「とにかくセルライトって作ったらマズイもの」という認識はあるのでは?
先日の解剖生理学講座 で
セルライトの仕組み、セルライトの正体
について学んできました!
簡単に結論から言うと
セルライトは出来ちゃったら戻らないもの。
です。
出来立てなら何とかなるかも?とのこと。
なので、
出来ないようにすることが必須!
そしてセルライトは、
老廃物がたまって出来るものではないです。
(だからマッサージで老廃物を流したらセルライトが無くなるということはないのですね。)
じゃあ何なのか?と言うと
【脂肪の粒を包んでいるコラーゲン繊維が伸びて戻らなくなったもの。】
(★コラーゲン繊維とは、繊維状のタンパク質のこと。)
ここから急にわかりにくくなりますよね?
セルライトとと言えばよく見かけるのはお尻や太もも。
セルライトが出来やすいところは
①皮下脂肪が厚いところ
②コラーゲン線維が密にあるところ
です。
お尻や太ももは
この特徴に当てはまっているのです。
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皮下脂肪は、
目に見える脂肪の粒の中に
さらに小さな脂肪の粒(脂肪小葉)があって
その中に脂肪細胞が集まっています。
そして、
それぞれがコラーゲン繊維の膜で仕切られています。
イメージとしては
ミカンの皮を剥くと房があって、
その中に薄い皮に包まれたミカンのつぶがあって、
その粒の中にも小さな粒が集合している、
そんな感じです。
つまり
脂肪は何重にもコラーゲン線維の袋に仕切られているのでした。
さらに、
お尻などは、
真皮から皮下脂肪へ向かって垂直方向にコラーゲン繊維がたくさんあります。
(くさびを打ち込むようにコラーゲン線維の束があります。)
膠原線維、膠原線維、と書きましたが
そう、お尻や太ももには
とにかくコラーゲン線維が密にあるということ。
(どんな風にあるか、は理解しにくくても、とにかくたくさんある!と思って下さいね)
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さて、そのコラーゲン繊維の最大の特徴は強靭であること。
基本的には伸びない。
多少は伸びるが、伸びたら元にもどらない!
イメージは革製品のカバンや靴です。
使っていると多少は伸びたり、
足の形が付いたりしますが
伸びたりボコッと出っ張った部分は元に戻らないですね。
あの感じだそうです。
話をお尻の皮下脂肪に戻すと、
脂肪が大きくなると、
脂肪を包んでいた一番外側の袋(つまりコラーゲン線維の膜)が伸びきれず、
伸びないのに無理やり伸ばされて
少し伸びた皮が
ボコッと膨らんで出っ張っる。
それがセルライトの正体!
なので、出来ちゃったら元には戻りにくい、時間がたったものはまず戻らないのだそう。
ちなみに、
お腹も皮下脂肪が多い部位ですが、
セルライトはあまり出来ませんね。
それはお尻にあるような
くさびのような垂直方向のコラーゲン線維が少ないからだそう。
上記に書いた
セルライトが出来やすいところの2つの条件のうち②を満たしてないんですね。
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正体がわかると、予防法もわかる。
脂肪を必要以上に増やすとマズイよ、というところですね。
アロマセラピスト
富岡由紀子