ハイエース 200系 法定点検 | 修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

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はじめまして!兵庫県たつの市揖西町で車の修理屋をしているキヨシです!日々のいろんなことを書き連ねたいと思いますので、どうかお付き合いくださいね!

今回の整備はハイエースです。

「ユーザー車検で自分で管理してきたのだが、実際年数も経てきたのでなんとなくの不安もあり、

一度車検のようなつもりで、点検してもらいたい。」

旨で、のご相談とご入庫です。

 

本来、公称が、整備工場ですので、

できる人の言葉を借りるならば、

整えて、備えると書いて整備ですので、

こういう趣旨でのご来店大変うれしく思います。

 

 

本当はリフトで上げたかったのですが、リフトが詰まっていたので、ジャッキとウマでの作業です。

まずは点検ですね。

 

ご入庫自体も初めてですので、真剣に。

ファンベルトも交換の必要はないです、が、一応テンションを緩めて、テンショナー系のがた等も確認、

 

オイル類の点検、

白いウエスに受けているので一見きれいに見えますが、実態はこの3倍ぐらい汚れています。

とは言いつつも、コンディションとしてはいいものを感じます。

 

 

LLCの濃度点検、

一度も交換したことがない、と、オーナー様が心配してらっしゃいましたが、

スーパークーラント採用の車以降、

中途半端に薄い濃度にしたり、

カルキや塩素の多いい、水道水を入れるぐらいならば、

そのままのほうが安心な気もします。

光学式の濃度計で濃度の確認を行います。

スイーツ関係の人とかでも、糖度とかを見るのにこういうの使うとか伺ったことがあります。

今回は濃度の調整を行いました、

 

 

下回りに移ります。

キャリパーを取り外しての点検です。

ブレーキパットの内外差、などもわかりやすいですが、

消耗品なんかは悪けりゃ替えたらすみますので、

その痛み方の内容で、どのような負荷がかかっているか、どんな錆具合か、等を受け取るほうが重要です。

かつ、キャリパーを取り外すことで、ピストンブーツの破れの点検、及び、スライドピンの浮動状態の点検と、給油を行います。

 

スタビライザーのリンクブーツが破れて、グリスのはみだしが認められました。

下のゴムブッシュも亀裂が入っています。

今回は上のブーツを交換する過程上、下のブッシュゴムも交換しますが、

ここ単体で見れば、

運転中のぎしぎしというような異音が確認できるようになるまで放っておいてもいいようにも思います。

亀裂が入っていると大騒ぎする話を耳にすることもありますが、

 

実害があるのかないのか、

のほうが、重要視されるべきだと思っています、キヨシです。

 

 

リヤブレーキ、

ブレーキダストがそこそこたまっています。

エアブローしました、美しいですね。

各部の摺動、油圧の漏れ等を点検し、

摺動部分にグリスアップを行った後、

作動隙間を調整して、ブレーキドラムを組み付けします。

 

 

リヤショックの下端ブッシュも、やや痛みが見受けられますが、

ガタもありませんので良しとします。

 

エアクリーナーの点検及び清掃、

 

エンジンオイルとオイルエレメントの交換

 

 

ATFは結構汚れていますので交換します。

 

 

デフオイルも交換したことがないとの事でしたので、いざぎよく抜きます。

 

ドレンボルトについた鉄粉を掃除します。

そこそこ汚れていました。

 

 

 

ボディー下回り等に、なんとなく錆がうかがえまして、

今ペンキ塗っとくと、悪くないのにな、

と思ったのでお客様に報告の上、軽い下塗りを行います。

 

 

フロントサス回り。

 

 

フロントサス後ろから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーシングを後ろから、

 

リヤリーフのピボット部付近

 

融雪剤非該当がある地域でもありませんので、

これぐらいでも十分な感覚です、

 

むしろ、自動車は箱断面の構造が多く、

箱断面の外ばっかりにペンキを塗ったって、どこまで行っても100点にはならないでしょう。

 

さじ加減が重要だと思います。

 

ということで、今回の作業は普通の点検でした!!

 

お車が末永く調子よく、お役に立つようお祈り申し上げます。

ご入庫ありがとうございました!!