故郷羊肉串店@島之内 | ディックの独白 / Dick's Monologue

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自分で焼くのが一等美味い!

 

この日はarakan777さんこと、おやじさんのお誕生祝い。

今でこそ休眠されていますが、以前は日々発信されていたグルメブロガー。今なお変わらず食への探究心は高く、色んなお店に行かれています。

誕生祝いは僕から話を持ちかけたのですが、お店をなかなか決めきれないものだから、おやじさんから紹介いただきました。幹事失格!

 

 

 故郷羊肉串店

 

島之内って言ってもピンと来ない人もいるやもしれません。道頓堀を川沿いに東方向に歩き、堺筋を越えたあたりです。

僕もこの界隈は初めてですが、道行く人達の言葉は中国語ばかり。中華街ではありませんが、それに近しい雰囲気。

 

 

薄暗い通りに赤色に鈍く光る看板。この日のお店、故郷羊肉串店です。

中国系の人達にも名が知れているのでしょうか、店頭で写真を撮っていると中国人カップルや家族が同じように写真を撮り、お店を指さし同行者と会話を交わしながら歩き去っていきます。

 

 

店内は思いのほか広くてかつ綺麗。この地でかなり長く営業されているので、ともすれば油汚れや経年劣化であちこち黄ばんできそうなのに、全然古臭さを感じさせません。食べ物を扱うお店はかくあるべし、そんなオーナーの信念が窺い知れます。

 

 

表通りと同じく、この店内でもあちこちから中国語が聞こえてきます。従業員の人たちも中国人。もしかしたら日本人、我々だけかもと思ってしまうほど。だからここは中華料理ではなく、中国料理のお店なんですね。

 

イベントには絶対に遅刻しないおやじさん、僕がお店に到着したときには、最初のオーダーを済ませていました。主賓より遅く、オーダーまで任せてしまうとは、やはり幹事失格です。

 

さて着いたテーブル席のど真ん中には炭がくべてありました。近頃流行りの一人焼肉みたい。でもこちらのほうが歴史があるんだな。ところで火が起きていないけど、これから着火か?

 

 

すると従業員さんが赤く熱せられた炭が入った鍋を持ってきて、穴に炭を置いていきます。なるほど、これが種火もとい種炭になるんだな。

 

 

では、お誕生日おめでとうございます。

僕がおやじさんと知り合ったときは、恐らくおやじさんは今の僕の年齢だったはず。5年後の僕は、おやじさんのような渋みのある人間になっているのかな

生ビールで乾杯したけど、折角だから青島ビールですればよかったわ。

 

 

置いてあった炭にも着火しました。さていよいよ卓上バーベキューの開始です。

 

 

 

羊肉 マトン10本

 

手慣れたおやじさん、主賓自らが羊串肉を焼いていただいています。結構付きっきりで手を休める暇がありません。

お店でも焼いて持って来てくれるけど、自分で焼くのがいいんですよ 

とおやじさんの弁。なるほど、おやじさんが言うなら間違いないでしょう。

後程僕も焼きましたが、串がクルンとひっくり返って同じ側を焼かぬよう、串の置き方やひっくり返ったときのリカバリーなど、赤子をあやすように付きっきりでした。

 

 

クミン入れの香辛料を串にパラパラとかけながら焼き上げるおやじさん。これが美味く焼く秘訣だそうです。

 

 

早速焼きあがったのをいただきました。

マトン特有の臭みがなく、脂がのっているのに全然くどくなく軽い食感なので、いくらでもお腹の中に入っていきそうです。

いやこれ美味いわ~。

 

 

トマトと玉子炒め

 

お勧めはなに? 従業員さんに問いかけると、少し考えてから答えてくれたのがこれ。

トマトと玉子の組み合わせ? 全然味が想像できず、本当に美味いのかを疑いつつもオーダー。

トマトの酸味と玉子の甘みが非常に上手く組み合わさっていて、確かに美味しいわ。

でもここでハタと気がついたんだけど、めっちゃボリューミーなの、ここの料理。これも一人前なのに、三人前もしくは四人前といってもおかしくない量。

 

空芯菜炒め

 

僕の好きな東南アジア料理のひとつで、シャキシャキの歯ごたえがたまらない。おやじさんも大好物なのです。

 

羊肉 マトン10本追加

 

羊串が想像以上の美味しさだったので10本追加。

まだいけそうだけど、ボリューミーな単品料理が控えているので我慢我慢。

 

 

炭火がめっちゃくちゃ強いので、油断して焦がさぬよう最新の注意を払いながら焼きます。おやじさん、何気ない顔で焼いてはったけど大したもんです。

 

木須肉 豚肉、野菜、玉子炒め

 

ムースーロって呼びます。僕には馴染みのない料理だけど、おやじさんが注文されるのだから間違いはない。

 

 

紹興酒 

 

おやじさんと中華料理(中国料理含む)を食べに行く機会はあまりないけど、数少ないなかでも記憶にあるのは常に紹興酒を注文されていること。糯米(もちごめ)をアルコール発酵させて造るのは日本酒と同じ。なるほど日本酒をこよなく愛するおやじさんが紹興酒を好む理由はそこにあるのかもしれない。

おやじさんと一緒に飲むまでは、紹興酒はザラメを入れて飲むものと思い込んでいたけど、それは違うこと、常温でもロックでも楽しめることを教えていただきました。でもあの乳酸の酸味は、最初のひと口においてはパンチがあるから、ついつい今でもザラメを欲してしまうんだよな。

 

ちなみに瓶は600mlしか入っていないので、二人だとあっという間に空いてしまいました。

 

回鍋肉 三段バラと野菜炒め 

日本での回鍋肉とは全然違う料理。豚肉がまるでチャーシューのような厚みです。まぁこれはこれで美味いけどね。

同じ料理名でも本場の中国料理となると違うものであること、得心しました。

 

 

ご馳走様でした!

さすが我が敬愛するおやじさん、本場の味と料理が楽しめるお店を紹介していただきました。主賓だけどな。

大人数でシェアしながら食べると、なお楽しいかと思います。二人なら羊串メインかな。

また来ますね~。