21:シングリンク | クラフトPとろのブログ

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クラフトPという名前で、ボーカロイド曲を作っていたり

ずいぶんと脱線が長かったね。ボカロ活動のほうに話を戻します。

「なにもできなくてあたしは歌った」を投稿した頃、私はある方にシングリンクというSNSに招待された。当時はmixiもしてたし、ほかのSNSにも登録してたので、あまり増えるのもどうかと思ったが、「シングリンクにはねーちんがいますよ」の一言で、それを早く言え!と、速攻で加入した。

シングリンクというのは、歌ってみたが好きな人のSNSだ。歌い手さんがたくさんいるし、ボカロPも意外にたくさんいる。にゃっぽんとはちょっと空気が違うけど、ここも頑張ってる人がたくさんいるSNSだった。

にゃっぽんもそうだけどシングリンクも、mixiみたいに「ケータイ変えたよ―、かわいいでしょ」「ちょーかわいいー、あたしも変えたいな―」みたいな不毛な日記ばかりじゃなくて、マイクを変えたいんですけどどんなのがいいでしょうとか、I/Fを変えたら音がこうなりましたとか、ハモリ入れる時はこうしたらうまく取れましたとか、そういう、お互いに情報交換し合ってる空気が私には心地いいSNSだった。

ここでもいろんな出会いがあった。現在は40mPさんの奥さまのシャノさんともここで知り合い、その縁で後にシャノさんのオリジナルアルバムに参加させてもらった。

そして、先日残念ながら急逝なさったntmPさんともここで知り合った。私はntmPさんを「なつめさん」と呼んでいた。

ntmPさんは、知り合う前からその歌声が大好きだった。「ミラクルペイント」の歌ってみたが良く知られてる方だが、彼の「片思いVOC@LOID」は絶品である。声を選べるならこの声になりたいと思う。

男性の歌い手さんはあまり聞かない私だけど、珍しくマイリスしてた方だったので、私のことを知って下さってると聞いてすごく驚いたものだ。

なつめさんは、実は「やきとりはちゅね」のオケが欲しかったんですと言って下さって、その後、裏花火さんとのコラボでうpしてくれた。私の大事な宝物のひとつだ。



最近では歌ってみられるのをいやがるボカロPさんもいらっしゃると聞く。最初にそのことを聞いたときはよく意味が分からなかったが、細かいことを知るうちに、なるほど有名Pさんにはそういうこともあったのかと思うようになった。

良く思うことだけど、私は1曲だけ3年以上かかって殿堂入りした曲はあるが、概ね1万再生しないくらいのPだ。再生数がそのくらいの曲というのは「みんな歌ってたから私も歌いました」ってことがない。歌って下さる方は、純粋に曲を気に入って歌って下さっている。皆さん、丁寧に曲を聞きこんで覚えてくれて、愛を込めて歌って下さってるように思う。

ある時、クロが言ってたことだけど、普段は歌わない絵師さんやボカロPさんや聴き専さんが歌ってくれるのって、すんげー羨ましいと思うぞ!おまい、それわかっとるか?あん?それだけ気に入ってくれたってことやけんな、感謝しろよ。

口調は少々アレだが、そんなことを言ってた。はい、分かっております、ちゃんと感謝しております><

たぶん、このくらいの再生数のボカロPが一番幸せに活動できたんじゃないかと思う。全く注目されないわけでもないし、取り上げられてビビることも少ない。アンチコメで凹むことも少ないし、いつも聞いて下さる方も少なからずいてくれた。

まあ、それでも当時は自分の曲は何でもっと伸びないんだろうと、けっこう悩んでる時もあって、投稿がだんだんストレスになっていったこともあった。それについてはまた別の時に書こうかな。


さて、いつの間にか脱線してたけど話を戻そうねw

私をシングリンクに誘ってくれたのは、すぬじぃさんという人だ。歌い手さんでもなくボカロPでもない、ねーちん専属の歌詞職人さんだった

私がね―ちんファンだと知ってシングリンクに誘ってくれたのか、なんて親切な人だと思っていたら、そうではない。ちゃんと裏があったw

トロさんもご存じの通り、8月9日はね―ちんの初投稿から1周年なんです!と、すぬじぃさんは切り出した。

いやw 待て、すぬじぃさん、いくら好きでも初投稿日まで覚えてませんってw。このすぬじぃさん、とにかく熱意があった。悪く言うとしつこいww。この人がもし営業マンだったら相当に優秀な営業マンだったろうと思う。あれよあれよという間に私は、ねーちん1周年おめでとう記念曲を作ることになった。

なるほど、この企画のために私は呼ばれたのかと、全ての合点がいって思わず笑ってしまったが、私は今ではすぬじぃさんに感謝している。

この企画には他にも、いろんなSNSのね―ちん関係コミュの管理人さん等が集まり歌詞を書いてくれた。その中には後に、「悲鬼子守唄」のタイトルをつけてくれた隊長さんことむっつりPさんもいる。

そして1周年の8月9日にその曲はうpされた。ね―ちんの初投稿と時間まで一緒の0時11分投稿という気合の入れようだ。



ね―ちんという歌い手さんをご存じの方には良くご存じの事だが、彼女はあれだ、えーと、言い方にすごく困るけど、彼女の魅力のひとつにそのカツゼツがある。正確に言うと「かちゅじぇちゅ」かなw

さっきも言った通り、すぬじぃさんは彼女専属の歌詞職人さんである。その職人さんから、もうひとつ提案があるんですけどとオファーがあった。

うん、これは細かく説明するより聴いてもらった方がいいかな。つまり、ねーちんのカツゼツっぽくミクに同じ曲を歌わせなおした。調教の難しさは今までの比ではなかった。だって、すぬじぃさん、妥協しないんだものw



うん、あまりにやりすぎたので、もはや日本語ですらない。ちなみにこの動画のマイリス率は1%以下であるw最初はマイリス3くらいだった。すぬじぃさん!これ、私と君とねーちんしかマイリスしてないよ!みんな怒ってるよ!と、二人で大笑いしたw。もしかしたら、ねーちんもマイリスしてなかったかもしれない。

すごく異色のコラボだったが、振り返ってみるとすごく楽しいコラボだった。あ、あとこの曲は、のちにシングリンクのコミュで、たくさんのね―ちんを愛する歌い手さんたちが合唱してくれた。

ひとりの歌い手さんのために作ったボカロ曲って、他にあるのかな。地味ながらニコニコ初の企画曲ではなかろうかと、ひとりでニヤニヤしている。


すぬじぃさん、いつか君がここを読むことがあるかな。もうずっとお互いに縁が切れてしまったけど、君の人並み外れた異常な熱意でこの作品はできた。すごく感謝しているよ。君みたいな人に見込まれて、本当にうれしかったです。ありがとうね。