cream ラボブロ!! -4ページ目

いるとだだっこ、CREAMを、フィールドワークする



▼ヨコハマ国際映像祭2009
CREAM: Creativity for Arts and Media
200910.31 SAT 11.29 SUN
新港ピア(メイン会場)BankART Studio NYK等の周辺会場
http://ifamy.jp/

23日のCHANNEL CREAMまとめてドーン

久々登場チャンクリ母ちゃんです。
昨日のCHANNEL CREAMは朝から晩まで大盛りあがりでした。
すべてStickamの映像祭ページで録画したものをご覧いただけますので、まとめてご紹介しますね。

■トークセッション:地域と映画館
http://www.stickam.jp/video/179491586

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日時:11/23(月・祝)11:45~13:15
場所:ヨコハマ国際映像祭2009新港ピア会場ラボスペース内CHANNEL CREAMブース
登壇者:
シネマジャック&ベティ 梶原俊幸 氏
キネマ倶楽部      八幡温子 氏
キューバ映画祭     植田淳 氏
ヨコハマ国際映像祭2009 住友文彦ディレクター
内容:シネコンでの大規模興行とは異なる独自コンテンツを提供する映画館存続の、今後の展開や生き残り策とは?
地域に根ざした映画館を残し、また作り出していくためには何が必要なのか。
ヨコハマ国際映像祭2009プレイベントAMクルーズVol.5「ヨコハマ映画祭大集合」を経て、改めて考えます。

■松島俊介さん×遠藤水城
http://www.stickam.jp/video/179491757

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CREAMコンペティションのCREAM賞の松島俊介さんに遠藤水城キュレーターがインタビュー。
新港ピア会場にて展示中の受賞作VOICE-PORTRAIT ~self-introduction~についてのお話を伺いました。

■安野太郎のMUSIC CREAM
http://www.stickam.jp/video/179492360
パイプオルガン奏者の原田靖子さんを迎えての真面目トークバージョン「オルガンのコンサートは何か変だ!」をテーマに。1年講座(!?)の第一回目でした。

■来場者インタビュー
http://www.stickam.jp/video/179492510
住友ディレクターによるオフィシャルツアーに参加していたM美大の学生さんにインタビュー。
ヨンドゥの作品を偶然にも各所で見ていた方や山川さんのライブを見たことのある方、クリスチャンマークレーの音が心地よく眠ってしまった方(!)みなさんそれぞれに映像祭を楽しんでいただけたようです。
レポートがんばってくださいね!

■裏CREAM延長戦:大坂の女やさかい
http://www.stickam.jp/video/179492959
19:00以降の裏CREAM延長戦!
MC大石といちむらさん、なんと隣町(吹田と豊中)。超ローカルな地域ネタ満載。
食べ物の話からゆるやかに活動の話につながるという飛び技が関西人まるだし。

ゲスト:物々交換カフェ・エノアール(いちむらみさこさん・小川てつオさん)/黒田將行さん
観覧者:霊能者ヒロムさん、蔭山ヅルさん

いるが、ラボる。


▼「招待券来場者によるボランティア作家へのインタヴュー映像とメディア参加」

「今日のラボ・スペースは、ホームレス・アート・ユニット(いちむらみさこ+小川てつオ)も含め、イルコモンズ&ART LAB OVAはかなりアグレッシブな実験を展開したように思う。」(cream09_labより)

【参考】「賭けとおし、つらぬいて運命を生きる。そのためにつまらぬ目にあい、不条理に痛めつけられても、それはむしろ、嬉しい条件として笑って貫きとおす人間でありたい。ふりかかってくる災いは、あたかも恋人を抱きいれるように受ける。人間のノーブレスだ。逃げない、はればれと立ち向かう。それが私のモットーである。これからも私は、あらゆるかたちをとって抵抗し続けるだろう。ここに打ち出されているのは、もちろん文字だけであるのだが、私の場合、言葉と行動はいつでも一体であり、生活全体である。今までの歩みをふりかえって慄然とするが、ますます決意は固いのである。」(岡本太郎「原色の呪文」より)

