◆第54回目のブログ更新になります
【言志四録】
おはようございます。
株式会社クリエイトストラクチャー、
人事戦略コンサルタントの栃澤幸孝です。
本日は、佐藤一斎の「言志四録」についてお話をします。
なお「言志四録」は 「指導者のための聖書」 と言われています。
著者の佐藤一斎は、
1841年に昌平黌の儒官(武士のエリート学校の学長)で、
ペリー来航時には日米和親条約の外交文書の作成にも関わり、
門下生は6,000人程抱えた人物です。
幕府の儒官なため、本来は朱子学が専門ですが、
陽明学(知行合一)にも心得があったため、
「陽朱陰王」と言われていました。
佐藤一斎の門下生には、
佐久間象山、横井小楠、中村正直、山田方谷など
有名な人物が数多くいます。
皆さんご存知だと思いますが、
佐久間象山は、勝海舟や吉田松陰の師匠にあたる人物です。
また西郷隆盛は、佐藤一斎の「言志四録」を座右の銘としていました。
話は変わりますが
近年、企業の人材育成の傾向として、
コンピテンシーやリーダーシップ、モデリングなど
外国から学ぶ傾向が多いように思われます。
しかし、日本にはすでに昔から、
優れた人材育成の名著が数多く存在します。
その中の1つが「言志四録」なのです。
本日は1つだけご紹介します。
■第125条
才有りて量無ければ、物を容るる能わず。
量有りて才無ければ、亦事を済なず。
両者兼ぬることを得可からずんば、寧ろ才を舎てて量を取らん。
【解説】
人は才能があっても度量がなければ、人を包容することはできない。
反対に度量があっても才能がなければ、事を成就することはできない。
才能と度量と二つを兼ね備えることができないとしたら、
才能を棄てて度量のある人物になれ
私の私見ですが、最近の日本企業、あるいは学校教育には
才能や能力があれば昇進や昇格、成功できると思っている人が
多いように感じています。
確かに知識やスキルを学ぶことも大切ですが、
私は人徳や人格を磨くことは、それ以上に重要であると考えます。
つまり、現代社会は、「徳」より「才」を優先しているのです。
(人徳より才能を重視)
人徳や人格を磨く過程において、
必然的に知識やスキルは身に付くと私は考えています。
逆に言えば、知識やスキルを身につけるだけでは、
人徳や人格は磨かれないと感じています。
温故知新という言葉があります。
これからはグローバル化の時代であり
もっと世界に目を向けるべきだという考えが
マスコミを中心に世間で騒いでいますが、
学ぶべきことは外だけにあるのではなく、
内にも十分に学ぶべきものはあります。
我々が海外から学ぶだけではなく、
我々の英知を世界に学ばせるくらいの
気概があってもいいのではないでしょうか?
なお「言志四録」の本には、
線を引くことも、ページに折り目を入れることもできません。
なぜならすべてが優れた言葉(文章)だからです。
まだお読みになったことがない人は、
ぜひ、一度読まれることをお勧めします。
何かの参考になれば幸いです。
株式会社クリエイトストラクチャー
人事戦略コンサルタント
栃澤幸孝
http://www.create-structure.jp