主に公立上位高校(東西南北、旭丘情報月寒北広島)の生徒の皆さんは、
「旧裁量問題」の学習(つまり応用問題)に熱中しないように気を付けましょう。
学校裁量問題が無くなりますが…
次の公立高校入試から「学校裁量問題」が無くなります。
札幌圏で塾に通ってバリバリ勉強している生徒保護者の皆さんは、思考力問題が増えることばかり気にしがちですが、
私はどちらかというと、今までの裁量問題に「標準問題」がくっつくという単純な予想をしています。
「旧標準問題」と正答率について
これは今年3月の入試問題の「標準」最初の3題です。
札幌の旧裁量高校を目指す生徒の皆さんは信じられないかもしれませんが、
3つの正答率はこんな感じです。
前年の最初の問題は「-3×5」で、その正答率は98%超えていましたが、
さらにその前年の最初「7+(-5)」は正答率91%…
最初の問題から、10人に1人は間違えるということです。
ちなみに昨年の「裁量」最初の問題はこんな感じ。
標準だと大問2に相当します。
最初の問題の正答率は64.9%。
ただこれは裁量と標準を合わせた結果なので、標準高校受験者だけなら正答率はかなり低いです…札幌でも例えば西陵高校なら30%切っているんじゃないかなあと。
こう見ると「新しい入試」で学校裁量が廃止になっても、旧標準の大問1レベルの問題は残ると予想されます。もし標準問題が無くなったら、0点続出してしまうと思うので…😵
英語もリスニングの配点割合が上がるということですが、先日の道コンみたいなレベルまでは正直行かないと思いますよ。1回読みの問題は機材のトラブルとかあるかもしれないから、もっともっと簡単なレベルだと思うのですよ。「サンデー」って流れて「Sunday」って書くみたいな…
もちろん対策は必要ですが、個人的には例年どおりで十分対応できると考えています。
(最初の「down」は正答率95.8%、次のhelpは71.3%です)
「10年前」に戻る可能性が少しだけあります
旧裁量高校を受験する生徒の皆さんは、旧標準問題が追加されるイメージを持っておいた方が良いと思います。
ということで公立トップ高校を目指す皆さん…基本問題を絶対に絶対に落としてはいけません。
そもそも学校裁量問題が導入されたきっかけは「当日点のインフレ」ににより、ケアレスミス1問で不合格になってしまう残念な生徒が増えたからと言われています。
夏に実家に帰省したとき、10年以上前(裁量導入前)の受験情報誌を見つけて読んでいたのですが、札幌南でAランク270点、Bランク280点(300点満点中)みたいな結構キッツイ内容でした。
問題も旧標準レベルだったから、特に国数英は高得点ボロボロでていたのを思い出します。
裁量問題が導入されトップ高校の当日ボーダーは250点くらいまで下がりましたが、今度は裁量が無い社会や理科の勝負になってしまい(私も「裁量の対策は裁量を解かないこと!」と言っていました…)、さらに内申点がインフレしてしまったことで、近年は学力とのバランスが悪くなったと言われています。こうして裁量導入10年で終了…という流れになったものと考えられます。
中央区の中学校が評定取れないことは有名ですが、そこに住む某権力者が、自分の子どもが内申低くてトップ高校を受けられないことにブチ切れて、圧力かけたとかいうウワサをどこかで誰かから聞きましたが…あるかもしれないしないかもしれないよね(ゴシップ好き)
裁量レベルの問題は維持されると思うので10年前ほどではありませんが、
特にトップ高校を目指す生徒の皆さんは、基本問題を大切にしたほうがいいと思います。
例えば先日の第4回道コンなら、数学の大問1、英語の大問2、社会や理科の大問1はしっかりとれていましたか。また学力ABCでも基本問題は間違いなく取れましたか。
知識ヌケの間違いは仕方ないけれど、計算間違いとか解答写し間違いとか読み間違いなどがあれば、それを減らす、無くすために真剣に向き合った方が良いと思いますよ。
本番になると緊張して周りが見えなくなる性格が原因かもしれません。
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トップ高校受験者でも弱いのが文法とか語彙問題。気を付けましょう。