29:2009年に突入 | クラフトPとろのブログ

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クラフトPという名前で、ボーカロイド曲を作っていたり

2008年の1月からボカロ曲の投稿を始めた私たちだったが、
そんな楽しい活動を続け、気がつけば初投稿から1年が過ぎていた。

そのたった1年で本当に様々な人に出会った。
音楽作りもすごく勉強をした。
何となく、人生の勉強もしたような気さえする。


いつも思っていたことだったけど、
私の周りの絵師さんや歌い手さんは、本当にみんなすごい。
身近にいたら一生離れねえぞと思うレベルの方が、
クラフトPの周りには、ほんとうにたくさんいてくれた。
こんな人たちに囲まれて、すごく幸せだったと思う。

他のPさんも同じようなことを思いながら活動してるんだろうか?
私は、自分が作ってきたものと比べて、すごく分不相応に周りの方に恵まれていたんじゃないかと、
今でもそんな気がしてならない。

なにそれ自慢?みたいなことを言うようだけど、
私は曲を作ったらまず最初に、にゃっぽんの日記でまいぽんさんたちに聞いてもらっていて、
そのせいか、いつもどなたかがイラストを描いてくれて、それで充分に動画を作ることができた。
私たちは正式にどなたかに絵を依頼した記憶がほとんどなかった。

この絵をお借りしますねと言ったら、じゃあもう数枚追加で描きますよとか、
イラスト募集しますと言ったら、いつも誰かが「描きまーす!」とか、いろんな協力をしてくれた。

このことは今後も詳しくは書かないけど、後日、あるコラボに失敗してしまった時に、
自分がいろいろと無神経だったことに気が付き、
もしかしたら自分が気がついてないだけで、
それまでも周りの人たちに、いろんな配慮をしてもらってたんじゃないのかと思った。

配慮してくれてた皆さんは、きっとゴメンねと言って欲しいわけではないだろう。
だから、全力で感謝をします。いつも本当にありがとうね。


ところで、その頃クロが、いったいどこから見つけてきたのか、
すごく個性的な1枚のイラストを見せてくれた。
それはミクがあっかんべーしてる絵だった。

1年もボカロ界でいろんな人の様々な絵を見てきたら、
私も何となく門外漢なりに、少しはイラストを見る目ができてると思ってたけど、
その絵は可愛い絵なのか悲しい絵なのか切実な絵なのかお茶目な絵なのか、
ひと目では判断できかねる絵だった。
ただ、すごく強烈な絵だと思った。
それは、今まで見てきたどの絵とも全く似ていなかった。

その絵を描いた人は「あちこあこ」さんという、
どこまでが苗字でどこからが名前なのかも、これまたひと目では判断できかねる名前だった。

あっ、その名前、どこかで・・・と思った方も、
No,Dさんの「巡姫舞踊曲」や、明太Rockerさんの「Perfect Liar」で、
あこさんの絵を見ている人も多いだろう。
そう、あの絵の人である。

あちこあこさんの絵は、見る人を素通りさせない絵だ。
えーと、あこさんには分かってもらえると信じて、敢えて失礼な言い方をするけれど、
きっと、好きな方はものすごく大好きで、嫌いな方はすごく嫌いな絵ではないかと思う。
好きか嫌いかはっきりせずに、何も感想を持たずには通り過ぎれない絵だ。

ちなみに、上の1行がどっかの歌詞に似てるなと思った方、大正解!
とある曲の「好きでも嫌いでもないってあたしだったら屈辱的だわ」って歌詞は、
あこさんの絵を見た時の私の印象を書いた。


あちこあこさんはその後、
私たちととんでもない作品を一緒に作ってくれることになるのだが、
その曲についてはまた別の時に書こう。
うん、ちょっと避けては通れない作品なのでw


そのあちこあこさんとは、2009年最初の投稿曲「雨月夜」で初めてコラボをした。
デモ音源をクロ経由で聞いてもらって、イラストを描いてもらったんだけど、
そのイラストを見て、うおおおおおお!と本当に声が出た。

や、やばい、これはこのまんまでは音が負けると直感的に思った。
いや、それより先に「マジエロいよ、あこさん・・・GJ!」と思ったw

その当時、まだ私は「ギター自信ないなあ・・・」とウジウジメソメソしていたが、
あこさんのおかげでそんなことも言ってられなくなったので、
勇気を出してギターの音量を上げ、
このイラストに負けないようにと、自分が好きなようにギターソロを弾いた。

ちなみに、この曲の歌詞はクロだ。
クロが、「あたしはわがままになりたくないの黒リンには、
実は忘れられない人がいてね・・・」と妄想語りをしてたので、
それを歌詞にしてもらって、私が曲をつけた作品だ。

作ったメロディーがどういうわけか書かれてた歌詞にうまくハマらなくて、
ずいぶんクロに書き直しさせたなあw あの時はごめんなーw



この曲以降、私は積極的にギターソロを入れるようになった。
これがきっかけで、昔の感覚を取り戻せたような気がする。
メソメソしてたのが嘘みたいに、いろんなところでソロを弾きたいと思うようになった。

たぶんこれは博多でやってたバンドのタカオの影響だけど、
それ以降のバンドも、私のギターソロは基本全部アドリブで弾いていた。
事前にフレーズを決めて弾くことはほとんどない。
それは数少ない、私のちっちゃなこだわりの一つでもあった。
だから私のソロは、いい時と良くない時の差が激しい。

ボカロ曲でも、大抵の私のソロは何も決めずにその場で弾いてる。
でも、ライブと違っていいところは、ボカロ曲は何度も弾き直しができることだ。

この「雨月夜」のソロと、「悲鬼子守唄」のソロ、それと「ブラインドレック」のソロは、
たしか一番最初に録音したテイクだった。
あ、ついでに「ボーマスに行きたい」のソロも。

だいたい一番最初の録音が一番勢いがあって良いことが多いけど、
最初でつまづくとその後何回、何十回も弾かないといけないことが多い。
この辺の感じは、手弾きするPさんにもきっとあるだろう。ね、あるよね。
歌い手さんとかもよく分かってくれそうな気がする。

ただ困ったこともあって、
そういうソロの弾き方してると、曲をリメイクした時や、部分的にハモリを入れたくなった時は、
今度は自分のソロを耳コピしないといけないw
実はこれが結構難しいんだ。
まさしく本末転倒とはこういうことを言う。

クラフトPの曲を聞くときに、ギターソロまで丁寧に聞いてくれてる方は、
ああ、なるほどと分かってくれるかもしれないね。

私のソロは何て言うか、あんまりきっちりしてないw
メロディーらしいメロディがないというか、弾き方が雑と言うかさ・・・w
少々音外しててもあまり気にしないし、開放弦のノイズとか普通に入る。
うん、そう言えばそんなことよく昔、ギター仲間に言われたな。
お前はもっと丁寧に弾けよってさ。

ところで、この曲の参考曲はBzのMotelです。
ちょっと似てるかもね。