[関連サイト]
▼イルコモンズのふた「[A3展] LAB SPACE=実験空間」より
http://illcomm.exblog.jp/10487503/

若葉町移送台車プロジェクト:ヨコハマ国際映像祭~墨東まち見世

若葉町~新港ピア+若葉町~鶴見~新港ピアを旅してきた「若葉町移送台車プロジェクト」。
ひょんなことから、今度は、新港ピア~墨田区の墨東まち見世に旅することになった。

▼墨東なか見世
http://machimise.net/event.html

そのプロセスを仙台のまた~り&まっちょアーティスト門脇篤がまとめてくれたので、紹介します。
11月29日ヨコハマ国際映像祭終了後出発し、オールナイトで墨田区を目指し44キロ歩きます。
(おもに門脇篤が)
参加者、支援者、大募集中です!
現在、都市のミームの有吉氏、安野太郎氏が興味をしめしてくれています。
遠藤水城氏は門脇篤の仙台東京往復の旅費をポケットマネーからカンパしてくれます。

問題の暴露からはじまり、問題かかえたまま幕を閉じそうなヨコハマ国際映像祭。
閉幕後にこそ、なにかがはじまるのかも!

++++++++++++

▼門脇篤まちとアート研究所ブログ「ART LAB OVA「台車プロジェクト」横浜~墨東編」
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/528/1935261#1935261

今週末11月29~30日にかけて行われることが決定したART LAB OVAさんの「台車プロジェクト」横浜から墨東コース。ことのおこりはツイッターでのやりとりでした。
以下、関係するつぶやきを集めてみました(一部欠けているかもしれませんが)。

11/16
RT @yoshihito_wave: 「住み開き」の条件。アサダワタルさん×岸井大輔さん
RT @downtownart: それで曳船に帰っていったのかあ。
RT @yoshihito_wave: オーバさんに会いたいと岸井さんおっしゃってましたよ。
RT @downtownart: CREAM来ないかなあ。
RT @yoshihito_wave: 「出張!」はない感じですか??
RT @downtownart: 出張CREAMってどんな?
RT @yoshihito_wave: 台車プロジェクトみたいに笑
RT @downtownart: うちが台車で墨東いって岸井さんが屋台でヨコハマに来る。会えないじゃん!
RT @yoshihito_wave: ちなみに墨東には台車プロジェクトがありますよ!
RT @downtownart: 屋台じゃないの?リヤカーでは?
RT @yoshihito_wave: あっ、屋台です!
RT @downtownart: 墨東いつまでだっけ?
RT @yoshihito_wave: 12月9日までですよ!

11/17
RT @downtownart: 29日終わったら墨東にもってくとか?
RT @yoshihito_wave: 横浜→墨東はハードそうですね笑
RT @downtownart: @kadowakiはどこに?
RT @kadowaki: やりますか!
RT @downtownart: でた!

11/18
RT @kadowaki: 鶴見までなんかじゃ物足りないんだよね~
RT @downtownart: でた!仙台→鶴見→墨東→仙台経路!
RT @kadowaki: いや、さすがに仙台からはちょっと
RT @downtownart: 墨東の代表って誰だ?
RT @yoshihito_wave: 事務局長は住中さん。
RT @kadowaki: 確かに何かやりたい
RT @downtownart: 墨東に多文化あるのか?

