南米アマゾン遠征トロンベタス川9月〜その④釣り開始!〜 | かめあたま なるおのReal Life

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暑くなってきましたね。夏の日差しがジリジリと容赦ないです。オマタはむれむれ、キンタマあちあち。


どーもかめあたまです。


キンタマはちゃんと冷やしましょうね〜


アマゾン遠征はいよいよ釣り開始!果たして狙いの魚は釣れるのでしょうか。




2023年9月11日




ふあぁぁ〜〜あ!ブリブリブリ〜!



隣部屋のおっさんのバカでかいあくびと屁の音で目覚める。やはり南米はスケールがでかい。何なんだ一体。


万国共通で老人達の朝は早い。まだ暗いうちからバカでかいあくびと屁をこいて起き出し、ドタドタと歩き回る。騒がしいことこの上ない。




我々が部屋を出るころには、おじいちゃん達は朝食を食べ終わりくつろいでいた。


とりあえず朝やることは「ボンジーア!ボンジーア!」と皆と挨拶することから始まる。皆、明るく挨拶してくれる。


朝食を済ませ、準備を整えるとすでにボートマンは我々を待っていた。

ボートマンの名は「マヌエラ」というらしい。マヌちゃんと呼ぶことにした。



オーナー曰く、若いが川をよく知っていて、とても優秀とのことだ。期待に胸を膨らませる。


フィールドはトロンベッタス川。アマゾン川の支流。この川にはピーコックバスの1種キクラ・ティロルスという固有種がいてる。

7時30分出船!!いよいよ、アマゾンでの釣りが始まった。くくく。たまらんの〜


釣りたい魚は

① カショーハ

② タライロン

③ ピーコック

④ レッドテール

⑤ タイガーショベルノーズ

の5種類。もちろん他にも色々いてるがメインで狙いたいのはこれら。さぁ頑張るぞ。


僕のタックル。この4本の他に、スピニング1本と、ナマズ用にツララのミヌアノを1本持ってきている。この日は写真の4本だけ出陣。

左のツララ2本はピメンタとアベントゥーラ。

今回あえてバズーカを持ってきたのはこのツララロッドのためなのだ。バズーカとはロッドケースのことで、10年ほど前に塩ビパイプで自作したもの。



また昔の話になるが、アマゾンばかに影響されたかめあたまは、ピメンタ、アベントゥーラ、ミヌアノを買い、リールはシマノやダイワではなくアブのエリート7、ブラック9、ビッグシューター、そしてアベットを買った。


どれもその当時自分なりにアマゾン遠征に必要だと思っていたものだ。今になって思えば、ルアー用のリールはアベット以外は全部シマノで良かったなと思う。

ロッドに関して言えば、10数年前は遠征で使えてそれほど高くないパックロッドが出回ってなかったので、ベストだったと思う。


アマゾンに思いを馳せながら、国内はもちろん東南アジアでの釣りにも毎回、かさばるバズーカにツララロッドを詰め込んで持って旅をしていた。


そのうち空前の怪魚ブームがおき、一般のテレビでも「怪魚ハンター」が持ち上げられるようになった。

開高健や常見忠などの天国から見てるよ勢に始まり、武石憲貴、中東照雄、小塚拓也...など古参連中からしたら何を今さらと思っていたかもしれない。知らんけど。


折よくLCCで海外に格安でいけることもあり、海外遠征に行く釣り人が一気に増加した。

当然ながら、スーツケースやバックパックに収まるパックロッドの需要が高まり、多くのメーカーがこぞってパックロッドを販売した。


かめあたまももちろん流れにのったのは当たり前のことであって。フエルコ、モンキス、旧キングオクトパス(現トランスセンデンス)のロッドを買うことになる。

一度パックロッドを使うと、もう戻れないんだこれが笑 遠征はもちろん、車で行く釣りでもパックロッドがメインとなっていく。


そうなると、海外遠征においてワンアンドハーフのロッドにバズーカという組み合わせは完全に時代遅れとなっていく。


ツララロッドもスタンドでホコリをかぶり、時たま思い出したかのように使うはいいが、近場でナマズを釣るぐらいになってしまった。



それが2023年になって、ついに当初の目的で活躍する日がやってきたのだ。この機会を逃すと次はいつになるかわからないと思い、若干のめんどくささはあるものの過去の遺物となったバズーカを引っ張り出してきた。そんな運びである。






話を戻す。


ひとしきりトップやミノーを投げてみるが、反応が渋い。午前中は僕にはドッグXにワンバイトのみ。ツケはトップで小さめのタライロンを1匹キャッチ。


昼前に一旦場所を移し、木陰になっている狭い川に入る。何をするのかと思えば、餌釣りをするらしい。

ワイヤーの先にはぶっとい針。これに魚のぶつ切りをつける。タックルはレイブル5.10をロングにして、ビッグシューターをつけた。

クリッカーのついたビッグシューターはこういう状況に役立つのだ。ルアーからぶっ込みにすぐシフトできる。


朝から炎天下でロッドを振り続けていたので、休憩できてちょうどいい。のんびりとコーラを飲みながら談笑する。


水深は浅く1m〜1.5mほどしかない。こんなとこでこのデカい針にかかるような魚がいるのだろうか?いやおらんやろう。

マヌエラもウ○コうんちをしに森の中へ消えていった。



全くラインに意識がなく、呑気にハッハッハなどと笑っているとツケが


「あれ?ライン動いてない?」


そんなわけなかろうがや。と見ると足元に落としたはずが、確かに川の奥へと走っている。

こいつぁマズイとフッキングをかます。


グッ!と重みがのり、その瞬間


ズリズリズリとドラグが出される。


さっきまで呑気にコーラをのんで談笑していたもんだから、体がびっくらこく。

おまけにマヌちゃんもまだウンコから帰ってきてないし。


しばらくファイトするとゆらりと濁った水中から姿を現したのはこいつ!




