「ねーパパ、このお家きれいだねェ～」
娘の莉子は大はしゃぎ！柴田さんも、何故か良いところを
探そうと必死で、リビング・トイレ・浴室等々をこまなく
チェクしていました！
すると小林が小さい声で・・・・・
「柴田さん、やっぱり気に入っちゃいました・・・・・・
この物件は当社が《来週》から販売予定の物件でしたので
まだ、リフォームの最後のクリーニングはまだですが、
どうですか？」
柴田さん
「今まで見た中で、一番いいなぁ～」
それもそのはずです。今まで営業の小林に散々、回し物件を
見せられていたのですから、当然の話です。
しかし、そんな状況すら分からず、柴田さんはあれやこれやと
小林に質問を投げかけるのでした・・・・
さて、すでに1時間が過ぎようとしたとき、小林が・・
「ちょっとお客様に電話があるので、中をもう少し見ていてください・・」
というと、足早に外へ・・・
「か・課長ゥーー、お疲れ様です！小林ですが、今例の物件に
いるんですが、案の定気に入りました！、一応これから事務所に
帰りますが、念のため重説（重要事項説明書の事）を、つくって
頂けますか・・・、絶対今日決めますから！、あと2480万円ですが
万が一の時には、100万円位指値（値引き）OKでしょうか？・・・
あっハイ！ハイ！・・・わかりました・・」
その後小林は、柴田さんをセドリックにのせて、事務所へ
帰るのであった・・・・
ピンポーン！
事務所の扉を開けると、女性の事務員が、
「こちらへどうぞ！」というと、先ほどの応接場所と違う扉の付いた
部屋へいざなうのでした・・・・・・
小林はそそくさ、やはり扉の向こうの事務室へ入って行きました。
「課長、予定通りです！書類はOKでしょうか？」
課長の斉藤は
「あったりめ～だ、すでに準備OK」
小林
「やっぱ課長はえーっすねェ～、書類つくるのが、流石即決不動産の
営業NO1ですね！」
そんな会話の間、柴田さんは娘と、事務員の入れたお茶をすすりながら
娘とじゃれあっていたのでした・・・・
【しかし、なんだか窮屈な部屋だなぁ～】っと思うのであった・・・・・
とうとう、【クロージング部屋】の本領発揮の瞬間でした。。。。。
続く・・・・・・・・
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