『のだめカンタービレ8』 二ノ宮知子著 講談社

 189p

 

飛行機恐怖症のため日本から出られないままの千秋だったが、その迷いをふりきり、R・S(ライジング・スター)オケの公演で大成功をおさめる。そんな千秋に贈られた、のだめからの切ないプレゼントとは……? 初めて明かされる千秋のトラウマの正体。のだめのコンクール挑戦。大きく動きだした運命の流れは、どこへ……? 大爆笑の学園クラシック・コメディー!!

いよいよ物語も佳境に入ってきます。

好きな人が成功して喜ぶ反面、自分にも向き合わないとならない。

ギャグ漫画のようでもあるけれど、こういうところがしっかり描かれています。

まさに音楽は自分との戦いですから。

でもきっと、程度の差はあれど乗り越えられない試練はないのだと信じたいです。

『あなたにも描ける、本物のように美しい色鉛筆画』 村松薫著 日本文芸社

 144p

 

【手をのばせばさわれそう?人気モチーフがせいぞろい!】

ごく普通の色鉛筆で本物そっくり、まるで写真のように表現する

リアル色鉛筆画が大人気。

金属、透明な水、リボンの光沢、クリスタル、人物や動物、

さらには飾ってたのしみたい風景画や静物画のような作品まで

バリエーション豊かに紹介します。



【どこをどう塗ったらこうなるの?】

実は、テクニックは超シンプル。

どうやって塗ったのか複雑すぎて不思議な作品も

「ぬりえ」のように塗り進めていくだけ。

さらに原寸大の工程写真を掲載。

実際の塗り方の細かさや筆致がつかめます。



【下絵があるから見本と同じ作品が描ける】

はやく色を塗ってみたいのに、リアルに仕上げるためには

モチーフそっくりに描写するデッサン力も、時間も必要。

本書なら、コピーするだけで使える全作品の下絵つき!

初級のモチーフはもっとも一般的なA4サイズ対応。

初めての著者さんです。

このブログで何度も書いているように絵を描くのが苦手です。

でも描けたらいいなとはいつも感じていて、この種の本を手にしてしまいます。

下手ウマにもならないレベルなのに。

この本もページを捲るたびに、何か描けるのではないかと希望を持たせてくれます。

 

とても丁寧に絵を描く過程が書かれています。

あの色を出すためにはこの下地が必要なのかとか、発見がたくさんあります。

最初から色を重ねられたら良いけれど、それができないなら学ぶしかないのですよね。

まさかこの色がこんな風になるなんて。

どのページもどう色を使ったらリアルになるのかを丁寧に解説してくれています。

 

今はほとんど時間がないのですが、また小さな絵でも描いてみたいです。

色を選ぶことにも臆病になっているのがわかって、なんだか面白いです。

もっと大胆に色を選んでみたい。

別にどんな色を選んでも構わないのに、なぜか冒険ができずにいます。

絵を描くってそんな自分に向き合うことなのかもしれませんね。

優しいタッチで誰でも描けそうに見えてしまう。

こういう本を書く方に習ったら、もう少し絵が好きになれるのでしょうか。

『早朝始発の殺風景』 青崎有吾著 集英社

 232p

 

青春は、気まずさでできた密室だ。始発の電車で遭遇したのは普段あまり話さない女子。二人は互いに早起きの理由を探り始め……(表題作)。部活の引退日、男同士で観覧車に乗り込んだ先輩と後輩。後輩には何か目的があるようだが(「夢の国には観覧車がない」)。不器用な高校生たちの関係が小さな謎と会話を通じて少しずつ変わってゆく。ワンシチュエーション&リアルタイムで進行する五つの青春密室劇。

青崎有吾さんの代表作の一つです。

高校生たちの青春密室劇というテーマから手を伸ばしにくかった本です。

でもよくタイトルを目にするのでついに読むことにしたのですが、面白かったです。

大人にも違和感のない小ミステリーです。

大きな事件は起こりませんが、日常生活の中でありそうな謎です。

 

少し表紙の絵が可愛すぎるかなという印象もあります。

高校生には向いていますが、大人にはもう少し違う絵でも良いかも。

ただこのブルー一色というのは目を引きますし、良いなと感じます。

薄いのでサラッと読むことができます。

ドラマ化もされているようなので、観たいです。

 

できれば先入観なしに見た方が良いです。

ネタバレまではいかなくても、醍醐味が減ってしまいます。

青崎さんは学校生活の中のミステリーを多く書いていますが、どれも構成が良いです。

もしかしたら先はこうなるかなと予測がついても、しっかり楽しめます。

他のシリーズも読みたくなります。

若いってそれだけでも絵になるんですよね。

まだ積読にも何冊かあるので、早く読まないと。