スルビンことタイガーショベルノーズキャットフィッシュ!!

嬉しい!アマゾンファーストフィッシュがこの子だとは全く思ってなかったので驚きを隠せない。心臓バクバク。


もちろん釣りたかった魚種のひとつ。

まさかこんなマヌちゃんがウンコがてら立ち寄ったアメマスでもいそうな川で釣れるとは。ツケもびっくりしていた。


ほんとにウンコしに立ち寄っただけらしく、写真を撮り終わったらすぐ移動となった。




次は少し奥に進んだところで、倒木を乗り越え...



ん?どうした。マヌちゃんがボートを固定し始めたぞ。なんとつい今しがたバキバキと枝を折り、乗り越えた倒木の下がポイントらしい。なんだったら乗り越えを手伝うために降りて、足を突っ込んだとこやないか。


さっきから意表を突かれてばかりだ。半信半疑のまま仕掛けをぽちゃんと倒木のきわに落とす。皆キワ攻めがお好きなんだから。



マヌちゃんもラインを見張っているから、間違いなく本命ポイントなんだろう。

海外の釣りあるあるかもしれないが、ガイドがキッと目を見張るポイントは間違いなく本命ポイントなのだ。


自然と口を閉ざす。凛とした静かさの中、鳥の声や水の音が響く。


ピク。スルスルとラインが水中に引き込まれる。フッキングした瞬間パワフルな引きが伝わる。


スルビンとはまた違う引きの強さだ。




その正体は







タライロン!!

なんとまぁスルビンに続き、釣りたい魚がまた1匹達成できた。黒光りする魚体にぶっとい尾鰭。そしてこのいかつい古代魚顔!

顔の渋さではNo.1だろう。


ツケちゃんもしっかりキャッチ!

このポイントの凄さはまだまだこれからだった。


餌を付け替えまた投入する。しばらくするとまたかかる。暴力的な引きがたまらなく楽しい!

夢にまでみたタライロンが入れ食いになるとは思ってもみなかった。


何匹でも釣れる。餌ってすごい。

このポイントはバラ堀ならぬ、タラ堀とでも名付けよう。釣り堀ではないが。


タライロンの魔力にイ、イィイキそうっすぅ〜〜

いやもうイッちゃってるぅ〜(汁だく)おまたビチャビチャ


わんこそばのように、リリースしたそばからマヌちゃんが餌をつけてくる➡︎餌をつけられたら投げざるをえないので投げる。➡︎釣れる


一体このエリアにどんだけおるねんと不思議に思ってしまう。


これの繰り返しで飽きてしまい、途中からは写真を撮るのもやめてしまった。

約2時間ほどタラ堀を楽しませてもらい、腕プルプル。2人で一体何匹釣っただろうか。


さすがにお腹いっぱいなので、「もう十分だからツクナレしに行こう」とすかさず餌をつけようとするマヌちゃんを制止する。すごいなアマゾンってのは。ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。


あれ?おかしいな。

東南アジアのオバハンがおるやないか。絶対スクーターのってるやろ。



タラ堀をあとにして、ツクナレことピーコックバスを狙う。


ネルソンナカムラのROCKET 140を投げる。


ズバンッ!ズバンッ!


ひたすらスイッシャーをズバンズバンする。日本ではまずやらない激しさゆえに疲労がたまる。こりゃあ休み休みやらないと手首が死んでしまうな〜。


時刻はすでに夕方17時前。初日終了まであと2時間ほどに迫っている。


タイガーショベルとタライロンはキャッチしたものの、ピーコックはまだキャッチできていない。


川に点在する岩を撃っていく。



ズバン!ズバン!





ボン!!!



突然その時はやってきた!音とともにロッドはまげられ、フルロックのドラグはいとも簡単に引きずり出される。


ツクナレのパワーは凄まじい。コブダイのトルクフルな強さにさらに瞬発力を足したような強い引きが最高に気持ちいい!


姿を現したのは綺麗なパッカ。パッカとはまだ若い個体のことで、ここからさらに大きく成熟していくとアスーと呼ばれるコブつきの黄色い体色になるらしい。

なのでこれはまだまだ成長途中ということ。それでもこのパワフルさ。


ROCKET 140は絶妙なサイズ感なので、軽い力で動かせるがしっかりアピールできる。流石はネルソンナカムラ。

トロンベッタス川固有種のキクラ・ティロルス


初日はパッカだけで、コブ付きの黄色は釣ることができなかった。


その代わり嬉しい1匹がきた。

ブラックピラニア

地味に釣りたかった魚種である。でかいし歯がすごいのでこわやこわや。


この日はこれにて終了。



釣行2日目に続く





タックルデータ


ロッド(ベイト)

・ツララ ピメンタ55

・ツララ アベントゥーラ59

・トランスセンデンス レイトブルーミング510

ロッド(スピニング)

・フエルコ 611

ロッド(ナマズぶっ込み)

・ツララ ミヌアノ64


リール

・アブガルシア レボブラック9(PE4号)

・アブガルシア エリート7(PE3号)

・アブガルシア ビッグシューター(PE5号)

・シマノ 22バンタムXG(PE4号)

・アベット JX6/3MC Raptor(PE8号)

・シマノ ヴァンキッシュc3000(PE1.5号)