レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」(続き) | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

前回の第1幕に続いて、第2,3幕を聴く。

華やかなポロネーズの導入曲と踊り・歌の後に、雰囲気が変わって

ハンナが故郷への想いを込めるように「森の妖精ヴィリア」を歌う。

これは第1幕で述べた甘美な旋律に優るとも劣らない優美なもの。

    ソード・ ミーソ・ シーラ・ ミーー

    レーソ・レーミ・ ラーシ・ ラーー   ①



さらにもう一つ、これこそ全曲中で最も甘美な旋律があるのだ。

ハンナと元恋人ダニロのやりとりの間にオーケストラが奏でる旋律で、

2人の愛を象徴するにふさわしく、第3幕にも出てくる。

ソード レーミ ソード レーミ ファー・ ミー・ レー・ -・

    ソーレ ミーファ ソーレ ミーファ ソー・ ファー・ ミー・ -・  ②


ワルツ「金と銀」もこんな旋律でなかったかな。一回聴けば忘れ得ぬ

美しいものだね。

こんな愛らしい旋律にもかかわらず、2人は告白せずに、思わせぶり

の遠まわしなセリフばかり。


一方、色男に夢中の公使夫人はと言うと、恋にきりをつけたどころか、

もう、男の熱い言葉に抵抗し切れなくなってしまう。

音楽は男の胸の高鳴りの表情から、次第に官能的な調べになって、

男のくどきに落ちて行く夫人の心を巧みに表しているように思う。


二人が東屋に入ったところを、夫の公使に覗き見されて・・・・・あーあ、

大変な騒ぎに発展するのだが、音楽も最も高揚して第2幕の幕が下りる。


第3幕は、上述①の旋律を取り入れた導入曲に始まる。

第2幕終りでの騒ぎにからんで、ダニロの愛を確信したハンナは、

ダニロ獲得を企てる。  自分の邸宅をキャバレー風にしつらえて、

楽団や踊り子を招いてパーティーを催す。

音楽は陽気その上なし。 いや~、ほんまに楽しいですわ。

そして、ハンナとダニロは歌い、抱き合って踊る。その音楽は、当然あの

あまりにも甘美なワルツ(上述)である。


さて、公使夫人の浮気を見てしまった公使は、離婚してハンナとの結婚

を決意。 さあ、ダニロの大ピンチ。

しかし、そこはハンナの機転などいろいろあって、結局は公使は夫人と

仲直り出来る。 お蔭でハンナとダニロも結ばれて、目出度し目出度しの

フィナーレとなる。


このCDを買った時はパソコンで聴いていたので音も貧弱だった。後に

ステレオのアンプに繋いでかなり良くなったのだが、CDプレーヤーで

久しぶりに聴くと、オーケストラの多彩な響きが美しいメロディと相俟って

なんとも楽しいものでした。