整備業界の一番忙しい時期がやってまいりました。
ご入庫期間が延びているお客様には深くお詫び申し上げつつ、書きだめ記事でのブログ更新のキヨシがお送りいたします。
今回の整備は、サンバートラックです。
車検でのご入庫です。
車検ご入庫ありがとうございました!!
車検のご用命の中に、
「ハンドルが引っ掛かる」
というものがありましたので、ちょっと神妙に試運転してみました。
過去にも、違う方に、同様の症状を、言われたことがありまして、うまく原因が分からないまま、宿題みたいになっているお客さまもあったので、
「ここが潮時」
と、本腰を入れて修理にかかってみることにします。
この症状なんですが、運転する人によって全然表現が異なりまして、
きちんと症状をお伺いする必要があるのですが、
「まっすぐ走らない」
「ふらふらする」
「ハンドルが引っ掛かる」
とか言う表現の中で、自分の表現としては、
「ハンドルが戻ってくるとき、あと拳一個分のところで、ハンドルが止まってしまい、いざ戻そうとすると、ちょっと引っかかるような感じがして、操作感が悪い。」
症状です。
なので、復元力をあてにハンドルさばきをする人は、
「まっすぐ走らない」でしょうし、
ハンドルを、操作するのに力が強い人は、ハンドルをもどすときに、反対側まで行ってしまったりして、
「ふらふらする」ことでしょう。
据え切りで、症状を感じやすい人は、
「ハンドルの切り始めがクッと、引っかかる」ことでしょう。
根本の原因をきちんとした言い方で言いますと、
「ハンドルの動き始めが、少し重い」
トラブルです。
このトラブル、数名のお客様から伺っている中で、よくわからんまま放置していたのですが、さすがにここらでやっつけなあかんぞ!と思って、事にあたっていくことにします。
ステアリングのコラムやユニバーサルなど、基本的なところはもちろん抑えるとして、ステアリングギヤボックスに、目を向けます。
ラックギヤです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/09/craftmansgarage31/53/f6/j/t02200165_0800060013551979691.jpg?caw=800)
油分が茶色くなっているので、掃除してグリスアップします。
でも、ここが原因とは違いそう。
ここ、普通さわらんけど、本来調性式なんよなと、ギヤボックスを眺めてみます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/09/craftmansgarage31/84/79/j/t02200165_0800060013551978733.jpg?caw=800)
参考に、調整の基準値をディーラーに聞きますが、そんなことやったことないし、わからんとのことなので、まあ、自分なりにやります。
かえって、整備工場の職人より、リビルト屋さんの職人の方が、わかっている範疇かもしれませんね。
普段のハブベアリングのプレロードの考え方で、やってみましたが、
結果としては、申し分ない、フラットな操舵具合のハンドルに生まれ変わって、大満足です。
ほかには、ブレーキのローターの著しい段付き摩耗が見られましたので、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/09/craftmansgarage31/f5/63/j/t02200165_0800060013551979692.jpg?caw=800)
ブレーキパットと、ローターも新品に交換させていただきました!!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/09/craftmansgarage31/43/3a/j/t02200165_0800060013551978734.jpg?caw=800)
フロントの操作具合のリフレッシュ完了です!
ご入庫ありがとうございました!!