釣りはまだなんです。今回も移動だけの話。すんません。
2023年9月10日
マナウスは朝からテリテリの暑さ。いよいよマナウスを離れ、トロンベッタス川のロッジへ移動する。だいぶ時差ボケに体も慣れつつある。
朝食を済ませ、エントランスへ行くと今回の参加者が集まっていた。
年齢は意外と高め。7割がた定年退職後のおじいちゃんって感じ。
そして当たり前だが、日本人は僕達2人だけ。
ボロいバスが到着しワイワイガヤガヤと乗り込む。とにかく皆明るい、ノリが良い、おしゃべり。そして優しい。
中には夫婦で参加してる組みも。ん?先頭になんか...
なんだぁこいつは!
映画や漫画によくいる、人類を全滅させる大量破壊兵器をたった1人で開発した極悪研究者みたい。
「俺が世界をリセットするんだ!」とか言ってよくわからん巨大なロボットに乗って大暴れしてそう。
実際は普通に優しい陽気なおじいだった。
町のの外れにある空港に到着。ここからセスナに乗り、カショエラポルテイラという町に向かう。
人生初のセスナ。たまんないな〜
機内は狭く、快適とは言い難い。いろいろ大丈夫なのかと思ってしまうがこんなもんなのだろう。
コックピットとの距離が近い。もちろん他の座席も近く、体の大きいブラジル人たちは窮屈そう。
機体をガタガタいわせ離陸するとすぐに、ネグロ川とソリモンエス川の合流地点がみえる。これもずっと前から見たかった光景だ。それが今、現実に目にしている。
子供の頃から夢見ていたアマゾン川。感慨深い。
市街地を離れると延々と緑が続く。見渡す限りのジャングル。そしてうねうねと蛇のように蛇行する川。
あぁほんまにアマゾンに来たんやなぁ。まだ夢でも見てるかのような気持ちだ。この流れの中に憧れの魚達がいるのだと思うとドキドキする。
約2時間でカショエラポルテイラの飛行場にズザザッと着陸。赤土が剥き出しの滑走路に、申し訳程度の屋根とベンチがあるだけの飛行場。
これもまたアマゾンっぽい光景。
ピックアップトラックに乗り、町に向かう。そこでちょうど、昼ごはんの時間。
手前は塩漬けにして干したピラルクを揚げたやつ。あとは肉やサラダが用意されていた。どれも美味しくて、お腹いっぱいに食べた。
しばらく休憩したあと、出発。
ここからロッジまで、直線距離で約70〜80kmのオフロードをピックアップトラックで走る。時間にしておよそ3時間。
途中いくつもこのようなボロい橋を渡る。ちなみに年配車はエアコンつきの車内。若い人達は荷台に乗せられる。シートなど贅沢なものはなく、木の板に腰掛けるだけ。背もたれもない。
これはまだ元気な頃のかめあたま。最初はアトラクションみたいで楽しめたが、1時間もするとうんざりしてくる。
でこぼこ悪路の上に、木の板シート。さらにそんなに広くない荷台に男6人でギチギチ。
永遠に感じた3時間後、ケツと腰が爆発寸前のとこでロッジに到着。
ほんとなら、嬉し喜びで飛び跳ねるところだが、ケツ腰責めに疲労困憊の2人。
オーナーと挨拶して、部屋に向かう。滞在中はコーラもビールも飲み放題。
建物のクオリティとしては、日本の大工さんがみたら発狂して燃やしてしまうであろうレベル。隙間だらけ、でこぼこだらけ。
一応エアコン、トイレはついてるので、アマゾン奥地ということを考えると超高級ホテルといえるだろう。
この日は移動だけで、ゆっくりケツと腰を休める。オーナーによるよくわからん長い挨拶なんかも全く頭には入っていない。
陽が落ちるととんでもない数の羽虫が電灯に集まる。
電灯の下をよく見て頂きたい。これ地面じゃないんです
全部羽虫の死骸!
ここまですごいと気持ち悪くもなくなる。
次の日の朝、ブラジル人はこれを手でぎゅっと固めて握りこぶしぐらいの団子にして川に投げていた。
そろそろ寝ようと部屋に戻りベッドに寝転がると、やはり気になる。隙間だらけの部屋が。電気を消すと、隣の部屋の明かりがさしてきて余計に目立つ。
こうなりゃしょうがないと、ツケと2人で両隣の部屋を穴から覗くことにした。これがこの先毎晩の楽しみになっていった。残念ながら覗いた先には、パンツ姿のデカいおっさんがゴロゴロしているだけだが。
ようやく次回から釣りが始まります。