11/19
RT @kadowaki: 墨東に多文化台車を持って行くということね!
RT @downtownart: うん、調べると多文化センターがあって多文化化激しいらしいが人種とか状況が見えない。調べてちょ。
RT @kadowaki: 韓国の店とかは普通にありましたね、キラキラ橘商店街
RT @kadowaki: でも今新港ピアにある中身は返すわけですよね
RT @downtownart: お、韓国屋台が一番運びやすい!
RT @kadowaki: 中身そのまま?
RT @downtownart: 一部返すけど一部買い取った。韓国のみ。
RT @kadowaki: ほお、でそれを29日から運ぶ?オーバが打ち上げやってる間に徹夜とかで
RT @kadowaki: じゃあ29日に僕やらが出発して徹夜で墨東向かうから、翌30日のお昼くらいに交代して僕は仙台戻り、残りはオーバらで運んでゴールするのは?
RT @downtownart: いや、29日じゃなくてもいいみたい数日余裕がある。
RT @kadowaki: こども研究所があるから参加できるとしたら日曜朝~月曜昼までかなー
RT @downtownart: すごいなあ。しかも岸井さんに会うだけのため。そこまで会いたくないけど笑。墨東に聞いてみてもらえる?その感触みてみよう。
RT @kadowaki: 岸井さんじゃなく、全国の台車ファンを勇気づけるためにやりましょう!
RT @downtownart: 台車マニアと岸井さんのために!
RT @kadowaki: 台車のために!
RT @downtownart: ゆいちゃんのために!(ねこだっく)
RT @kadowaki: ゆいちゃん?
RT @kadowaki: 台車をひくことで見えてくるものがある。さすらいの台車ひとり旅。お姉さん、とめないでおくんなせえ。あっしにゃあ、行かなきゃならねえとことがある。多文化台車は今日もゆく
RT @natsukifunありがとうございます。もし全国を回る(というか全国を手渡ししていく)等という企画がありましたら,是非愛媛にも。
RT @downtownart:台車おじさん!依頼がきていますけど?
RT @kadowaki: 全国行脚?愛媛いい~コース的には今回は国道一号をひたすら北上のようです
RT @fukagawatokyo: いや、船で運べたら楽しいかなと思ったんですが。ご興味あるなら心当たりをあたってみます...
RT @downtownart: 台車おじさん!どうですか?新港ピアから船~も美しいです。港ですから。
RT @kadowaki: 船もいいですねー。台車、船に乗る
RT @kadowaki: しかし本当にありがたい話ですね。こんなただ台車運ぶのに船とか愛媛とか。頭がさがります
RT @kadowaki: とりあえず受入先の岸井さんの連絡待ちなので結果を待って進めましょう!みなさんありがとう
RT @kadowaki: 台車…それは男のロマン。ゆく先々、人の情けが身にしみる。今日は愛媛、今日は船。ああ、今日も台車を待つ人がいる
RT @kadowaki: 雨にも負けず、風にも負けず、墨東にまち見世のロビーがあれば行って台車を運んでやり、南に死にそうな映像祭があれば台車を運んで怖がらなくてもいいといい…
RT @kshimoyama: 玄米四合用意してお待ちしてますw
RT @kadowaki: おかずはキラキラで調達!
RT @kadowaki: 何もつんでいない台車はこんな感じです。http://photomemo.jp/p/91819 おそらくこの柵に韓国グッズがぶらさがっているかと
RT @kadowaki: tオーバによるコンセプト説明の動画が見つかりましたhttp://y150org.seesaa.net/article/132057713.html
RT @fukagawatokyo: あー。スーパーの納品とかに使われてるやつですね。
RT @kadowaki: そうです、そうです!
RT @cream09_lab: いやぶる下げて運べないんじゃん?
RT @kadowaki: いろいろぶる下げましょう!ピタゴラとか俳句とか
RT @fukagawatokyo: 港でも、船をつけるのに許可が必要だったりしませんか?
RT @kadowaki: そのへんですね。ゆるいのかガチガチなのかの感触が知りたいですね
RT @kadowaki: ヨコハマ国際映像祭クロージング企画「行ってらっしゃい台車プロジェクト」!?
RT @cream09_lab: 停泊許可は緩くないでしょうね。たぶん
RT @kadowaki: じゃ、密航?命懸けのピア脱出劇
RT @fukagawatokyo: それは…笑
RT @cream09_lab: もう男のロマンですね。しかも墨田に行くのに密航。。。 
RT @kadowaki: ゾクゾクしますね。もう陸路はいいや

