レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

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クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

7~8年前か、ようやくCDを買うようになって・・・、さてその最初のCDは

なんと、レハールの喜歌劇「メリー・ウィドウ」であった。

LPでは持っていない曲を、ということだったにせよ、何故だったかな?

多分雑誌で「気難しそうなマタチッチが、どうしてこれほどに楽しい演奏

を・・・」と言うような記事を読んだ記憶があって・・・・。

それと、ソプラノのシュワルツコップの名・・・・。


レハールなら「金と銀」の旋律と、「メリー・ウィドウ」の曲名は知っていた

こともあって、ま、ともかくCDの第1号となったわけだ。


さて、この喜歌劇の人気の一つは、甘美な旋律。

今回聴いた第一幕から、次の4つを挙げておこう。

第一は、冒頭の爆発的な音で始まる導入の曲。 なんとも晴れやかな、

気分が最高に浮き立つ音楽!

舞台は、ある小国ポンテヴェドロ公使館のサロン。そこで君主の誕生日

祝賀会が開かれているのだ。  その雰囲気を、わずか50秒足らずに

華やかさと陽気さを凝縮した、誠に見事な音楽である! 

この50秒足らずのアットいう間に、オペレッタの世界に入り込んでしまう。


第2は、公使の男爵夫人・・・実はカミーユというパリの色男にめろめろ

なのだが・・・この不倫の相手を呼んで、

「私はまじめな人妻。よろめきはいけないこと。火遊びはしますまい。」と

恋にきりをつけるべく、相手を、否自分自身をも諭すように歌う場面。  

男はそれを受けて「それは承知の上。しかし熱はさめない。あなたを

あきらめることは決して出来ない。」と同じ旋律で応じ、やがて2人の

2重唱となる。

  男爵夫人:シュテフェック(S)   色男:ゲッダ(T)


3つ目は、主人公である未亡人の元恋人ダニロ伯爵が、祝賀会に華を

添えるべく全員に踊りを勧めるところ。 これは第1幕では最も甘美な

旋律であって、 ミレ ミーレド レードシ ラー・ -ソラ シーラソ ・・・・・

と3拍子で歌われる。 これが一同の陽気な歌声に盛り上がる。

  未亡人:シュワルツコップ(S)   ダニロ:ヴェヒター(Bt)


最後は、上記未亡人ハンナがダニロに踊りを誘われて、うわべは拒否

するのだが、その時、ヴァイオリンが静かに先ほどの甘美なワルツの

旋律を奏し始める。 ここは、誠に魅惑的で、うっとりさせられる。

これに負けて、ハンナは次第にダニロの腕の中へ・・・・・。

突如、オーケストラが高らかにワルツを奏し、力強い合奏で幕となる。


   マタチッチ/フィルハーモニア管弦楽団と合唱団