今回のブログは、当該ブログのアクセスの多いい検索ワードに、
「JB23 ブーストアップ」
があるものですから、整備士としての後日談を、あげさせていただきます。
↓上の検索ワードで出てくるキヨシのブログ(´∀`)ノシ
jb23 ブーストアップ (ハイブリッジファースト編。)
http://ameblo.jp/craftmansgarage31/entry-11937971490.html
最初に言いますが、自分自身は、整備士として、は、エンジンの出力アップは、あんまり好きではない派です。
好きではないだけに、数多く経験をしている訳ではございません。
なぜならば、
自分がお客様とおつきあいをして、面倒見ていくそのお車の、寿命をこちらから縮めにかかる行為になりますので、という切り口では、こちらから必ずしも安易に提案できるものではありません。
ぶっちゃけると、ターボあまり好きではありません。
「よく走って」、毎日の乗用の足にずさんに使えて、頑丈な車をお求めの方には、大排気量NA車をお勧めしたいキヨシです。
しかしながら、ターボしか選択肢のない車種というのも世の中にはありますし、そのなかで、
愛する自分の愛車の運転を楽しく彩るということに対しては、やはり積極的に挑みたいところから、レスポンスアップ(というよりフィーリングアップ?)、という面に関しては、意欲的にお答えしたい面もありますので、そのさじ加減は、結局のところ、オーナーの使い方と、管理の状態に対して、
満足度はもちろんのこと、
日常にメンテナンスがどのように、シビアになるか、が、一番加味される部分になると思います。
まあ、改造屋ではないので、あんまり経験はないですよ、という話です。
(逆に、うちはコレ!というメニューもないですので、ネットで売っているバキュームホースの奴なんかもお客様に言われれば、やってみたことはありますが…)
今回かきますのは、あくまで当工場の考察であって、いろいろありますが、一番言いたいのは、
ハイブリッジファースト様のECUいいと思いますよ!!
というのと、
JB23(スズキ全般?)の純正ターボ結構要注意!
(ターボ単品が、悪いとは、言っていない。)
という感じの趣旨なので、お間違えの無いようにお願いいたしますね。
というくだりから物事を発端せねばないということは要するに、
一度、タービンを壊しました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160531/08/craftmansgarage31/e9/9e/j/t02200165_0800060013660083432.jpg?caw=800)
正直には、2度なのですが、2回目は、リビルトターボの、不良品だったようで、ちゃんとクレーム申請も通りましたので、
そして、今度のターボは調子よさそうなので、
実質一度とカウントします。
そういう過程から、今に至るまでを、今回は綴ってみようと思います。
ブーストアップの導入
1.構成&変更点
ハイブリッジファースト様のクレバーECUと、
HKSのブーストコントローラーを装着。
2.ブーストコントローラーの調整
ブーストコントローラー付属のデジタルメーターにて、
自分がちょっとの間スポーツカー乗っていた時の知識からブーストコントローラーを調節しました。
ブーストマップを3マップ覚えれる機械でしたので、
1.純正
2.ブースト1以下
3.ブースト1.1(ECUの許容最大値は1.15だったと思います。)
で、マップを作製。
結果
装着以後10か月ぐらい、とても快調に、走ってもらい、本当にノントラブル、で、最高やな!!
高速を、ぶっとばせるで!!
って、オーナーご満悦の出来でした。
しかし、そのよく正月のスノーアタックでですね、何かあったんだと思います。
その時の模様
この時の雪は、パウダーながら本当に重たい雪で、しかも上りこう配、
ローレンジ、2速ないし3速、アクセル全開、で、助走をつけて、雪の壁に突進します。
アクセル全開、だと、スリップの事がありますので、語弊がありますね。
ホイルスピンしないように、しっかりと助走を付けて、
ローレンジ2速又は3速4000回転以上、しっかりと運動のエネルギーを車に貯めて、雪にぶつけていきます。
こうなりますと、今回のようなパウダースノーの場合、自動車は、雪の上を上って逃げるようなこともなく、真正面から、雪の壁にぶつかる瞬間は、
ぼすぅ!
と、独特の音が周囲に響きます。
これはこれで、シビレルものがあります。
そんなことを、2時間以上、ひたすらに繰り返しますので、
フロントグリルに雪が詰まってないから、オーバーヒートは無きにしろ、
フロントグリルや、コンデンサー、ラジエター、大丈夫かなー、
とは、整備屋としては、思うところもあります。
そういう時に一度、JB23の、電動ファンの音が気になったので、
「おい!それエアコンつけとんか?オーバーヒートしてないか?」
とは聞いたものの、
前衛を張らせて頭に血が上っておりますので、
「エアコンやろ?」
「そやったらええんやけどな!!」
という、やり取り、にその時は終わったのですが、
本当にオーバーヒートしてしまうと、メーターに赤い電気がつきますので、
まあ、大丈夫だったのだろう、とは思っておりましたが…
その1か月後位に、
「信号待ちで、後ろの車が距離を置くほど、煙が出るよ。」
と、入庫と相成ったわけなのです。
ここで思うのは、
エンジンECUを、交換したから、早くなるわけではなくて、
早くするのに、ブーストアップを行いたいんですが、純正コンピューターでは、燃料噴射が、高ブーストに対応できかねるので、
エンジンECUを、交換している、と言う所ですね。
JA11みたいな、今やボンクラなECUなら、なんとなく、どっちでもいいことだった部分なのですが、超厳しい排ガス規制で、締め上げられたエンジン制御では、逆に、そういうことが必要なわけです。
ただ、そのブーストコントローラーのセッティングに関しては、ファースト様のブログでも、EUC同梱の仕様書でも、
「最大ブースト何キロまで対応。」
のみしか書かれていません。ぶっちゃけると、
「車の状態や個体差において、どんな調節をするべきかは現車と、運転手次第なので、よろしく」
なわけですね。
ここに難しさもあるのですが、ファースト様のブログ内では、
「日常的に全負荷(アクセル開度100パーセント)の、走行をすることは、ほぼない」
という意味合いで、壊れないとブログの中で、触れてあり、まさしくその通りだと思います。
ただ、実際に、
アクセル全開で、しかも今回のスノーアタック場合は、速度も遅く、エンジンの冷却も望めない、
逆に高速走行よりもシビアな状況でしたので、
やっぱりきっちりブーストコントローラーさわっとくべきだな、と、なりました。
いえ、最初にくんだときだって、きちんとしたつもりでしたので、
その方向性に、間違いがなかったか、きちんと精査せねばならないな、
と、なりました。
一回で書ききるつもりだったのですが、
ちょっとめいいっぱいになってきそうなので、今日はここまでとします。
なし崩し的に始まった、ブーストアップその後編ですが、
世の中には、もっとハイチューンなエンジンを、やってらっしゃるプライベーター様も星の数ほどいらっしゃいます。
自分の書き物が、ネットで不特定多数の方の目に留まったときにどのように受け止めていただけるのかはわかりませんが、あくまで、
純正の車と、なるべく同じ感覚と、経費で、同じ寿命、なるべく乗れるよう、配慮したい、
整備屋としての、考えでのブログですので、
そこのところをよろしくお願いいたしまして、次回につなげてみようと思います。