11/20
RT @fukagawatokyo これ、どの程度検討されてますか?話をどの程度進めておけばよい?
RT @kadowaki: とりあえず岸井さんから返信なし。誰か電話番号を教えてください
RT @kadowaki: 受入先の墨東、出発地のピアがクリアされるまではムダ足になってしまうかもしれないので一寸様子を見ていただくのがいいかもしれません
RT @fukagawatokyo: 途中まで陸路(手押しまたは車)で、乗せられるところから船に、という選択肢はありですか?
RT @kadowaki: それもいいんじゃないでしょうか。芭蕉が海路、松島
RT @kadowaki: ただこれ、基本的にはオーバさんの企画なのでオーバがどこまで乗り気なのか
RT @kadowaki: オーバ・岸井ラインの調整をなるはやで進めますね
RT @fukagawatokyo: 実際、横浜は遠いので、舟代も結構かさんでしまいます
RT @kadowaki: 一番の問題はたぶんそれですね。おそらく私が徹夜でひくのが一番現実的な線
RT @fukagawatokyo: モダン館の企画展予算をいくらか回すことはできるのですが、横浜からの船代には足りなそうです。
RT @kadowaki: 本当にいろいろ考えていただいてありがとうございます。何と言うか、胸がいっぱいです
RT @fukagawatokyo: なんというか、水運が絡むとやたらと血が騒ぐのです(笑。 楽しくなりそうですね!
RT @kadowaki: 水運!なるほどー
RT @downtownart: ありがとうございます。具体的にどこからどこまでなら実現可能とかありますか?
RT @kadowaki: やっと住中氏通じて岸井氏の電話番号ゲット。が、出ない。住中氏は基本OK
RT @kadowaki: じゃ、みんなで基本出るまで一分おきに電話かけましょう。電話番号は。。。
RT @fukagawatokyo: どこかで館の広報をさせていただけるなら、少しですが予算をとって来れると思います。全行程船は無理としてもやりたいと思いますか?
RT @kadowaki: ガンガン広報しましょう!到着が月曜平日ならメディアも来ないかなー
RT @kadowaki: 岸井さんとやっと連絡とれました。ART LAB OVAとはぜひ会期中に何かやりたいと思っていたが、こんなビッグな企画を持って来てくれるなんて願ってもないこと。何があってもやりましょうとのことです!
RT @fukagawatokyo: 了解です。いつやるとかは決まりでしょうか?お手数ですが、詳細を おもしろくなってきましたね!
RT @kadowaki: 了解しました!すぐお送りします!やっぱアートは現場で起こってるわ
RT @wagero24: また楽しみですね~
RT @kadowaki: 淡路島でも何かやんないと
RT @fukagawatokyo: メール拝見しました!船を使うとすれば、29日と30日、どちらになりますか?夜中に走らせるのはつらいのではないかと考えています。船の所有者に確認していないので想像ですが。
RT @kadowaki: 30日がいいと思います。最悪、隅田川を渡すくらいでも
RT @fukagawatokyo: 了解です。荷揚げの場所のめどはこれからですか?
RT @kadowaki: 先程はお電話ありがとうございました!本当にありがとうございます

11/21
RT @kadowaki: さっき岸井さんから電話がきたけど寝てて出られませんでした。。。
RT @kotaromiyake: 横で起きてますよー
RT @kadowaki: ありがとうございます。やっとさっき電話しました
RT @cream09_lab: 本日から告知、プレゼン番組スタート!売り込みたい奴、毎日12:00~13:00新港ピアに http://ameblo.jp/cream09-lab/entry-10392088637.html
RT @kotaromiyake: 【RT歓迎】今日から「墨東まち見世2009」コア期間始まります! http://www.machimise.net/
RT @cream09_lab: BankARTから見始めるのは悪くないのだが、予想以上のボリュームに新港ピアまでたどり着けない人も多い。CREAMに来る方!時間の余裕をもってきてください!
RT @cream09_lab: 台車プロジェクト決行決定!今から詳細練ります。
RT @fukagawatokyo: こちらは桟橋をどこにするか検討中です。
RT @cream09_lab: ありがとうございます!
RT @kshimoyama: 決定☆
RT @kadowaki: 新港ピアから勝鬨橋まで徹夜で移動、翌朝勝鬨橋で船に乗せて隅田川をのぼる
RT @kadowaki: 深川東京モダン館さんにコーディネートしていただき船会社からそういうルートを提案してもらいました
RT @kadowaki: 門前仲町でモダン館さんを表敬訪問、吾妻橋アサヒビール前で下船し、岸井さんの墨東屋台とともにキラキラ橘商店街へ
RT @fukagawatokyo: もりあがって参りました!
RT @kadowaki: 盛り上げましょう!
RT @cream09_lab: すごすぎて泣きます。



