私の話す仕事のキャリアの中で
今でも大好きな仕事のひとつに婚礼司会があります。
私は数件の会場と契約を結んで仕事をしていましたが
中でもこちらの会場は設備・サービス・クオリティーどれをとっても
最高級のグレードでした。都会の真ん中に見事な日本庭園のある
東京信濃町・明治記念館。
歴史ある会場は明治天皇にゆかりの地。
明治神宮の結婚式場でもあり厳かな挙式を済まさされたあと、
華やかなご披露宴を明治記念館でなさるカップルが多い会場です。
あるとき私は某・新聞社の政治記者であるご新郎様の
披露宴を担当させていただきました。。
私は披露宴のお打ち合わせにたっぷり時間をかけます。
ご出席なさるお客様とご本人のエピソードを含め綿密に
ご披露宴のイメージを創り上げていくためです。
特にご祝辞を頂く予定のゲストの方の情報は入念に。
スピーチを頂く方のお人なりを会場のお客様がたった数秒で理解する
キャッチフレーズを考えているからです。
その日主賓のご祝辞、乾杯と滞りなく済み、お食事のサービスが
始まった和やかな会場の中でのこと。
先ほどご祝辞を頂いたご新郎様側の主賓のお客様からお声をかけられました。
「演歌歌手が気持ちよくステージで歌いだせるような気分でした」 と
嬉しいフィードバックをいただきました。
そしてこのご縁がその後司会の仕事が指名で殺到する出来事へ
ご縁をつなげるきっかけとなったのです。
新聞社でご新郎様の上司にあたるその方に思いもよらず取材の
依頼をいただきました。日曜の朝くつろいで読める朝刊に
「働く女性」という連載シリーズがあり、歌手の財津和夫さんがインタビュアーとのこと。
数日後には大きなカラー写真入りで財津さんとの私の対談の模様が
新聞に大きく掲載されその記事がきっかけとなり私の元にその後披露宴司会の
指名が殺到したのでした。
人様が喜んでくださるお顔を思い浮かべると底力が出てくる。
そして心を込めてお客様の大切な1日をご担当させていただくことで
自分の仕事が益々発展していく。
言葉の持つ魂、言霊は話す仕事をする方には特に大切にしたいものです。