ディーリアス 楽園への道ー間奏曲 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

桜が満開です。昨日は天気もよく、暖かくなたのでビデオカメラを

持って出かけました。


京都府立植物園の入り口を入って、チューリップ花壇を前景に桜が
満開でした。


桜


下は哲学の道。 明るさを少し絞りすぎたかな。


桜


今日は先日大阪の日本橋で買った中古LP盤「音の詩人・

ディーリアス1800シリーズ」から、第2面の「'イルメリン'
前奏曲」と「楽園への道ー間奏曲」を聴きました。


「イルメリン」はディーリアスの最初のオペラだそうです。

台本は作曲者自身が北欧のお伽話しに基づいて書いたそうで、
王子が幻に見た未知の国へ流れる白銀の河を下ると、彼の信じた
通りに、そこで理想の女性、王女イルメリンと結ばれるというもの。


音楽は、先ず木管によって歌われる上昇的旋律は、夢見るような
雰囲気であり、それがヴァイオリンに受け継がれ、またハープでも
奏されるといった具合に重なるにつれ、物語のロマンティックな香り
が高く感じられてくる。


「楽園への道ー間奏曲」は、「村のロメオとジュリエット」というオペラ
の最後の第6場への間奏曲として書かれたもの。

音楽は先のオペラ前奏曲と同類に聞こえるが、前のような夢見心地
よりも暗い感じである。盛り上がるところが2回あるけれども、それは
悲劇を思わせる。

前半のそれは恋人両家の争いを、後半では、恋人同士が死によって
恋愛に終止符を打つ覚悟を想わせる。

楽園とは今は荒れはてているが、そこに立つ一軒の別荘と、その裏手
の川に浮かぶ小舟。
デートに出かけた恋人が運悪く人に見つかって、2人がそこに逃げ込み、
乗った小舟は川を下るうちに沈む。

そういった描写はあまり具体的には感じられないが、ディーリアスはその
状況を印象的に描いていると言ってよいのだろう。

このオペラは彼の最高傑作の一つに数えられ、この間奏曲は「最も瞑想
的で落ち着いた美しさにみちたものであろう」(解説)。


 演奏:バルビローリ/ロンドン交響楽団(LP盤)