病みつきになる辛さ
息子の母校が残業代未払いで労基に挙げられ社会面を賑わせました。法曹界や企業リーガルなどに身を置く卒業生も多くいるだろうに、彼らからした身内の恥。でもそれを笑いにするのが関西人。
仏道に休みなし これが卒業生達の総括 うまいこというなぁ~なんて感心したらアカンのやけど
さて本題。
天満に来ました。
おや、買い物ですか?なんて尋ねる人は本ブログ読者にはきっとひとりもいません。いつも通り、飲みに来たんやろが~と問答無用に切り捨てられるのも なんか悔しい。
でも、ご名答でございます。
美味い中華料理が食べたいわ と本日のお連れ様より連絡をいただいたことにより、この日天満の地に降りたったのです。そして本日のお店は、そのお連れ様のご指定。それがここ。
中国食府 双龍居(ソウリュウキョ)

四川料理をメインとするお店。花椒(ホアジャオ)を使った「麻(マー)」と唐辛子を使った「辣(ラー)」の辛さを上手く組み合わせて、調理されています。しかしそれは食べてみるまで知らなかったこと。
2012年3月 天満駅前に創業して 13年。天神橋筋沿いに(たぶん)8階建ての自社ビルを構えています。お店の方の説明によると、上層階が自宅と従業員寮で、3階以下は全てお店とのこと。
ひと言でいうと、やり手だな。でもお連れ様にも僕にとっても初めての訪問。
地理的に見ると絶対に目にしているはずなのに、全く記憶にありませんでした。天満駅からだと天神橋筋を挟んだ向こう側にあるため、お店の前を歩くことはあまりなかったからかもしれません。
そして天満市場の更に北側にある池田町本店は、2000年9月創業。今年で25年の老舗。
双龍居って、天満でかなりの顔なんだ。
食事後オーナーらしき方と話をしたら、天満でウチを知らない人はいないよ~と自慢されました(^^♪)
北京ダックは食べたことがないよ と言うと、マシンガンが一瞬で鳴りやみました。
なんだよ、機会がなかったんだよ~。
店内に入ると、2階に案内されました。1階空席ばかりでしたが、予約の人向けのようです。
2階もガラ空きでしたが、食べ終わるころには満席。やはり伊達に13年ここで営業をしているだけのことはあります。
階段の途中には、吉村大阪府知事の写真が掲げてありました。でもこれは8年前の市長時代のこと。一緒に写っている人が、このお店が天満で有名だと説明してくれたオーナーと思しき人。
にしても吉村さん、若いな
要職にある方が会食の場として呼ばれる、或いは呼ぶ立場としたら、やはり料理が美味しいお店を選ぶのはもっともなこと。この写真を見た時、僕はこのお店は間違いないと確信しました。
お連れ様のリサーチ力はあえて横においておきましょう
そしてこちらのお店、食べログ 中国料理WEST 百名店 2021 2024に選出されています。
まず何から飲もっかなあ。おっ、店名を冠として飲み物があるじゃないですか。ではそれにしましょう。
お連れ様と乾杯~。
麻婆豆腐が当店自慢のひとつらしく、わざわざ食べ方の指南書がテーブル上に置かれていました。
本場の香辛料、たっぷりなど、危険なワードが並んでいます。
これを読んだお連れ様、ビビるどころかむしろ嬉しそうに、かきまぜずに食べるんですって、ふふふ と挑戦的な言葉を口にしています。頼むから、僕を巻き込むのはやめてください。
とにかくメニューの数が尋常ではありません。メニューはまるでガイドブック並みの厚み。壁に貼ると、地平線までまで続いとるんとちゃうか~言いたくなるほどの面積。
ザーサイ
おいおい、なんで普通のお皿なの。普通の中華料理屋さんだったら小鉢で出されるはずの前菜。いきなり圧倒されてしまいました。
しかも口にした途端に辛さがガツンと襲い来る。辛い~! でもなぜだか、つい箸が伸びてしまうくらい旨みを感じます。
辛さ耐性の高いお連れ様、珍しくこの辛さは苦手と。僕の初勝利です。(ΦωΦ)フフフ
えびせん揚げ
1人前です。何度も確認したけど、このボリュームで1人前なのです。もしひとりで来たら、これだけでお腹いっぱいになります。@350円なり~って安い! サックサクで子供のころを思い出すような懐かしい一品。
これで箸休めならぬ、辛さ休めができますね と上から目線で僕に言い渡すお連れ様。ザーサイで辛さ耐性勝負に負けたことなんか、どこ吹く風ときた。
まあ確かに辛さ休めになるわ。きっとこの時の僕の唇は、若かりし頃のミックジャガーのようにぷっくらとしていたに違いない。お連れ様、唇指して笑っていたような気がする。それに負けたのではなく、僕に花を持たせてくれたのでしょう。彼女がこれしきでギブアップするわけがないから。
マーボー豆腐
縁のあたりに辣油らしきものがたっぷりとかけられており、見るからにして危険な気がします。
それになに、この深さ。まるでラーメンの器みたい。
とろりとした餡、滑らかな豆腐の舌触り。いけるやんこれ、美味しいいいいい~~~辛い!
