※今日は長文です
今日は朝から暑いですね…散ポも普段の半分でした🐕💦🌞🌞
西野中、宮の丘中は定期テストが終わり部活再開のところもあると思います。いきなりテンションを上げすぎないように、適度にがんばりましょう🐓
昨日の記事の続きです。
昨日も書きましたが、今年度から中学校の教育はかなり変化しました。
でも子どもの質は変わりません。子どもにとっては「変化」はありません。
そもそも「変化」というのは、その前を知っていることが前提になりますよね。
小学生中学生は「新しい学習」「新しい入試」と言われても、(´・ω・`)知らんがなって感じですよ、きっと…少しは変化に気づくかもしれませんが🐤
「情報」を常にアップデートしなければいけないのは、我々大人たち、保護者の皆さんです。
「新しい学習」
札幌市の小中学校では今年度からChromebook(クロームブック)が配布されるようになりました。
厳重に管理されたりアクセス規制されているようですが、子どもですからそれを突破するのに躍起になっているという記事を先日書きました。
ところで学校でクロームブックをどのように活用しているのか、各小中学校のホームページ情報や生徒からの聞き込みで調べているのですが…どこも活用できているようには見えないんですよね。
新型コロナのおかげ?でリモート学習が緊急で必要になったため、今はGoogleクラスルームやZoomのレクチャーが中心、というか先生たちの指導練習がほとんどな気がします。何か「使い方」で1年が終わってしまいそうな…
ちなみにプログラミング教育を断続的に行えている小中学校は、近隣にはありません。ここは私立中高のほうが圧倒的に進んでいる印象です。
とはいっても小中学生、そろばんは弾けなくてもタイピングは当たり前にできますし、
鉛筆や筆や箸が正しく持てなくても、PowerPointでプレゼンテーション資料を作成し発表することがでいきます。それって凄いことですよね。
あとパソコンで調べてみよう的な授業が増えています。もう「辞書引き」は「検索」に変わりそうです。検索の方が短時間で済むし、授業効率も上がるかもしれませんね。
「新しい学習」は「悪」なのか「進化」なのか
さて私だけでなく、知人の塾講師、学校の先生と話していてよく話題に上がるのですが、
最近の小中学生は「聞く力」が弱まっているようにあると。
他者の言葉を耳に通して、文字化して理解する力が下手になっているように感じるのです。
確かに先生(話者)の目を見ているのですが、頭のなかでは別のことを考えているという、「聞いているフリ」をしている生徒が増えたように感じたと。昔からそういう生徒はいますが、その割合が増えたということです。塾を開業してから、自塾とサポートに入っているところでしか見られていませんが、私もここ数年増えたと感じています。
原因は間違いなくスマホ、タブレット端末や携帯ゲームですね。
昔、本家クリエイトの太田先生が「モンハン理論」というのを話していました。モンハン(モンスターハンター)を遊ぶからと言って成績が下がるとは限らないが、成績下位の生徒はみんなモンハンをやっていると。
今だったらフォートナイトかなあ…ちょっと前までは荒野行動とかかな。
だって今フォートナイトの名前ど忘れして、Googleで「小学生 ゲーム 危険」で検索したらコレ↓
私もゲームしますし、ゲームは悪いとは思いません。でも最近のゲームはパチンコやスロットなど射幸性を煽る要素が増えているので、子どもが「レアアイテム」みたいなことを言ってきたら、将来パチンコを趣味にする可能性はありますね。
「テレビ脳」とか「ゲーム脳」というのは昔からよく言われていましたが、据え置き型ゲームから携帯型ゲームへ、最近はSwitchやタブレット端末が一気に普及して、それまで男の子中心だった集中力の劣化が、女の子にも広がっているように感じています。
それだけ最近のゲームやYouTubeが面白すぎるんですよね。
