17:にゃっぽん音楽教室 | クラフトPとろのブログ

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クラフトPという名前で、ボーカロイド曲を作っていたり

このブログをアメーバに借りたのは特に意味があるわけではなく、友達の絵師さんのユラさんのブログが、たまたまアメーバだったからだ。

日記を書くたびに思うが、アメーバニュースとかおススメとか見ると、ここって若いなーとひしひし感じる。だんだん、会員最年長のような気がしてきたw


トロさんっていくつくらいなんだろうと思われてそうなので、別に今さら隠すつもりもないので言うけど、私は40過ぎのおっさんだ。他の方の年齢はよくわからないことも多いけど、ボカロ界では年寄り組だろう。

一度ボーマスに行ったとき、きっと自分だけすごくおっさんだろうなと思っていたが、意外に浮いてなかった・・・と、そのように思うw。ち、違うかなw。でも、年齢の差はほとんど意識せずに皆さんと話ができたと思う。

ネット上での付き合いってのは、年齢や性別は本当に関係ないものなんだろう。リアルで会った時にびっくりさせるくらいの意味しかないのかも。

そう考えると、リアルな世界で会ってる人たちも、年齢や性別や立場の違いがなかったら、生涯の友になれた人ももっと多いのかもしれない。


投稿初めの頃、年齢も性別も出身もなるべく書かなかったのは、若いフリしたかったから、・・・もないことはないけど、年齢や性別を知って作品を見るのと、何も知らずに作品を見るのは、大きく印象が変わるだろうと思ったからだ。

音にしろ絵にしろ、何かしら作品っていうものは、ただその作品だけを見て純粋に評価されることは少ない。

歌ってる人がカッコいいから、前の作品が好きだったから、あの人がいい曲だと言ってたから、これ描いたの小学生なんだって~!だから、美人過ぎる絵師さんの作品だから、プロデュースがあのひとだから、そういった、いろんなものが混ざり合ってひとつの評価になることの方が多い。

でも、ボカロはそういうのにあまり左右されなかった場所だったと思う。少なくとも最初の頃はそうだった。私は、田舎のおっさんが作った曲だという先入観は持たずに聞かれたかった。

それはにゃっぽんでは少し上手くいったのか、あとで聞くと、私を女性だと思ってた人がたくさんいた。あの裏花火さんでさえ、生声聞かせるまで私を女性だと思っていた。ちょっとだけ、「勝った・・・」という気もしたw

まあ、それでもやがてはうpした曲に「昭和84年」タグがやっぱりついたわけだから、それはそれできちんと納得しているwあのタグは時には、誇らしくも思える。


にゃっぽんでは、私は曲を作ると、ニコニコにうpするより先に日記で公開した。

すると、誰かがココがいいとほめてくれたり、こっそりメッセで修正アドバイスをくれたり、ココはこうした方がいいかも、この音源使ってみたら?とか、いろいろと意見をくれたりした。

にゃっぽんでの日記は、ネット上に出来た新しい友人たちのとの交流の場でもあり、それと同時に、私の新たな音楽修業の場でもあった。

私は早く他のボカロPさんのレベルに追い付きたかった。過去に自分が作った音源を聞いて、なぜあの頃の私はあんな音で妥協したのだろうと思った。どんなにめんどくさく思えても、まずやってみようと思った。

ここ修正した方がいいかなと、一瞬でも思ったら修正することにした。やらない理由が「面倒だから」だったら、やることにした。音が悪いと思われているSSWで、出来る限りの音を出したくて、いろんな実験もしてみた。

すごく周りくどい方法を思いついてしまったりもしたが、やり始めると全然面倒だとは思わなかった。いつも、あっ!という間に朝方になっていた。

それは、中学の時、ギターを始めた頃の日曜日に似ていた。朝起きてギター弾き始めて、気が付いたら晩ご飯に呼ばれてた頃を思い出した。


ところで、音作りで私が一番苦手で、一番時間がかかるのがミックス、マスタリングだ。
今でもそう、出来ることなら避けて通りたい課題だ。


ミックスやマスタリングに困ると、みんなのリスニング環境を教えてもらったりしたこともあった。リスニング環境ってのは、スピーカーで聞いてますか?それともヘッドホンですか?いくらくらいのヘッドホンですか?大音量ですか?このボーカルの声は埋もれてませんか?もっと上げたくなりますか?とか、そういう環境の事だ。

恥ずかしながらそれまで、聴く環境や、ヘッドホンが変わっただけで、こんなに音が違うものだとは思っていなかった。そんなものはマニアが耳をこらしてやっとわかるくらいの違いだろうとたかをくくっていたが、とんでもない!

ヘッドホンひとつでボーカルの埋もれ方や出方は全く変わる。家庭にヘッドホンが複数ある方は、是非聞き比べてみるといい。たぶん、どんなに音質の善し悪しなんてわからないという人にもわかる。

そんな日記にも、みんな集まっていろんな環境のデータをくれた。そして私は今でも、その時最も多かった「あまり高くないヘッドホンでの再生」での、音の最終チェックを最重視している。聞いてくれる方に一番近い環境で作ることを心がけている。


ボカロPさんや歌い手さんには多いだろうと思うけど、音楽を作る時に大抵の人が苦労するのがミックスとかマスタリングだと思う。

音を作る時、いろんな楽器の音がバランス良く聞こえるようにする事、音をクリアーに聞こえるようにする事、それら自体はそう難しいことではないかもしれない。

難しいのは、そのバランスを保ったまま、音をでっかくすることだ。

では、何故音をでっかくしないといけないのだろう。それは、「人の耳は音がでかい方がいい曲に聞こえる」からだ。

この、「音をでかくする」ということを、よく「音圧を上げる」と楽師さんたちは言う。
私はこの界隈に入って初めて、そういう表現をすることを知った。

なんでも、全く同じクオリティの曲が2曲あったとすると、人の耳は音圧が高い曲の方が、迫力があっていい曲だと感じるらしい。

よく、ランキング動画などでいろんな曲が順番にちょっとづつ再生される時、音量が飛びぬけて大きいモノや、ガクンと音量が下がる曲があることがある。あれはそれぞれの音圧の違いからくるものだ。

ボカロPは、音圧を上げても音が割れてない時、よっしゃあ!これで勝つる!と心の中でガッツポーズをする。ほんとにする時もある。反面、ランキング動画にせっかく拾ってもらったのに、自分の曲だけ音が小さいと、うわああああん!と泣きながら動画削除ボタンを押したくなる。

曲の出来と同時に、音圧戦争という戦いもあるのだ。

ある人はそれを「音圧もチン○も、でかけりゃいいってもんじゃねえ!」と例えた。
素晴らしい名言だと思う。

そういえばタカオとバンドやってる時に、ステージでタカオの声に負けそうになると、こっそりギターアンプのボリューム上げたもんだ。多分あれも同じようなものかな。

みんなも知っての通り、ボカロ界はアマチュアの人が多いから、いい曲なのに、音圧が小さくて評価されてないということもよくある。そのとき、こういうことも知っとくと、じゃあこっちのボリューム上げて聞いてみようとか、そういう聞き方することで、聞き逃してた名曲にも出会えるかもしれない。


あれ、今日の日記は何を書こうとしたんだっけなw。音圧の話するつもりじゃなかったのに・・・。

あ、そうか、こんな風にしてにゃっぽんで私はだんだんと、音作りを鍛えられていったのでしたという話をしたかっんだっけw