▼ヨコハマ国際映像祭2009
CREAM: Creativity for Arts and Media
200910.31 SAT 11.29 SUN
新港ピア(メイン会場)BankART Studio NYK等の周辺会場
http://ifamy.jp/

裏CREAMよりお知らせ。

この後、13:15過ぎより遠藤キュレーターのアーティストインタビューやります。
ゲストはCREAMコンペティションCRERM賞受賞の松島俊介さん。
先程同様、インターネット放送でご覧下さい。

CHNNEL CREAMブースより

トークセッション「地域と映画館」行ってます。(予定開始時間が遅れてますが・・・。)
会場お越しの際は、是非お立ち寄りを。インターネット放送で生放送中。
$cream ラボブロ!!

海岸通団地女主人のアトリエ



ドキュメンタリー映画「海岸通団地物語 ~そして、女たちの人生はつづく~」(監督/杉本曉子)をヨコハマ国際映像祭内で上映 する際に、なぜかART LAB OVA蔭山ヅルがその司会に抜擢され、そのご縁で、海岸通団地に50年居住し、水彩画家としてこどもたちを育てあげた女主人、平山さんと知り合うことができた。
平山さんとお話していた際に、「横浜市は、創造都市という名目でZAIMやBankA RTのようなアートセンターを作っているが、なぜ水彩画の展示をさせてくれないのだろ う?」という疑問をもっておられたので、ART LAB OVAは、ヨコハマ国際映像祭のキュレーター遠藤水城氏に相談し、オーバのブースで、 平山さんの作品を展示することにした。

平山さんが50年居住した自宅件アトリエは、すでに取り壊されており、「大島由美子の 漫画に出てきそうな古い洋館風の内部」は、今となっては、森日出夫さんの写真から計り 知ることしかできない。
が、最近リフォームされ引越してきたばかりのはずのアトリエも、ほどよく雑然と片付け られていて、すでに、懐かしい気さえする。
なんというか、平山さんが今の今まで首に巻いていたシフォンのスカーフで部屋全体を包み込んだように、もう平山さんのものになっている。
遠路はるばる、このアトリエで描くために絵画教室にやってくる人がいるというが、たしかにここで絵を描いたらどんなに心地よいだろうと思う。
そういう空気感をどこでもつくることができる平山さんってやっぱりすごい。

▼海岸通団地上映物語
http://ameblo.jp/yokohamadanchi-film/

▼ヨコハマ国際映像祭2009
CREAM: Creativity for Arts and Media
200910.31 SAT 11.29 SUN
新港ピア(メイン会場)BankART Studio NYK等の周辺会場
http://ifamy.jp/

いる、映像の現在を、かたる。

$cream ラボブロ!! 

