パーソナルスペース
あなたなら
誰も乗っていない電車の中でどの席に座るだろう?
おそらくほとんどの人が「端の席」に座ると思う。
また、他の席に座っていたとしても
端の席に座っていた人が駅を降りると
無意識にその端の席に移動しないだろうか?
この寒い冬の時期は
扉が開く度に冷たい風邪が吹き込む一番寒い席であるとしても。
これにはそれなりの訳がある。
心理学に
『パーソナルスペース(私有空間)』
と呼ばれるものがある。
これは誰もが持つテリトリー/縄張りであり
これを無視して侵入して来る人に対して
不快感や嫌悪感を抱くのである。
米文化人類学者エドワード・ホールは、
パーソナルスペースを4つのゾーンに大別し
それをさらに近接相と遠方相の2つに分類した。
その中で、親しい者同士に許される空間は
●密接距離---ごく親しい人に許される空間
・近接相(0~15センチ)
抱きしめられる距離
・遠方相(15~45センチ)
頭や腰、腿が簡単に触れ合うことはないが、
手で相手に触れるくらいの距離
●個体距離---相手の表情が読み取れる空間
・近接相(45~75センチ)
相手を捕まえられる距離
(妻以外の女性がこの空間に入ると、違和感を感じる)
・遠方相(75~120センチ)
両方が手を伸ばせば指先が触れあうことができる距離
(個人的な話をするときによく利用される)
空間のなかに、あまり親しくない人が入ってくると、不快感を感じることが多くなる。
したがって
無意識に電車の端の席に座る人というのは
「他者との心の壁」
を無意識に作っているということである。
人間関係に悩む人が多い。
誰しもコミュニケーション能力を高めたいと考えている。
ただ、無意識に他者との壁を作っていては
これもままならない。
まずは意識して電車の真ん中の席に座ってみてはどうだろう?