体温を上げる料理研究家の小川原智子です。
昨日20日から11月6日まで
秋の土用(どよう)に入りました。
お元気でお過ごしでしょうか。
「土用」というのはね、
いわゆる「季節の変わり目」にあたる時期で、
気温が変動しやすく、
大気も不安定で体調を崩しやすいもの。
この時期は、五臓の「脾」の季節でもあり、
脾に負担がかかって、
特におなか(脾胃)の調子を崩しやすいの。
食欲不振など、食欲を管理する
自律神経が乱れやすくなります。
お疲れが出ていないですか?
この時期は、
来る冬に備えて、体作りがポイント。
お疲れが出ている方は、
この時期、絶ーーー対無理しちゃだめよ。
おすすめの過ごし方は、休息をとること。
疲れをためて、
無理を重ねてしまうと、老化につながります。
元気で過ごすには、
「脾」が健全であれば、
一年中健康であるといわれています。
「脾」の調子が悪くなるとね、
・食欲不振
・消化不良
・胃もたれ
・腹痛
・下痢
・便秘
ーをはじめ、
・むくみ
や
・四肢のだるさも感じられるようになるの。
冷えの症状も強くなります。
口内炎ができやすいという方も
「脾」が不調のサイン。
にきびや顔のたるみ、
唇の荒れなど、美容トラブルも出てきます。
不調が出ている方はもちろん、
不調が出る前に、
「脾」を補ってくれる食べ物で養生しましょう。
「脾」を補ってくれる食べ物・・・。
それは
【甘味(かんみ)】の食材。
【甘味】といっても砂糖ではなく、
ごはんをよく噛んで食べたときの甘みのような
食物に含まれる自然な甘みのこと。
穀物や野菜、豆類など、
日常的に食べているもののほとんどのもの(約7割)が
甘味にあたります。
色でいうと、
「黄色」の食べ物が【甘味】に相当します。
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かぼちゃ
たまねぎ
大豆
栗ーなどなど
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中でも、
「脾」を滋養する
甘味の代表といえば・・・
どーーーん。
山芋。
「神農本草経」には、
「脾胃の傷れたるを主(つかさど)り、
虚弱を補い、
寒熱の邪気を除き、
気力を益し、
肌肉を長ずる」とあります。
ただし、
冷たい状態で摂ると、
弱った胃腸には負担に。
味噌汁や汁ものに入れたり、
お好み焼きに入れたりして、
温かくして食べましょう。
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ネバネバ食材を効果的にいただくには、
【過熱して食べる】のがポイントよ!
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さらに秋の土用の定番は、サンマ。
この時期には、
青魚が体によいといわれています。
また
乾燥しやすい頃ですので、
みずみずしい大根も養生食に。
季節の変わり目って、
急に強い雨風が吹き荒れたりして、
気温も変化しやすい頃・・・。
心も不安定になりやすく、
一年のうちで最も体調を崩しやすくなるといわれています。
また、
昨今、新型コロナウイルスの影響で、
気持ち的に不安定だという方もいらっしゃるかもしれません。
ウイルス蔓延という環境の変化と
季節の変わり目の変化
こんなときだから
胃が元気だと、
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①腹八分目
胃の養生には、消化に負担がかからず、
胃がきちんと吸収できる食事が一番!いつもより食べる量を減らして、
脾胃に余力を残しておきましょう。
消化吸収の高いおかゆもこの時期おすすめです。
②よく噛んで食べる
よく噛んで食べると胃腸への負担が軽くなります。
また、よく噛むと唾液がしっかり出て、
食べ物とよく混ざり合って、
消化吸収がよくなります。
③温かい飲み物を飲む「脾」を弱める1番の原因は、冷たいものの取りすぎ。できるだけ常温、体温以上のものを。 -
マクロビオティックではおなじみ
季節の変わり目、ご自愛くださいませ。