小学生中学生、下手したら高校生の何割かの生徒は、学校でもデジタル端末のことしか考えられていないと思いますよ。もし気になるなら早朝に近隣高校行きのバス後部座席に乗ってみるといいと思います。みんな首が下がっているレアな光景を見ることが出来ますよ。
子どもの体が作り変えられているという事実
でも、それは悪ではなく、進化なのかもしれません。
人の話を聞けない生徒が増えていると言われていますが、
聞いて理解するから、見て理解するに、子どもたちが作り変えられているのかもしれません。
インターネットが普及して、デジタル端末が発達して、
子どもたちが「文字を読む量」は、私たちが子どもの頃から比べて、増えているんですよ。
目から入る情報を理解する力は強くなっている、動画から情報を読み取る力は増えているのです。
環境の変化によって、子どもたちの体が変化しているということです。
筆圧が下がってHBの芯が使えなくなっている生徒が増えているけれども、
タイピングやフリック入力で課題を書いたり提出するスピードは上がっています。LINEを使っているから単語を瞬時に見分けるスピードも上がっています。古都の人みたいな言葉は全く理解できないと思いますけど。
文明開化の真っ最中
さあこれを、保護者の皆さんはどう考えるかです。
「悪」ではなく「進化」と考えると、今は文明開化の真っ最中。
人々が洋服を着だしたとき、和服の人たちはどう思ったか知りたいですね…でも現在、洋服がスタンダードになりました。
活版印刷が発明されたときに、本は手書きが一番と論じた人もいたそうです。
おじいちゃんおばあちゃん世代は、戦時中など昔の記憶をよく覚えていらっしゃいます(認知症の心配はあるけれども)。
80代90代の人に比べて、40代50代の人はだんだんと記憶力が低下していると言われています。
でもそれは、写真やビデオ、PCなど保存技術が発達したおかげで、必死に覚える必要が無くなったためだとも言われています。必要のないものは「退化」するのは自然のことです。
デジタル教育というのは、それくらいの変化を起こすことなのです。
子どもたちはこれからデジタルに適応した体に作り変えられていくのではないかと思います。
当然、塾も変わっていくと思います。
10年もすれば当塾のような集団のゴリゴリ紙本ベース授業は絶滅しているかもしれません。
でも当塾の業態はあまり変わらないと思います。オンラインは使いますが、基本は集団指導。だってそれをやりたくて開業したのですから。
需要が無くなれば、廃業しますよ。飲食店と同じです。
🤔ところで「新しい入試」…妙だな…
デジタル端末が普及して、
子どもたちは「目から入る情報」を収集しやすい体に、作り変えられてきています。
動画から情報を読み取る力、単語を瞬時に見つける力は強化されています。文字を読むスピードも速くなり、「文字を書く」から「文字を打つ」に、進化しています。
一方で、「耳から入る情報」は弱くなってきているように感じます。人の話を一回で聞いて理解すること、言葉の裏にある真意を掴むこと(これは文章読解も同じ)は、苦手な生徒が増えています。
コロナで接触機会が減ったことも相まって、言葉でのコミュニケーションは弱まってきています。
弱まることは「悪」でなく「退化」。ヒトの歴史的にも自然なことなのかもしれません。
1万2千年後、全ての人間は口から言葉を発さなくなるかもしれませんよ…おお、それって完全にアクエリオンの世界じゃん(堕天使的な)
ところでそうやって「学習」が新しくなっても、
今の高校受験、大学受験は全てペーパーベースのテストなんですよ。
また来春から始まる「新しい入試」、英語は「リスニング」の配点が増えているのです。しかも放送を1回しか流さない問題も増えるということのようです。
そういえば大学入学共通テストも、英語は筆記100点、リスニング100点と、リスニングの割合が増えましたね…
妙ですねえ(白目)
散文になりましたが、今回は以上です。
今日はとにかく暑い🥵ですね。
夏期日程が90%出来たので、来週から当塾も動き出しますよ!