新年初飲み。
長期連休に帰省してくる友人との定期的な交流。コロナ禍では一時休止期間もあったけど、ほぼ毎年会っています。こいつとは昨年静岡旅行もした仲。
長期連休でいつも悩ましいのはお店選び。
年末はなんとか大晦日まで営業しているところもあるけれど、正月明けはなかなか見つからない。ホワイティに行ってみたら開いているとシャッターが下りているお店がまだら模様。開いていてもわすれな草のように行列を成しているお店もあれば、閑散としているお店もあって、流石に暇そうなお店には行きたくない。でも行列に並んで待つこともできる限り避ける二人なので、ホワイティを離脱してエキマルシェ大阪へ移動。大阪の玄関口に直結するマルシェが、クローズしているなんてことはなかろうとの憶測。
推察どおり全店営業していました。その中からチョイスしたお店がここ。
漁師酒場あらき
高知の漁師さんが営む酒場。正確に書くと、漁師さんが代取を努める(株)沖の島水産が運営する酒場。なので料理もお酒も高知もんが多いのです。ちなみに代取は、トップ写真の二代目船長さんです。
若い頃に四国エリアを営業担当としていた友人は、やはり高知に対する思い入れが強い。
僕も院生時代に四国に遊びに行き、こいつと一緒に高知で鯨を食べたり土佐のお酒を飲みあかした楽しい記憶が残っています。
まずは再会を祝して乾杯。ここはアサヒがガッチリと抑えているみたいで、赤星の取り扱いを確認したときの反応からは1mmも入る隙間がなさそう。でもSAPPOROの営業部隊、頑張って!
鯛だしおでん おまかせおでん盛り
鯛だしのおでんとは珍しい。でもこれが高知の特産とか郷土料理ではないみたい。蒸し鯛が高知の郷土料理であることは農水省のHPで確認したけど。
高知を連想するようなコロとかサエズリ(鯨ね)とか鰹などが入っていなかったのが残念。もといメニューそのものにも書かれていなかったわ。
そういう点では、まる米の方が専門店だけあって充実しているわな。
食べ終えてから、出汁を二人で分け合いました。最初の口当たりは少し薄めのさっぱり味で、されども鯛の風味はしっかり感じる。そして後味でしょっぱさがじわじわと効いてくる、そんな味でした。
漁師盛り 7種
ここに来たなら、カツオわら焼きたたきを食べるべきなのに、〇〇盛りに弱い二人。すぐにお得なのかと考えて注文してしまうのです。ネタは新鮮だったよ、念のため書いておくけど。
土佐鶴
このお店では1合サイズで提供。こんなのひと口サイズやんと一気飲み。
高知の女性はお酒強いよ 飲めないって子でも、一緒に飲んだ取引先さん達記憶なくしているから なんて遠い目をしながら話をしてたけど、コイツの目には誰が写っていたのやら。
続けて、ワンランク上の銘柄を注文。
酔鯨 司牡丹
僕は司牡丹、友人は酔鯨。共に辛口。
このお酒は美味しいね。
高知で飲んだ時、どこかの市場の中で「べく杯」で飲み続けた昔ばなしで盛り上がる。べく杯とは、底が平たくなく尖っているので、飲み干さないと下に置けないお猪口のこと。あれは飲んだら返杯が約束事なんやでと改めて教えてもらいました。僕達はあの頃、マイべく杯でお互いに注ぎ続けていた。
土佐巻き
カツオのたたきを入れた太巻き。高知では非常にメジャーなカツオ料理だそうです。
カツオ以外の具材は、ニンニク・ネギ・大葉が定番だそうですが、ここのは大葉の代わりに大根が入っていて食感がシャキシャキ。これ気に入ったな。家でもできそうだし。
断面からニンニクの大きなスライスが何枚も零れ落ちるのを見たとき、翌日からの仕事始めで匂いプンプンさせてしまわないかと少々不安になりました。でもマスクしているからいっか~。
ハランボ塩焼き
メニューをしげしげと見ていた友人が突如、ハランボあるやん!と声をあげる。僕には全く馴染みのない言葉だけど、聞けばカツオのお腹の部分で、トロに当たるらしい。つまり希少部位。そうそうこんな料理を食べてこそ、高知漁師の酒場に来た甲斐があるってものよ。
…これもしょっぱいね と二人顔を見合わせました。
これは現地で食べたほうがええな は友人の弁。恐らく生を食べていたんだろうか。これ足が速いので、県外に生が出回ることがないそうなので。
ここで1時間20分近くが経過。料理数とお酒の量から見ると長居しすぎか。こいつと飲むとはしご酒が常なので、河岸を変えようとどちらともなくいいだし、お会計。
ご馳走様でした!
立地もよく、すごく活気に満ち溢れていた酒場。面白いのが、単に昼食(定食)を食べる人と我々のように飲みに来ている人が入り交じり。これも大阪駅隣接の特徴かもしれませんね。みんながみんな、飲むために梅田に来ているわけではないので。
さて、次どこ行こうか。