日本に義援金の活動に行くことに決めました。
正直言って、黒煙を噴き上げるニュースから流れる原子炉の模様に一度はキャンセルした日本行き。
今回の震災が起こるずっと前から、毎年恒例桜の咲くころには日本へ家族を伴って来日するのが恒例の我が家。
しかし暴発を続ける原子炉の事故、水道から検出された放射線のニュースを聞き完全に青ざめました。
刻々と生放送で流れる日本の惨状に、自分には珍しいほど、ひどく落ち込み、ここ数週間仕事もままならない状態でした。
海外在住者は、今回説明のつかないような罪悪感、無力感に襲われた人が多かったと、記事で読みました。
日本に暮らししてる父のこと、母のこと、そして友人たちの顔が浮かんで離れませんでした。
私も、震災後物資が行き届かずに孤立状態で非難を待つ人の報道を見た後、地元の大型スーパーであふれんばかりの商品の棚を見たとき、なぜか立ちくらみがするような罪悪感を感じました。
しかし、そんな心の葛藤から見出した前向きな行動がありました。
それは、先週末行われた地元ゴールドコーストでのチャリティー活動です。
繰り返し目にする、日本からの報道に思考の中が麻痺してそれが気分を落ち込ませる原因になっていたのかもしれません。
現実を直視することは大切だけど、悲惨な被害状況で思考の中を満たし、落ち込んで立ち上がれなくなっている場合ではないと思いました。
今、この場で自分ができること。
そのことに集中して先週末は義援金活動に集中しました。
出かける朝、シャワーを浴びていてふっと思いついて会場で書道で貢献できないか?と思いつきました。
子供のころ何かと多動症気味で落ち着きのなかった私が、何年間も通い続けることができた唯一の習い事でした。
正統派の書道の先生にはとても太刀打ちができませんが、私はアート感覚で、宇宙人感覚的書道で現地の人の英語の名前を漢字で書いて差し上げるということを思いつきました。
こちらは、正統派書道のようこ先生の書。
そしてこちらは、宇宙人書道の私。
名前と一緒に、その方のために思い浮かんだメッセージを直感で添えていくと、まるで自動書記のように文字がスラスラ書けるので自分でも不思議でした。
出がけに、仕舞い込んだ書道のセットがどうしても見つからずに、そのまま家を出ましたが、会場に着くと墨汁をもっている方、下敷きをもっている方、筆を持っている方と、すんなり環境が整ったものなにか、目に見えない応援に導かれているようでうれしくなりました。
会場には、現地に在住の日本人の方が、あつまり折鶴を折ったり、桜の形のしおりに漢字の文字を書いて道行く方に義援金のお礼に手渡すなど、即興のアイデアが集まりました。
そして、夢中になってたくさんの方のお名前を書いているうちに80人近くのお名前が日本の漢字になっていきました。
私はすっかり食事をとることも忘れて没頭。
地元のオーストラリア人の方と、たくさんコミュニケーションを交わしながら、1日があっという間に過ぎていきました。
その間、会場で誘導や、声をかけて募金を募ってくださった方々、誰も特に指示を出されなくても自発的に自分お役割を全うしていて、大きな義援金の成果をあげることができました。
この日のゴールドコーストでの義援金総額は、
パシフィックフェアー $2785.20
ブロードビーチ $3771.60
合計 $6556.80 (日本円にして、約554400円)
祖国を遠く離れて、無力感を感じて落ち込んでいる暇はないと、思いました。
オーストラリアの方からの温かい善意は、お札が多かったのも特徴でした。
オージーたちのあたたかな励ましが本当に身に染みた1日でした。
私たちの住む町でできること。
さて話は戻りますが......
桜吹雪と共に日本に参上します
日本で様々な義援金活動のため、来日します。
放射能や地震は予断を許さない状況、正直心は揺れていましたが、日本行きます。
本来はビジネスやセミナーそれに春の観光をかねての来日予定でしたが、今自分ができることを精いっぱいして祖国のために、そして地震で大きな被害を受けた方たちに少しでもお役にたちたいと思いました。
日本では、チャリティーセミナー、イベントなどすでにお声をかけていただいているイベントが3つ。
それに、これから予定を組んでいく案件が同時進行で5つ。
オーストラリアから元気を運んでいきます。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
詳細は追ってお知らせいたします☆