四八(仮) 岐阜 | 戯言cafe

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好きなことを好きなように。

やたらと長いので、流し読みでもいいですよ。
・・・だって、ホラーじゃないし・・・。

岐阜「火葬場の町」

岐阜県山間部のA町で崖崩れが起き、滝園信也の叔父も被害にあってしまう。
叔父の葬式のために火葬場に訪れると、友人の井川浩司の姿があった。
彼は父親を崖崩れで亡くし、火葬場に来ていたのだった・・・。

ここまでは、前回と同じ。

火葬場の煙突から煙が出てないことに気がついた信也は、周りに立ち込める
臭いから逃れるように火葬場の裏へ。
墓石が立ち並ぶなだらかな斜面にそって、上方へ視線を移すと、杉林とともに
古いけど豪華な屋敷が何軒か建っている。
その家並みだけ、ぼんやりとかすんでいる。
裏山から煙があがっているせいだった。
火葬場の焼きが終わると、裏山の煙もひいていった。

叔父の葬式に出席していた親戚の話によると、火葬場の前から、
ここに施設があり、戦前は軍の秘密実験場として使われていたらしい。
資料が残っていたと言われても、半信半疑の信也だった。


翌日の土曜日、浩司と2人で煙の出所を探ろうと裏山へ行くことに。
なかなか場所を特定できず、山の中をさまよっていると、火葬場で聞いた
不気味な音が響いてきた。
音を頼りに進んでいくと、昔は立派な屋敷だったであろう廃墟にたどりついた。

中に入ると、臭いはさらに強まった。
荒れ果てた土間の奥を覗き込んだとき、奇妙な光景が目に飛び込んできた。
レンガを積み上げた、縦横80センチほどの四角い井戸のような形の穴から
煙が上がっていた。
人が、その穴に身を乗り出し頭を突っ込んでいた。
よく見ると、それはクラスメイトの江見ゆかりだった・・・。
美人で男子に人気があり、2人もほのかな恋心を抱いていただけに、
奇妙な行動を取る彼女の様子に硬直してしまう。

そんな2人には目もくれず、脇をすり抜け立ち去ってしまった。

帰り道、今見た光景は2人だけの秘密にすることにした。
誰かに話しても信じてもらえないだろうし、何よりなんて説明すればいいか
わからない。


次の日、浩司は喪中のために休んでいた。

主人公、学校に来ているのに、なぜか喪服姿なんだが・・・。
誰かつっこめよう!!


毎日のように火葬場が動いているため、臭いは町中に漂っていた。
窓を閉め切ってもにおうため、気持ち悪くなって保健室で休む生徒も
少なくなかった。

徐々に、喪が明けた生徒が登校してきても、浩司だけは出てこなかった。
電話してもメールしても連絡が取れず、家に行ってみると母親が出てきて
「今は誰とも会いたくない」と言っているらしい。


続く!