 いま、映像は、YouTube で、いくらでも好きなだけ見れる。一生かかけても見きれないくらい、たくさんの映像がある。YouTube 以外にも、いつでも・どこにでも映像がある。ケータイの中にも電車の中にもトイレの中にも映像がある。あらゆる場所に映像のある「映像のユビキタス状況」である。しかも、その数は毎マイクロ秒ごとにどんどん増えてゆく。そして、もう誰もそれをとめることができなくなっている。もしYouTube で見ることのできない、ものすごい映像があったとしても、わざわざ横浜まで電車に乗って見にゆくほどの映像があるとは思えないし、たとえ、それを見のがしたとしても、あんまりくやしくない。なぜなら、映像はいくらでもあるし、ものすごい映像は他にもたくさんあるからだ。映像は自分の家や自分の手の中でみるもので、ぼくらは映像をみるために、わざわざ外へ出かけたりはしなくなりはじめている。ぼくたちは、そんな映像の大量消費時代、映像のインフレ時代をすでに生きている。そういう状況のなかで、いま、「国際映像祭」を開催することに、はたして、どれほどのインパクトがあるのだろか?

 たぶん、もう、ない。

 もはや映像に、かつてのようなスペクタクルの力はなく、ぼくらはだんだん映像にうんざりしはじめてきている。そう思ったので、映像はなるべく少なめにし、映像のコンテクストとなるものを多めにした古典的なアーカイヴ・インスタレーションをこしらえた。その「おまけ」程度に映像のあるインスタレーションを口実に、ぼくらが本当にやろうとしたのは、映像には映らない「クラフターたちのエコノミー」や、まだ・ここにしかない「もうひとつの可能なストリート」の解放感や居心地を展示し、予示することだった。展示するのは展開したいからで、予示するのはそれをいつか現実のものにし、コモンとして共有したいから。

 「クラフティヴィスト」たちの持続可能なエコノミーはこれからもつづくが、

 「ストリート」は、あ・と・一・週・間・で・消・え・る・・・

親密圏を生きる

同時代の「映画、アニメ、アート、写真」など、あらゆるジャンルの活動は、依然としてまだ、資本主義の「マーケット・エコノミー=市場経済」に支配されているが、そのなかで「クラフター・エコノミー=ものづくりのエコノミー」という、「もうひとつのエコノミー」がいま、静かに、しかし、着実にひろがりつつある。それはこういうエコノミーである。


 (1)「学習、認知、そして、互恵は、少なくとも経済的利益と同じくらい、
   クラフターたちの交易の動機となる」

 (2)「クラフターにとっては、金銭の取引きよりも、物々交換や会話のほうが
   交易の形式において、より重要である。」

 (3)「つながり(Links)がクラフターたちのモノの価値を決める。
   クラフターたちは何か新しいものを学べるモノを評価する。」

 (4)「クラフターが求めるものは、単に買ってくれることではなく、
   認知してもらうことである。」

 こうした「クラフター・エコノミー」をすでに生きはじめている、remoといるといらとそのなかまたちのようなNPOやアフィニティ・グループは、メインストリームのメディアが云うことや伝えること、世間での評判や業界での評価など、はなっから信用してないし、期待もしてない。ぼくらにとって大事なのは、市場や商品の世界とは無縁の、「親密圏」の中での「つながり」や「認知」の方であって、「アクティヴィズム3.0」の展示はそういうふうに組み立てられている。こうしたエコノミーのちがいが認識されていない限り、なぜあんな展示をするのか、なぜあんな見せ方をするのか、まるで合点がいかないと思う。依然として、市場経済のなかにいる新聞記者や美術批評家たちには分からないだろうが、分からなくてもちっとも構わないと思っている。それよりも、ぼくらを本当によろこばせるのは、こういうことばの方なのだ。

 「CREAMに参加している多種多様な作品群の中で、わたしの友人たち「remo + いるといらとそのなかまたち」も、日々の活動=身体性を、そのままそこへ凝縮移植したかのような、「アクティヴィズム3.0」という空間を手がけています。そこにあるのは、自分たちのくらしを自分で作る方法、自分をおいてけぼりにしようとする世界へ介入する方法、人に自分を伝える方法、、グラフティ、カラス、ミシン、草、毛糸、、なんだかいろいろあって、カルチャーショックを受けるかもしれないですが、もともと自分たちのくらしにあったものだったり、忘れていたことだったりする気がします。俯瞰で眺めてみれば、未来のくらしを映す、巨大映像装置になっていて、そこに行方不明の絆のひとつが、撮影されているように思えます。完了形の作品と違って、今起りつつ状況もリアルタイムに映し出す展示=メディアとして、会期中、日々進化している(植物も育ってるし)もよう。」(Letter from Hより)

