36:とんでもない作品 | クラフトPとろのブログ

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クラフトPという名前で、ボーカロイド曲を作っていたり

今となっては良かったことなのか悪かったのか、少々考えあぐねるところだけど、
以前にも書いたとおり、私はリアル知人に自分がボカロPだと普通に話していた。

昔の音楽仲間が、最近音楽とかやってる?とか聞いてくると、
ああ、こんな曲作ってるよと、自分のボカロ曲を聞かせたりもしてたし、
職場のちょいヲタな面々にも、自分の作品教えたりもしていた。

あと、家族も自分のP名を知ってるし、何曲かは聞かせたこともある。
最近では、今度の曲は何位だったよとか、そういう話もしたりしていた。


そんな風に、何の抵抗もなく周りに自分の作品見せていた私も、
1曲だけ、どうしてもリアル知人には見せる勇気がなかった作品がある。

それは、「あたしの犬」という作品であるw

この曲は、にゃっぽんに入っていなかったら絶対に作っていなかった曲だ。
名前を出していいものかどうか少々ためらいがあるので、
その人の名前をM君としようw

私はこの曲をM君のために作った。


M君と私は最初はまいぽんさん(mixiで言うマイミクさんみたいなの)ではなかった。
ただちょっと変な人だったので(読んでたらごめんw)、にゃっぽんでは割と有名人だったと思うw

人にはいろんな分類の仕方があると思うが、
よく酒の席で、軽く酔った若い女性が口にしはじめる人間の分類の仕方に、
あなたはSですかMですか?というのがあるけど、
そういう意味ではM君は、今まで見た事のない最も端っこにいる「どM君」だったw

正直言うと、最初はあまり関わりにならない方がいい人のような気もしていたけど、
私のまいぽんさんの、とあるS子さん、いや、「どS子さん」とのやりとりが面白くて、
ついついだんだんとその周りに吸い寄せられてしまった。

M君は、クロともまいぽんさんだったので、いずれ私も彼を避けては通れなかったのかもしれないw
ほら、クロもどっちかというとS子さんだからさ、M君には結構慕われていた気がする。


細かい話はいろいろ差し障りがあるので我慢するけど、
どS子さんとどM君のエピソードは、田舎者のおっさんには新しい世界ですごく楽しくて、
ことごとく冷たい扱いされても、しつこくスリスリと元気に寄り添って行くM君に、
私はだんだん謎の感動を覚えるようになっていた。

ちなみに、後にこの二人とはボーマスでお会いしたのだけど、
すごく羨ましいような姉弟関係のように思えた。

一緒に酒も飲んだんだけど、M君が具合悪くてトイレで寝込んでしまった時、
私が隣で様子を見てたら、S子さんは男子トイレだというのも全く気にせずにつかつかと入って来て、
ずっとM君の隣についててくれていた。
私はかなり感動してちょっと泣きそうになった。


曲を作った時は、たしかまだM君とは日記で直接言葉をやり取りした事はなかった気がする。
でも、この二人の関係を見てるうちに、何だか曲を作りたくなってきた。
ちゃんとしたのが作れたら、M君、すごく喜んでくれそうな気がした。
なんだか、M君が喜びそうなことをしてあげたくなった。

ところで、この曲は歌詞がすごく苦労した。
何故かというと、どっちかというと私もM君だからだww
どS目線の歌詞など、一人で書けるはずはない。

そこで私はあちこあこさんと、シングリンクのマイリンさんで、コウさんという、
二人の師匠に校正をお願いし、あと、クロの協力も得て歌詞を書いた。
結構何度も書き直しをした気がする。

よし、これでいいだろ!と思ってやっとのことで完成させたが、
あこさんとクロには、「ん~、まだどSじゃあないけどねw」と言われた。
ひぇ~、厳しいなあと思ったが、うん、そう言えば君たち、Sだったっけねw
どう考えても私にこれ以上のどSは書けません、とやっとOKをもらった。

コメでも、「これはどMなSだ」とか、そんなコメがちらほらあるね。
うん、ばれてるw


で、イラストもあちこあこさんが描いてくれることになったんだけど、
どういうわけかこの曲は、クロもすごく動画作りに力を入れていて、
二人で今までにないくらい、ずいぶん細かい打ち合わせをしていた。

あこさんも、どういう衣装が良いでしょうか、こんな案とこんな案ならどっちがいいですかとか、
細かく意見を聞いてくれたし、クロもヲタな割にはけっこうなおしゃれさんだったので、
すごく真剣に衣装選びをして、あとこういう雰囲気の枠が欲しいんですとか、
いろんな要望も積極的に言ってた。

なんか、仕事のできる頼もしい女性二人の企画会議を見てるようだった。
(脳内イメージ「きらきらひかる」の鈴木京香と松雪泰子)

そうやって出来たのがこの作品だ。
最初に動画を見た時に、私が口にした言葉は、「い、いかがわしい・・・」だった。
クロも、そうよね、いかがわしいって言葉は、こういうのに使うんよねと笑ってた。




この曲は、個人的にはニコで伸びるって曲じゃない曲調だろうなと思っていた。
結構自分だけの好みで作ったからだ。
アレンジも数世代前のアレンジだし、内心、今までで一番伸びないかもしれないなと、
そんな予感もしていたんだけど、結果的にはクラフトPの作品の中では、再生数第3位の曲である。


ちなみに、
この作品はすごくたくさんのレイヤーさんがコスプレをして下さってる。
もう、感謝!感謝!で、この曲作っててよかった―!と顔がゆるむことしきりである。

Cureあたりのサイトのアカウントを持ってる方には、
一度検索して見て頂きたいような、いや、やっぱりこっそり隠しておきたいようなw

本当にたくさんの美人さんたちが、こ、これ、お金払わないでいいんですかってくらいに、
美しいコスをして下ってる。この再生数からしたら、ものすごく多いんじゃないかと思う。

そんないろんなレイヤーさんの写真のコメントでよく目にするのが、
「あたしの犬に挑戦しました」とか「あたしの犬、やらかしました」とかw
どうやら、あたしの犬コスは「挑戦」して「やらかす」ものらしいw
すごく嬉しいなあ、そういうのって。

たぶんこれは、あこさんのイラストの衣装選びの絶妙さなんだと思う。
ほら、全部見せないのが一番エロいってやつ?
比較的揃えやすい衣装なのに、カッコよくてセクシーで、
レイヤーさんがこれやってみたいなって思えるようなスタイルなんだと思う。

絵を見た時もあこさんすごいよなと、クロと話したもんだったけど、
それから1年以上時間がたってから、別の意味であこさんのすごいところが分かった。
絵師さんにはこういう風に誰かを動かす力もあるんだね。

あ、そうそう、すごく面白かったのが、
当然皆さん、「巡音ルカ|あたしの犬」とタイトルがついてる。
数名、「初音ミク|あたしの犬」って方もいらっしゃって、
なるほど、そういうアレンジもあるんだと感心してたら、
お一人だけ、
「神威がくぽ |あたしの犬」という方がいらっしゃって、
ん・・・・????と思って写真を見せて頂いたら、なんと犬側のコスをしてらっしゃったww
これにはすごく笑ったなあ。
すぐにあこさんに報告したよw