30:13cm | クラフトPとろのブログ

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クラフトPという名前で、ボーカロイド曲を作っていたり

なんとなく、とうとうこの曲について書く時が来たかって感じがするw

「13cm」という曲が出来た経緯には、あるPさんのにゃっぽん日記が関係している。
そのPさんは、ある日の夢の事を日記に書いていた。
69歳のおばあちゃんと恋愛した夢で、すごく切ない夢だった、
朝目が覚めたら涙が出ていたと書いていた。

結構ロマンチックでいい話っぽい気もしたので、
私は、「その夢を曲にしてみてはどうですか?」と書きこんでみた。
ついでに、「タイトルを69にすれば、きっと釣られる人続出です」とも書いたw

ここで気がついた方もいるだろうけど、
このPさんとは若き日の、におPである。
いや、今でも若いけど。

におさんはほんとにすごいPさんで、
あっという間に「69」と言う曲を作ってしまった。
初めてデモを聞いたときにはすごく驚いた。
いや、ホントこんなカッコいい曲ができてくるとは・・・w

日記にコメントしていたいろんな方の手が入って、
見事な歌詞、見事な動画に仕上がった。
この作品である。



その後も、すごいの出来たねーとか、いろんなことをコメに書いていたら、
たしか、だんだんちょっとエロい方の男と女の話になっていって、
前後の文脈は忘れたけど、
「結局あなたは私の内面なんて、13cmしか知らないのよ!」って、
誰かへのレスで、そんなことを私が書き込んだのだった。
そして誰かが、それはいつか曲にしましょうよみたいなことを言って、
あはは、それいいね、みたいにしてその時は終わっていた。

それからしばらくして、におPが
「そういえばあの曲どうなってます?」って何かの時に聞いて来て、
ああ、そんなこともあったっけと思い出し、
試しに作ってみようかなと、そういう風にして出来た曲が「13cm」という曲だ。


この曲はにゃっぽんの日記で初めて聞いてもらったのが、2008年の8月だ。
うpから半年も前のことだ。

そこからいろんな方に音的なアドバイスをもらって、
確か10回以上、何度もドラム音源変えてみたり、ミックスやマスタリングやりなおしたり、
あと音圧を上げる研究したり、本当にたくさんの人の意見をもらった。
聞いてくれる人たちのリスニング環境を気にしだしたのもこの頃だった。

この曲はうpよりも先にピアプロで公開してたら、意外にたくさん聞いてもらえてて、
ニコニコにうpする頃には、すでにたくさんイラストを頂いてた。
ピアプロだけじゃなくて、にゃっぽんの日記で描いてくれた人も、
私の誕生日に絵を描いて送ってくれた方もいた。

当初は裏花火さんの絵だけでうpする予定だったけど、
それらの絵があまりにもったいなかったので、みんな使わせていただくことになった。

そしてまた、この裏花火さんの絵がすっごい!
何て言うの、もう、すごいよね、この人w
この曲は予想以上にたくさんの人が聞いてくれて、
もしもその頃、クラフトPという名前がついてなかったら、
今頃私は「13cmP」と名乗らざるを得なかったことだろうと思うけど、
多分半分以上はこの、めっちゃエロい裏花火さんのサムネのリンにホイホイされた人だろうw



この曲もいろんな初めての体験を私にさせてくれた。
有名Pさんがブログで書いてくれたり、すごくたくさんの歌ってみたを聞かせてもらったり、
その中のひとつが関東の方のFMで流されたり、初めて外国の方が歌ってみたしてくれてたり、
JOYSOUNDにカラオケ入れてもらったりした。

その中でも特に刺激的で嬉しかったのは、初めてコスプレしてもらえたことだ。
ん?・・・・いや、変な下心はない。
ないってばw

にゃっぽんで知り合ったレイヤーさんが、二人もコス写真を下さった。
誰にも見せないけど、と言うかエロすぎてちょっとこればかりは見せられないけれど、
これも「墓場まで持って行くフォルダ」に、ずっと大事に保存してある。
私の宝物である。
いや、だから変な意味じゃないってw


他のボカロPさんもこんな感覚あるんだろうか?
過去作を聞いてて、あるいは詞を読んでて、
これ本当に私が作ったんだっけ?と思うことが、私はよくある。

特にこの「13cm」の歌詞は自分でも気に入ってる歌詞の一つだけど、
この曲も「何もなかった顔で」も、両方とも特に気に入ってるんだけど、
なんだか自分で書いたって実感がない。
うん、自分で書いたことには間違いはないんだけど、
書いてる時に考えてたことを思い出せない。

また気持ち悪い話をするけども、
これらの歌詞って、私の脳内で出来上がってしまったリンというキャラが、
私に書かせたんじゃないかって気もしている。

マンガとか小説を書いてる方が、
ある程度話が進むと、その登場人物がだんだん明確なキャラを持ってきて、
次第に作者じゃなくてキャラが話を作ってゆくんだという話を聞いたことがあるけど、
この2曲の歌詞は、それに当てはまるんじゃないかなと、よくそんなふうに思う。

歌詞って、書くものではなくて、見つけるものだと思うことがある。
メロディーや雰囲気やイメージに完璧に合う言葉っていうのは必ずどこかにあって、
それにピッタリな言葉を思いつくまで、探す、あるいは待つ、そんな作業が作詞かなと思う。

それは、詞だけじゃなくて、創作みんなそうなのかも知れない。
イメージにピッタリな何かを見つけた時、
そういう時にクリエイターさんたちは「降りてきたー!」って言うのかもね。