22:曲の作り方 | クラフトPとろのブログ

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クラフトPという名前で、ボーカロイド曲を作っていたり

このブログってすごく自分のことしか書いてないな。たぶん、一般的なボカロPさんとはいろいろと違うかもしれない。

きっとどのボカロPさんも、それぞれに特有の活動があって、誰もがそれぞれに特殊なPさんなのだろうという気もする。

最近はツイッターもよくやってたせいで、他の方の曲の作り方の話もよく目にするようになった。

へえ、オケを作ってからメロディー考えるって方もいるのかと驚いてたら、意外にそっちの方が主流だったり、自分みたいに歌詞先の人は少ないことを知ったり、いろいろと勉強になった。


私が曲を作る時、最初にするのは、曲全体のイメージを決めることだ。すごく大雑把に、楽しい曲とか大真面目に切ない曲とか全体像を思い浮かべて、自分が知る曲の中で、それに近い曲を参考に作りたい曲をイメージする。

それからその歌詞の大雑把な内容はどんなものかと想像し、そういう歌詞にはどんな雰囲気のメロディーが合うかとギターやピアノを触り、だんだんと細部を具体的な音や言葉にしていく。

だからできて来る時にはだいたい、歌詞とメロディーが一緒に出来てゆくことが多い。イメージするのは歌詞が先だから、どっちですかと聞かれれば曲先ではなく歌詞先だと思うけど、横で作る作業をずっと見られていたら、同時進行のように見えると思う。


そういうやり方なので、私の曲には大抵、参考にした曲というのが存在する。ものすごく似てしまうこともあるし、全然違う曲になることもある。

例えば、「やきとりはちゅね」は映画「ブルース・ブラザース」のサントラの、「SHE CAUGHT THE KATY」という曲を参考にしてる。ジェイクが刑務所から出てくるシーンの曲だったかな。リズムとかノリとかは、最後のライブのシーンの「SWEET HOME CHICAGO」かな。というか、この映画に出て来ても違和感がない曲を作ってみたかった。

「Club MEIKO」の参考曲は、これも映画の曲だ。「ビギナーズ」という映画知ってるかな。デヴィット・ボウイとパッツィ・ケンジットが出てるちょっと変な映画で、あ、パッツィ・ケンジットはエイス・ワンダーと言うバンドの女性ボーカルのめちゃめちゃ可愛い人です。

映画の内容は全く忘れてしまったが、途中でパッツィ・ケンジットが色っぽく歌うシーンがある。タイトル「Having it all」だったと思う・・・・。自信がないので試しにggってみたらちゃんと出たので間違いない。


「みがって」の参考曲も映画のサントラ。ただしこの映画は今まで見たことはない。ディズニーのすごく古い映画で、「ピートとドラゴン」という映画の曲だ。「its not easy」というタイトルだと思う。ディズニー曲集CDに入ってた曲だ。

私はジャズはあまり聞かないが、例外的にビル・エヴァンスというピアニストは好きで良く聴いてた。たしか、FMでリッチーブラックモア特集をエアチェック(死後?)した時に、録音を切り忘れて次の番組まで録音して、その特集がビル・エヴァンス特集だったんだと思う。寝るときにそのテープ(死語2)を聞きながら毎晩寝てたら、だんだんビル・エヴァンスの方が好きになった。

この人を聞き始めるとマイルス・デイヴィスとかスタン・ゲッツとかジム・ホールとか、あら、あなたが!という、名前だけは知ってるという人も共演してたので、その近辺の人たちはちょっとだけ買ってきて聞いていた。ジャズのミュージシャンってさ、名前がいちいちカッコいいよね。

ジャズの人って、よくディズニーの曲を演奏してることが多い。彼が演奏してる曲ですごく好きなのがあって、どうやらそれはピーターパンの曲で、「右から2番目の星」という曲だと知って、原曲を聴きたくなって買ったCDだ。


ちょっと順番は飛ぶけど、次は「悲鬼子守唄」。これは分かる人にはすぐわかるくらい参考にした曲がある。あまりにアレンジの雰囲気をそのまま使ったので、申し訳なくて主コメでごめんなさいと書いたw

これはCoccoの「カウントダウン」を参考にした。いや、参考にしたというよりは、「カウントダウン」を作りたかった。我ながら会心の出来だと思ったw。原曲とメロディーやコード進行的に同じところはない。パクリと言えばパクリだけども、上手い具合にパクリを避けれた気もするw

この曲は超絶実力派歌唱力歌い手のエリィさんが歌ってくれたのが素晴らしいので紹介しとこう。



最後にもう一つで終わりにしようかな。
「恋花火、夢の終り。」

実はこの曲を作ったのはもうずいぶんと昔で、たしか学生の頃だったから20年近く前だ。すぐにわかると思うけど、キョンキョンの「木枯らしに抱かれて」を参考にした。たしか、「木枯らしに抱かれて」が出たすぐくらいに作ったと思う。

その頃は私が書いた詞が付いていた。あまり深く考えずに歌詞を書いてた頃だったが、この時の歌詞も失恋の歌詞で、二人で花火大会を見に行ったことを思い出すような内容を書いていた。

この曲をボカロで作り直そうと思った時に、当時の歌詞を思い出してたら、あまりにとってつけた感が恥ずかしかったので、これはやっぱり書き直さなきゃなあと思った。

でもふと、あれ?これの歌詞はもしかしたらクロの方がいいかもしれないなと、直感的にそんな気がして、これ歌詞書いてー!と丸投げしてみた。

歌詞に注文はひとつだけつけた。どこでもいいから「木枯らし」って言葉を入れといてとw

出来た歌詞見てかなり驚いた。何も言ってなかったのに、花火大会の思い出を振り返る歌詞が出来上がっていた。クロ、おまいなぜこれが花火の曲だと分かった?

「木枯らし」もクリアw。上手い具合に「木枯らしに似て」という1行がおさまっていた。うん、この曲、木枯らしに似てるからねw

あと、他の言葉の使い方もクロに書いてもらって正解だったなと思った。私は和風曲の歌詞のような言葉はちょっと苦手だ。基本、日常会話で使う言葉しか書けない。

「月花ノ姫歌」の歌詞のリョータイさんとか、よくあんないろんな言葉使えるなと思う。クロは多分そういう言葉を上手く使う気がした。

この時の動画も何気に私は気に入っている。少し前に出ていたNo,Dさんの「Seeker」が二人とも好きで、クロは自分なりに「歌詞字幕も映像のひとつ」ってのをやってみていた。

ボカロってずっと続けていくと、だんだん知り合いも増えて、いろんな影響受けていくよね。そしてみんな、どんどん上手くなってゆくのをリアルタイムで目にしていく。この動画は、完成度が高いとはいえないかもしれないけど、クロがすごく上を目指してるって思える動画で、ああ、自分も頑張らなきゃなと思った。

これはのちに作り直してうpし直してるけど、あえて最初の方を紹介させてもらおう。