「石本藤雄のやきもの展-花-」 '07
ひとつ また〆切がきて 展覧会の作品制作はしばらくお休みです
ほっとして 今日は 白金台のギャラリー space TRY
に行ってきました
「石本藤雄のやきもの展 花」
久しぶりに太陽の光を燦々と浴びながら 目黒駅から歩いていると
休日のブランチをカフェのテラスで過ごす人たちで 外苑西通りはキラキラしていました
足元に犬を寝かせてのんびりとビールを飲んでいる人もいて
ゆったりとした時間のながれです
そんな通りからちょっと入ったところに spaceTRY はありました
大通りの賑わいから 急に静かになりました
部屋に直射日光が差し込まない程度の 明るすぎず 暗すぎない 素敵な空間でした
作品は 写真から受けた感じよりも随分大きく 直径が40~50センチくらい 重量感もたっぷり
それでも 壁にかかっている作品達は 控えめのような
何か言いたげのような 不思議な存在感でした
最終日でしたが ほとんど赤いシールついていました
前回の大皿も素敵ですね・・・見たかったです
作品集・図録などは 残念ながら作っていないそうです
一期一会 作品との向き合い方について あらためて 感じるところがありました
『書かれた顔』 @渋谷・ユーロスペース
昨日は仕事帰りに思いきって 渋谷・ユーロスペース
のレイトショーを観に行きました
『書かれた顔』 1995年 / 100分
脚本=ダニエル・シュミット / 撮影=レナート・ベルタ
出演=坂東玉三郎 武原はん 杉村春子 大野一雄
日本=スイス合作
歌舞伎界で当代一の人気を誇る女形 坂東玉三郎に迫る虚構的ドキュメンタリー
玉三郎の「鷺娘」「積恋雪関扉」などの舞台のほか 彼が年増の芸者に扮した劇「黄昏芸者情話」が挿入される
女優の杉村春子 日本舞踊の武原はんの談話 舞踏家の大野一雄の舞い
101歳になる現役最高齢の芸者・蔦清小松朝じの三味線も登場
トークショー:青山真治さん(映画監督)
映画をたくさん観ているお友達が、おすすめ!とメールをくれたので
いつもならコタツでぬくぬくしている時間ですが いってきました
夜は出歩かないし レイトショー初体験でちょっとどきどきしましたが
またまたちいさな胸は打ち震え 美しい映像にスクリーンの奥に引き込まれていくようでした
出演者は 恥ずかしながら 実際の舞台を見に行ったことがない人たちでした
トークショーで青山監督も絶賛していましたが カメラマンのすばらしさは素人の私にもわかりました
めがねにマスクという怪しい風貌で 映画に集中していたので
あとから友達もきていたのに まったく気づかず 気づかれずに帰りました
素敵な映画を紹介してくれてありがとう!!
青山監督のトークショーは ダニエルとの出会いから本作で助監督をするに至った経緯など
ご自身もおっしゃっていましたが 自分がいかに「優秀」な助監督であったか
また ダニエルとの思い出から その子供っぽさと 他人を愉しませるホスト役としてのサービス精神が
同居している不思議な人となりとかを 終始帽子を深くかぶって下を向いて ぼそぼそと話しているので
聞いているときはつまらなかったのですが 眠る前とか朝電車の中で色々思い出しているうちに
考えが変わってきて 最後まで聞けてよかった とおもうようになりました
「対談 荒木経惟×竹内誠~江戸の下町、東京の下町~」
すっかり冬のビル街 ぐんぐんと寒くなって
コンクリートやアスファルトから 冷えがジンジンと伝わってくるので
じっと 立っていられなくなりました
今日は 江戸東京博物館に行ってきました
「荒木経惟 -東京人生-」
のイベント 「対談:荒木経惟×竹内誠~江戸の下町、東京の下町~」
江戸東京博物館には初めて行ったのですが まず駅から近いのがいいですね
それに 思ったより広くてびっくり 立派なたてものです
対談は アラーキーさんと館長の竹内誠さんの掛け合いが
なんともいえず良かったです
竹内さんはアラーキーの7歳年上ですが
同じ上野高校出身ということで昔話に話が程よく盛り上がっていました
驚いたのは 会場の4割くらいがおじいちゃん おばあちゃんだったこと
ちゃんと 手に切抜きの新聞紙と手帳にペンと臨戦態勢です
おじいちゃんおばあちゃんは メモをとる習慣ができているのでしょうか
いつも書道の講義に出ても 紙とえんぴつ 感心してしまいます 見習わないと
いくら場所が両国だからって こんな感じのファン層だったかなーと
不思議だったのですが 対談が進むにつれて合点がいきました
まず 下町の昔の写真が懐かしさ満点
隣のおじいちゃんは 何度も頷いて目をハンカチでぬぐっていました
メディアでもあちこちで紹介されていたようです
でも そんな幅広い世代を まるっとすりっとごりっと取り込んでしまう魅力が
アラーキーさんの言葉や 声や まんまるのおなかに溢れていて
あっという間の90分でした!
もちろん 色恋の話も快調にとばし 途中から
おばあちゃんは あんぐりと口をあけてメモ取ってる様子はありませんでしたけど(笑)
個人的にはああいう人に憧れて あんな魅力で 書についての愛(笑)を
語り倒せればいいのですが 小娘が出来るような芸当じゃないですね
とても楽しい一日でした 展示は12月24日まで
買った本 『東京人生』 荒木経惟(バジリコ)