スピーカチューニングキットを試してみて | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。


スピーカーケーブルの記事にいただいたuhtwoghさんの
コメントに、スピーカーのインシュレーターのことが記されて
いたので、以前買ってあったヤマハのスペーサキットを試し
てみました。

実を言えば、私のスピーカーは引っ越してきてからは、別の
スピーカーを横に寝かせて、その上に置くという恥ずかしい
状況です。

それで、少しでも改善になればと思いついたのです。

4種類の素材の、各5百円硬貨くらいの薄い円形の物を
スピーカーの4隅に置くだけです。
OFCスペーサー(無酸素銅)とコルクラバースペーサーを
重ねて置き、ケーブルを交換して最初に聴いたCDを聴いて
みました。

すると、少しではありますが、旋律の途中の音色の微妙な
変化の特徴が聞き分けられたり、抑揚感が増したりの効果が
ありました。


次にラフマニノフの第3番協奏曲のLPを。前回は第1面(第1
楽章)だったので、今度は第2、3楽章を聴いたところ、やはり
音の特徴が明瞭になって、華麗さと迫力が増しました。
第2楽章から第3楽章へ移り変わるところや、最後の劇的盛り
上がりで、最も顕著に聞こえました。


KEFのスピーカーから現在のタンノイに交換した際、最初に聴い
たLPがワルターの「ジュピター交響曲」だったことを思い出して、
それをかけてみました。

「ジュピター」の記事を読み返すと、「ゆったり、ふんわか」とか
「固めの椅子よりも柔らかいソファーにゆったり座って、リラックス
しながら聴くのに合う」などと書いていますが、今回の印象はやや
違いました。ふんわかとか柔らかいイメージよりも力強さを感じる。

以前がスピーカーを取り替えた直後に感じた音の違いの印象で
あり、今度はもう今のスピーカーを聴き慣れた場合での感じでは
ありますが・・・・。


バッハのヴァイオリン協奏曲のCDも聴いてみると、高音が私には
きつ過ぎる感じ。低音は潤いのある音色がとても心地よいですが。
スピーカーが変わったような気持ちにもなりますね。


極く弱音部分でのかすかな音、逆に全奏の大音響での音の拡がり、

拡散と言うべきか、その感じが向上したこと、音の定位が明確化した

ことが全体的に感じられました。


ところで、最も感動的だったのは、バッハの「農民カンタータ」と「コー
ヒーカンタータ」から数曲聴いた時です。

ベルリンのオケの音もいいけれでも、ヴォーカルが凄い。息が聞こえる
のです。ドイツ語の ch の発音の特徴なども。 これまで聞き逃していた
発音の実感が凄かったです。

昔、友人が「口の開きが分かる」と言ったことを思い出しました。
ちょっとオーディオに凝っていた頃の、もう忘れていたそんな感じが蘇っ
たのです。


いくつか聴いてみて、結局スペンサーの効果は、最初のモーツアルト
「大ミサ、ハ短調」だけが微妙ながら明らかで、後はスピーカーケーブル
を交換したことの相乗効果だろうと推察できます。


あ~あ、こんなことを気にすると、また大変なことになります。
音のことは神経質にならずに、のんびり聴くことにしていましたのに・・・・。