辛い、辛い、辛い~!
後追いでドッカンとくる辛さ。これすごく辛い。僕は最初の2~3口食べて休憩。お連れ様、平気な顔をしてどんどん食べていきます。なんちゅう辛さ耐性よ。でもこれだけのボリューム(ザーサイ、えびせん含めて)を彼女ひとりでは食べきれないだろうからと奮い立ちました。額に汗をかきながら、断続的に食べ進めていきますが、途中でもう無理とギブアップ。
お連れ様、なにやら箸で掻き分けていたと思ったら、黒っぽい粒を取り出し、これが辛いのね と僕の皿に置く。いわゆる花椒ですが、わざわざ僕に渡す必要ないでしょうが。
完食されたのには驚かされました、というか平気なのを知っていたけど。改めて目の前で見るとすごいわ。
ちなみにオーダーしたのは【普通】。【辛口】【激辛】と選べますので、我こそは~と思う方は激辛にでも突撃してください。どーなっても責任とりません、自己責任でお願いします。
牛肉のオイスターソース炒め
これも箸休めですね とにっこり笑って云うけれど、確かに辛くなく牛肉とオイスターソースが絡み合って旨みがでていました。
これはお勧めだな。
イカと青梗菜の広東風炒め
これはお連れ様のリクエスト。イカがとにかく柔らかくて、野菜の味を存分に引きだされている。あっさりとした味つけは鶏ガラスープかな。
お連れ様も僕も大満足の一品でした。
古越龍山カメ出し紹興酒
中国料理屋さんに来たら、紹興酒を呑まなきゃって気になります。
お連れ様はお茶だったかな。
かなり満腹なのに、デザートは食べないのですか~?と問いかけてくるお連れ様。この状況を冷静に考えると、私は食べたいけど、自分から言えるわけがないでしょう 大喰らいに見えるから だから貴方が食べたいと注文しなさいよ ほら早く! と解釈すべきでしょう。
なので注文しました。今風に言えば、圧に負けて。
揚げパン 練乳付き
これいいねぇ。練乳大好きだし。
なので、たっぷりかけて食べました。カロリー?気にしない気にしない。
これも美味しいわよ~とえびせんに練乳をかけるお連れ様。いや、僕は結構です、結構ですってば。うぎゅ!
ご馳走様でした!
天満を地元みたいなもんと言いながら、こんな美味いお店を知らなかったとはまだまだです。
総評すると、辛いけど癖になる美味さ ですね。また来たいけど、一人では食べきれない。多人数で行ってシェアすることをお勧めします。
僕も多人数の女性達と行ってみたいけど、そこまで器用じゃないから全員と話すことができないだろうな。となるとマンツーマンか。どうですか、そこの貴女。僕とデートなんて(>_<)
チャンスは待っていても訪れませんよ、自分から掴みに行かなきゃ。
話が脱線したけど、また来ますね~。
お茶目なお連れ様。私も吉村さんと握手してるの だってさ。
ところでなぜ、この日はビールからスタートしなかったかというと、ゼロ次会でこちらに立ち寄っていたからです。ランチのゼロ次会なんて聞いたことがないぞ!という方は、やってみてください。
ビールで乾杯しています。
二人とも、この伝串を食べたかったのです。中ピラミッド(4段10本)を注文しました。
鶏皮は大好きなんだけど、かなり胡椒が強めで食べるのに苦戦しました。
まぁ味強めなので、お酒は進むけどね。
この直後に双龍居。そりゃお腹が苦しくなるわけだ。