多田屋@和歌山市 | ディックの独白 / Dick's Monologue

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これぞ、大衆酒場のお手本

 

和歌山に来ました。恐らく7~8年ぶり。その時は車に同乗してきたけど、今回はくろしお号に乗って。なんの気無しに乗車券と特急の往復チケットを買ったら6000円オーバーにびっくりしてしまいました。時間に余裕あるなら、在来線を乗り継いで来たほうがいいかな。特急券代を飲み代に回せるのでね。

 

 

天王寺から僅か43分で到着。駅前の佇まいは記憶にある通りでした。

 

 

徳川御三家である紀州徳川家が治めた和歌山市。

城下町としての魅力もさることながら、花王を筆頭とした製造業、和歌山大学をコアとする学術研究など、様々な顔を持っている都市。


でも40万人をピークとして年々人口減少が進み、今では35万人を切っているのが実情(2023年8月国勢調査より)。若者の県外転出が主要因のひとつとされているけれど、惹きつける潜在力はあると思うので行政を中心とした強い発信力が必要かな。


一方高齢化率は30%を超えており(2020年度調査) 、この日訪問したお店の店員さん達もどう見ても65歳超の方々が生き生きと働かれていました。高齢化社会のあるべき姿かもしれないですね。



さてJR西口を出て、左手に進むと“みその商店街‘’。

 

その手前にある酒場に案内されました。それがここ

 多田屋

 

母体は酒販店の多田酒店。創業1927年という老舗中の老舗で、朝9時から開店しています。

(僕が)絶対好きそうな酒場だから、是非寄ってみようよ は同行者の弁。

 

 

なになになに~、この雰囲気ええやん。

壁にびっしりと貼られた短冊メニューを見ると、値段も手ごろで種類も豊富。

 

 

これぞ由緒正しき大衆酒場。

 

 

酒販店直営なので、お酒の種類がこれまた豊富。陳列棚には日本酒だけではなくバーボンや梅酒までが並べられて、選びたい放題のひな壇状態。これは目移りするなぁ。

 

 

選びきれない僕達が手元メニューに目を移すと、更に驚くほどのラインナップ。

選択肢が多いほどお客さんの細かなニーズに応えることができるし、それが余計に迷わせてしますのなら、いっそのこと扱う銘柄を限定して選択をしやすくする道もある。

あまねく広くか個別集中か、どちらを選ぶかはお店のポリシー。

 

 

ホッピーにしようかなと呟いたら、まずは生からやん! と高らかに宣言する同行者。

その言葉に誘われ、結局生中ジョッキで乾杯! 

 

 

 

 

料理も多すぎて選べな〜い。

ええいとばかりに、目についた短冊メニューからチョイス。

 

ここで先着していたもう一人の友人が合流。

生ビール大を頼むも、特大やね えっ特大でしょ 特大にしなきゃ と超ベテランのお姉さん(僕らより遥かに歳上!)の口上に乗せられ、特大ビール。

それがこれ!まるであべのハルカスみたいにデカイ。中ジョッキが小に見えてしまう。

 

 

特大ジョッキのグラスに、びっしりと書かれたモルツの宣伝。中ジョッキにはスーパードライ、特大ジョッキはモルツ。一体全体、我々はどちらを飲んでいたんだろう?

 

 

 

サンマ竜田揚

 

和歌山と言えばさんま さんま寿司が郷土料理として有名だよ と同行者。

みかんや梅干しをパッと連想するけど、さんまもか。でも刺身を食べるのではなく、揚げ物を選択するのが僕らしいでしょ。

 

 

鯨ハツユッケ

 

和歌山といえば太地町の鯨も欠かせません。鯨料理ないかな~と注文したのがこれ。鯨ハツのユッケなんて珍しいね。解凍間もないためか少し冷たかったけど、コリコリとした食感で美味しい~。

 

角ハイ

 

このお店のグラス、やたらにでかい。酒飲みにはありがたいけど、かなりお腹が膨れてしまう。

 

すじどて

 

とろり~ではなく、がっつりとした歯ごたえ。噛むのにかなり顎をつかうほど。でも味がしっかりとしみ込んでいて、これ病みつきになりそう。気に入りました。

 

 

いのしし串焼き

 

このお店ではジビエ料理も扱っています。いのしし以外にも鹿なども。こちらも弾力があり噛みごたえもあって、まさに野生動物の肉そのものでした。



この後、メインのお店があるので、ここで退散することに。


ご馳走様でした!

いいお店でした。雰囲気、お酒に料理、そしてベテラン揃いの店員さんの接客など、目に入る全ての事柄が心地よく感じました。次はここをメインのお店として来たいなぁ。

ともかくまた来ます!