「もしもし!」
突然小林が声を大きく、電話の相手に掛けました!
「今日の朝礼では、店長が《連取町の2480万円の物件を
各お客様に紹介してもいいぞ!》って言っていましたよね!課長ゥーーー!」
電話の相手は小林の上司の様だった・・・
「でも、まだ駄目なんて言われても・・・すでに今お客様を
ご案内中なのに、すでに言ってしまいましたよ!」
柴田さんは
『なんだ・なんだ・そんな物件の事なんてまだ聞いていないよォ』
っと思いました。
小林はその後も続けます・・・
「課長、もう一度店長に確認してもらえますか?自分だってせっかく
今日いらっしゃっていただいた柴田さんに、申し訳ないですよォ~、
確認してもらって、折り返し電話もらえますかァ」
電話を切るや否や、小林は事の内容を柴田さんへ話しだしました。
内容とは、先週会社【即決不動産】が、買い取った物件の事で、
リフォーム工事中の物件で、まだ誰にも紹介していない物件との事。
柴田さんは、夢中になって小林の話を聞くのでした・・・・・・・・
柴田さん
「それじゃ、実際はまだ紹介出来ない物件なんですか?自分が
一番に見れるのですか!」
その時・・・・・タイミング良く、小林の携帯が・・・
「あっっ、もしもし、課長ですか、お疲れ様です。ハイ ハイ ハイ
・・・・えっ!店長からOKもらってくれたんですか!
あっ有難うございます!よかったー!、あっハイ、もちろんです、
自分が聞き間違えて、先走ってしまい、申し訳ありませんでした、
それじゃぁ、今日の柴田さんだけっていう事で、実際には次週の
週末に売り出しなんですねっ!分かりました・・・・」
「しっ柴田さん、見ても良いとの上司の話です、聞こえてしまった
かも知れないですが、柴田さんだけ今週見せてOKですって!
良かったですねェ~」
ちょっと焦った様に、柴田さんへ声を掛けるのであった。
さて、
何が何だか分からないうちに、柴田さんは何だか得した気持ち
になって、気持ちはすでにその物件の事ばかりです・・・・・
するとしばらくして、小林の車が止まりました・・・・・
そこには、以前分譲住宅であったろう、建物が10件ほど集まった
ミニ分譲地があります。その中の一番奥の敷地延長の土地に
リフォーム中であろう、中古住宅が・・・・・・・・
小林
「実はこの物件です!近くには市民病院やコンビニ、大型
スーパーもあって柴田さんの条件には、ぴったりです!
この物件は当社の自社物件ですので、もちろん仲介手数料は
掛りません!それだけでも80万円位は他で買うより、安いですよ」
柴田さん
「何だかいいですよねェ~」
小林
「娘さんは莉子ちゃんだっけ!このお家いいでしょ!」
娘
「うん!莉子のお部屋はどれなのォ~」
小林
「それじゃ、中を見ますかぁ、スリッパ用意しますので、待ってて
くださいね!」
そして内見が始まると、今まで他の物件ではあんなに
セールストーク爆弾だった小林が、一言も話そうとしません。
柴田さんは何故か自分から、キッチンは?リフォームは
どこまでやるのか?以前の所有者は何で売ったのか?等など
今度は小林に質問攻めです。
そんな柴田さんの質問に答えばがら、小林は薄笑いを
浮かべるのであった・・・・・・・・・・
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