サンバー 直進性わるい ステアリングプレロード調整 | 修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

はじめまして!兵庫県たつの市揖西町で車の修理屋をしているキヨシです!日々のいろんなことを書き連ねたいと思いますので、どうかお付き合いくださいね!

先週から、めいいっぱいの仕事量をいただきまして、うれしい悲鳴のキヨシがお送りいたします。

整備業界の一番忙しい時期がやってまいりました。

ご入庫期間が延びているお客様には深くお詫び申し上げつつ、書きだめ記事でのブログ更新のキヨシがお送りいたします。


今回の整備は、サンバートラックです。
車検でのご入庫です。

車検ご入庫ありがとうございました!!



車検のご用命の中に、

「ハンドルが引っ掛かる」

というものがありましたので、ちょっと神妙に試運転してみました。

過去にも、違う方に、同様の症状を、言われたことがありまして、うまく原因が分からないまま、宿題みたいになっているお客さまもあったので、

「ここが潮時」

と、本腰を入れて修理にかかってみることにします。

この症状なんですが、運転する人によって全然表現が異なりまして、
きちんと症状をお伺いする必要があるのですが、

「まっすぐ走らない」
「ふらふらする」
「ハンドルが引っ掛かる」

とか言う表現の中で、自分の表現としては、

「ハンドルが戻ってくるとき、あと拳一個分のところで、ハンドルが止まってしまい、いざ戻そうとすると、ちょっと引っかかるような感じがして、操作感が悪い。」

症状です。

なので、復元力をあてにハンドルさばきをする人は、

「まっすぐ走らない」でしょうし、

ハンドルを、操作するのに力が強い人は、ハンドルをもどすときに、反対側まで行ってしまったりして、
「ふらふらする」ことでしょう。

据え切りで、症状を感じやすい人は、
「ハンドルの切り始めがクッと、引っかかる」ことでしょう。

根本の原因をきちんとした言い方で言いますと、

「ハンドルの動き始めが、少し重い」
トラブルです。

このトラブル、数名のお客様から伺っている中で、よくわからんまま放置していたのですが、さすがにここらでやっつけなあかんぞ!と思って、事にあたっていくことにします。

ステアリングのコラムやユニバーサルなど、基本的なところはもちろん抑えるとして、ステアリングギヤボックスに、目を向けます。

ラックギヤです。

油分が茶色くなっているので、掃除してグリスアップします。
でも、ここが原因とは違いそう。

ここ、普通さわらんけど、本来調性式なんよなと、ギヤボックスを眺めてみます。

参考に、調整の基準値をディーラーに聞きますが、そんなことやったことないし、わからんとのことなので、まあ、自分なりにやります。

かえって、整備工場の職人より、リビルト屋さんの職人の方が、わかっている範疇かもしれませんね。

普段のハブベアリングのプレロードの考え方で、やってみましたが、
結果としては、申し分ない、フラットな操舵具合のハンドルに生まれ変わって、大満足です。


ほかには、ブレーキのローターの著しい段付き摩耗が見られましたので、

ブレーキパットと、ローターも新品に交換させていただきました!!


フロントの操作具合のリフレッシュ完了です!

ご入庫ありがとうございました!!