『ビストロ三軒亭の美味なる秘密』 斉藤千輪著 KADOKAWA

 272p

 

わけありの人々が集う美味なビストロ。ギャルソンとシェフが心の謎を解く!

三軒茶屋にある小さなビストロ。悩みや秘密を抱える人の望みを叶え、希望を与える店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。ここ「ビストロ三軒亭」にはお決まりのメニューがない。好みをギャルソンに伝えると、シェフがそのテーブルだけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランだ。今回のお客様は……。1.結婚を考えていた恋人の嘘に悩む男性 2.自宅前に次々と置かれる奇妙な贈り物を怖がる女性 3.「宝石が食べたい」と謎の言葉を残して倒れる、隆一の役者時代の先輩。この店で本格的にギャルソンの道を歩き始めた隆一は、新たな悩みにぶつかっていた。別の有名店で修行するチャンスが舞い込んだのだ。名探偵ポアロ好きのシェフ・伊勢の隠された過去はハッピーへと向かうのか? 自分は将来何をやりたいのかと思い悩む隆一の未来は? 日常の謎を解きながら、仕事を通して人と関わり成長していく様を描く、大好評「ビストロ三軒亭」シリーズ第2弾!

『ビストロ三軒亭』シリーズの第2弾です。

目指していた道に見切りをつけて再出発するのは大変なことです。

この三軒亭でギャルソンとして働く隆一も、役者から一転してレストランへ転職。

やり甲斐のある仕事に就いたものの、まだ事あるごとに揺れ動いてしまいます。

それまで真摯に向き合っていればいるほど、そう簡単には諦められないはずです。

 

他にもこのお店で働く人たちはそれぞれに過去を持っています。

明るく振る舞っている人にも、戦わなければならないものがあります。

だからこそこのレストランのお料理は、人に寄り添ってくれるのです。

でも他人はそう簡単には素顔を見せてはくれないもの。

そこでシェフの鋭い勘が秘められた謎を解いていきます。

 

こういうお店、三軒茶屋にはありそうです。

その人にあったお料理を出してくれるなんて最高ですね。

大きな決断の前とか、向き合うべきことの前とかに行きたくなります。

何かを諦めて別の道で成功するってなかなか難しいです。

まずダラダラと続けてしまいそうですしね。

もしかしたらまだ何とかなるかも知れない、との戦いですから。

でも全力でぶつかった後なら、別の道で再スタートできるのかも知れませんね。

 

『アンと青春』 坂木司著 光文社

 384p

 

みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。待ちに待ったシリーズ第2弾!
アンちゃんがデパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めて八ヶ月。販売の仕事には慣れてきたけど、和菓子についてはまだまだ知らないことばかりだ。でも、だからこそ学べることもたくさんある。みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。待ちに待ったシリーズ第二弾!

和菓子のアンのシリーズ第2弾です。

少しずつ和菓子の知識も増えて、仕事にも慣れてきたアンさんです。

各話とも和菓子に関連する謎があって、成程なと納得させられます。

でも専門的なのでなかなか解くのは難しいです。

とても優しいシリーズなので、続きを読みたくなります。

 

『斜め45度の処世術』 小川哲著 CEメディアハウス

 176p

 

小川哲、初エッセイ!
世間から2cm浮いてる“SF作家”が贈る
苦笑いと共感が止まらないひねくれ者の処世術


「今日暑いですね」という雑談は意味がなさすぎて恥ずかしく、「とりあえず生」は思考停止に思えて腹が立つ。暦という恣意的なシステムが更新されるだけの正月になんの価値があるのか……「そんなことを気にするのはお前だけだ」と言われるこの世の中は作家にとってどうも住みづらい。そんな日々のモヤつきのかわし方を「ひねくれ界のひねくれ者」の独特な視点で綴るショートエッセイ集。

小川哲さんの初エッセイです。

あまり単行本は買わないのですが、この本は即決でした。

そうサイン本でして、この日はまとめて3冊も単行本を買ってしまいました。

そしていつもはそのまま積読に重ねてしまいます。

でも今回は電車の中で少しだけ読んだらもう止められず一気に読んでしまいました。

 

まさに斜め45度の視点とでも言いましょうか。

謳い文句通り苦笑いと共感が止まりませんでした。

「とりあえず」というのが嫌な人はいますが、そういう理由ですかと苦笑です。

とにかく捻くれているとご本人が書いていますが、そう言われればそうですね。

でも確かに独特な視点ではありますが、妙に納得できてしまいました。