別に熟長会に怒っているわけではありません(タイトル)
札幌熟長会のFacebookで、先日の反省と今後の「関わり方」「あり方」で話し合われていまして。
(非公開ページなので詳細は書きませんが)
関連して、ここ1~2年でよく聞かれることもあり、このタイミングで書こうと思いました。
どちらかというと塾の方向けの記事です。
熟長会で少し発言させていただいた内容。
去年のこの時期にブログに書いた覚えがありますが、
私は、個人塾は(個人塾だけではありませんが)「自分自身を売っている」と思っています。
もちろん一番の商品は「授業」だと考えています。
世の中には英会話やプログラミング、ロボット教室、映像授業など様々なコンテンツがあります。
でも、どんなに授業が上手くても、色んな商品コンテンツがあっても、塾っていうのは飲食店や小売業と違って「人」が一番重要な売り物なのではないかと考えています。
メシ屋だったらどんなに店主の性格がアレでも旨かったら行列ができたりしますし、チェーンだったら作っている人の顔なんか分からないですよね。
塾の場合は、たとえ授業が下手でも、魅力ある先生には生徒、保護者はついてくる。
(もちろん授業が上手なことに越したことはありません。)
映像コンテンツやAIがどんどん良くなっているし、安価になってきているのにも関わらず、ライブ授業が今でも支持されている理由。
だから自分自身が生徒以上に成長していかなければいけないと思っています。自ら漢検受けたり、英会話を習いに行ったり、投資や企画など、塾以外のチャレンジを沢山行っているのは、そういう理由です。
そして僕は西野の「天ぷら徳家」の店主は大好きです。
この先は少し気分の悪い記事になるかもしれません。
熟長会で、とある塾さんの発表で、
他塾の生徒から「あそこの塾はバカ塾だから」とか、「あのバカ塾に通うの(笑)」と言われている話をききました。
でもそう言われながらも、それを逆に「力」にして進んでいるというように見えて、私とても凄いと思い共感しました。
そういえば昔高塚先生もブログに「批判や悪口を原動力に…」みたいなことを書いていましたね。
私も同じ考えを持っていますし、同じような経験があります。
ちょっと色々思い出しました。
私たちが独立開校したとき、周りから色々言われたことがあります。
「あの塾は不安定な塾だから」とか
「あの塾はお金儲けのことしか考えていない」だとか。
それを大手塾の先生が授業中に生徒に言うのです(保護者様から聞きました)。
開校初年度は当塾の生徒を「クリエイター」または「ハイパーメディアクリエイター」と呼称してイジるよう、生徒をあおる塾もありました。別に悪口でもなんでもないし、むしろ後者はセンスがあると思っていますが。(当塾の生徒は笑っていました)
ただ、過去の私はどちらかというと「言う側の人間」だったので、
これくらいのコトは想定内ですし、それって本当に無意味なことなんだなあと反省しています。
問い合わせ電話で「半年持つんですか」って言われたこともありますし、
「大手塾よりも進路情報とか乏しいですよね」って言われたこともあります。
開口一番「何のために塾を開いたのですか」という質問をされ、困ったことがあります。
電話で「何の教材使っているの」とか「取引先はどこなの」とか、根掘り葉掘り聞かれたこともあります。
生徒を使って、当塾で使っている教材を学校に持ってこさせて全部写メられたってこともありました。
これはやりすぎだと思いますけどね。
私と関係も競合もしていない塾にツイッターで批判されたこともあります。
その方は普段から業者に噛みつくようなツイートをするので、(少し傷つきつつも)まあ仕方ないかな、「新参者」には手厳しいんだなーって感じで見ていましたが、
その後、そこの生徒(仮)が学校で当塾の生徒を貶したり、何故か私に関する事実無根なことを叫んだりして、結果当塾の生徒を不安がらせたり、退会意向が出たりと(止まりましたが)、まあいわゆる営業妨害なことがありました。
僕のことは僕が腹立つだけなので良いのですが、自塾の子どもを使ってうちの生徒を貶したり、不安がらせるのは本当に許せない!と怒りに震えた覚えがあります。
そして、同じような「生徒」を絶対に作ってはいけない!と誓ったことを思い出しました。
あ、今は当然ながらそういう嫌がらせ、というかご批判はありませんからご安心ください。
そしてその時期を知っている生徒も沢山いますし、当時通ってくれていた生徒には感謝してもしきれません。
あと、中学高校の先生は開校以来、当塾にとても優しいんですよね。
西野中の先生は開校するときに校門前配布のしかたを詳細に教えてくれましたし、
西陵高の前校長とか、札南高の現校長とか、私の高校時代の先生ですし。
大手のときはかなり批判されていた気がするんですけどね…時代も時代なのでしょうかね。
掃除機で有名なイギリスのジェームズ・ダイソンは、「怒り」を原動力にしているっていうのは有名な話。日常生活の怒り、他のメーカーが真似することへの怒りが、素晴らしい製品を生み出すってこと。
ランボルギーニもフェラーリへの怒りからスーパーカーを作ったっていう伝説があります。
「怒り=原動力」でここまで動いているのは、私もこれまでを振り返ると同じです。
当塾でも残念なことに、毎年1名2名、中学生の休会や退会を出してしまいます。
当然、私たちの指導力不足ですから、とても反省するとともに、
自分自身への「怒り」が発生します。
そして残ってくれる生徒は絶対に成績を伸ばして、結果を出してあげようと思うわけですよ。
私も「怒り」を原動力に、必ず上回ってやろうと思ってやってきました。
おかげで3年間で生徒の皆さん、頑張ってくれました。
学年1位も、南高合格者も、北大合格者も出すことが出来ました。
経営もおかげさまで順調に進んでいます。
「経営的に不安定な塾」と批判した塾は、賞与が1ヶ月以上遅れるのが当たり前の経営状態になっているというウワサです。
開校当時ツイッターで批判的だったところも、全く相手ではありません。ただ、絶対に関わりたくありませんけどね。ごめんなさいね、ここだけは夫婦共に譲れないの。
塾に通っている生徒保護者の皆さんはご存知かと思いますが(笑)、僕はその程度の人間なのです。
この話、特にオチもまとめも何もありません。
ただ最近の熟長会の流れを見て、あえて書きたくなっただけです。
熟長会がこれから大きくなる、強くなることを私は希望しているのですが、そういうことですよ…ということは、このタイミングで書きたかっただけです。
今回は以上です。
たまにはオチ無し、挿絵無し、絵文字無しで。