Microsoft、傘下のRazorfishを5億3000万ドルで仏Publicisに売却 | 渋谷ではたらく広告思想と技術革新

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会社のことなど、日々考えていることを少しアウトプットしていきます。

Microsoft、傘下のRazorfishを5億3000万ドルで仏Publicisに売却


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米Microsoftは8月9日、傘下のデジタルマーケティング企業Razorfishを、

フランスの広告代理店Publicis Groupeに売却することで合意したと発表した。

買収総額は5億3000万ドルに上り、買収は2009年第4四半期中に完了する見通し。


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 Publicis Groupeはこの買収により、

戦略事業部門VivaKi Nerve Centerを強化するとしている。

RazorfishはVivaKiに編入されるが、ブランド名は残してサービス提供を続ける。


MicrosoftとPublicis Groupeは同日、戦略的提携についても発表した。

この提携により、Publicisの顧客は有利な条件でMicrosoftのディスプレイ広告

および検索広告を購入することができるほか、

Razorfishは引き続きMicrosoftにデジタル広告戦略を提供する。

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大きな買収が決着しました。


デジタルエージェンシー系だとこれ以上大きいタマは


たぶん、もう当分でてこないと思います。



こういう場にしっかり参戦している電通は


やっぱりすごいなぁ。


改めて実感。




自分もこの話の交渉プロセスの場にちゃんと存在してないと


この会社に入った意味がない気がする。


真剣に反省しないといけない案件だ。


買収競争で勝てた、勝てないは別にして。




1つ気になったのは


「Publicisの顧客は有利な条件でMicrosoftのディスプレイ広告

 および検索広告を購入することができる」


ということ。



ディスプレイは分かるけど、


検索広告の有利な条件って


どういう形になるのだろうか。



マージン以外の


純粋なオークションのシステムのほうに


影響があるような取り組みだったら


ちょっと微妙だな。



VivaKiの取り組みとか、再度整理しないと。



あと、この後のPublicisの日本での展開も。


世界とは、ちょっと話が違う筈だと思うので。