 「開催中の「ヨコハマ国際映像祭」に行ってきました。いろんな展示を観てから、最後にお目当ての「いるといらとそのなかまたち」のブース(新港ピア内)にたどり着けばいいや、期間内にきっと他の日も行くだろうからなんなら今日は軽くチェックだけでもなんて思っていたのですが、結局、 BankART Studio NYKにも寄らず、新港ピアの他の展示も観ずに、「いるといら~」ブースに直行、そのまま気づけば、3時間超を、この「アクティヴィズム3.0」展の中だけで過ごしてました。ブース内を一周みてまわって、それから入り口にもどって、パネルの文章や、貼られてある(壁や作品にもべたべたと貼られている)ポスターやステッカーの文字もぜんぶ読んでいった。こんなに熱心に展示を「読んだ」のは、世田谷文学館での「花森安治」展以来だと思います。なんでかというと、僕が特にこの数年に学んで、観て、体験してきたものの断片でこの空間が満たされていて、その断片それぞれをいままた読み解くと、歴史や文脈がよみがえったり流れ出したりして、それがさらに新たな世界を見せてくれるから。無数の断片が起爆装置になってたり、再起動のスイッチがセットされてる。あのときのあれはこういうことだったんだ、っていう謎解きの楽しさもある。種明かしも、返答もあるし、提案もあるし、宿題もあるし、こっちになってほしいという未来もある。ヨーゼフ・ボイスの言葉をはじめ、ここにはさまざまな箴言が引用されている。グラフティーにあったスローガンも、世界のどこかで誰かが描いた言葉。そういうのは「WE ARE EVERYWHERE」と宣言してるのだろうし、ヨコハマでのこの引用=連帯にまたどこかで誰かがいつか応答するのだろう(NEVER BE DEFEATED!)。ここにあるものはそれぞれの現場で、盗用され、応用されたがっている。展示から展開されたがっている。しかも、このスペースの「作品」は期間中、現在進行形で増殖していくらしい。陳列されてた本を取ってページめくったら、ドイツ語で読めないけど写真だけは全ページ釘付けにされちゃったとか(去年、ドキュメンタリー映画の中で観た、ドイツでの反G8行動の写真集)、油断も隙もありゃしない。また行って観てきます。というか今日は他のブースは、GRLしか観られなかった! あと、「三人デモ」の映像は観た!週末にはイベントもあります。期間は11月29日まで。」

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

(TUK TUK CAFE日記より)

向島の「おしょくじプリンス」三宅航太郎インタビュー



2009.11.20、向島で「おしょくじ」というプロジェクトを展開している「おしょくじプリンス」こと三宅航太郎が、ヨコハマ国際映像祭にやってきた。
ディレクターズツアーは、映像祭初心者や、あまり時間のない人にとっては、わかりやす い構成になっているのだろうが、アーティストである彼にとっては、少し物足りなかった らしい。
ということで、展示が主体であるBankARTについては、感想をいえる段階ではなく 、だけど、ラボスペースの汗臭さには、現場にいるだけあって、すぐに気づいてくれたよ うだ。
しかも、日ごろからネット上で、かなり動向を追ってくれていたらしい。
スティッカムの編集のなさなど、日々実験をしている様子を評価してくれてとてもうれし い。

けど、やっぱりまだまだ物足りない!
もっと何かやれるはずだ。。。

▼三宅航太郎ブログ
http://kotaromiyake.blogspot.com/


インタビュアー:ART LAB OVA蔭山ヅル

▼ヨコハマ国際映像祭2009
CREAM: Creativity for Arts and Media
200910.31 SAT 11.29 SUN
新港ピア(メイン会場)BankART Studio NYK等の周辺会場
http://ifamy.jp/