平成25年 とんど焼き!(写真多め!) | 修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

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はじめまして!兵庫県たつの市揖西町で車の修理屋をしているキヨシです!日々のいろんなことを書き連ねたいと思いますので、どうかお付き合いくださいね!

今年もとんどの時期がやってきました。
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今年ウィキペディアで始めて検索しました。
とんどって漢字では「歳徳」と書くようです。
ちなみにウィキペディアにたつの市のとんどの写真が参考に載っていますが、「うちの村ののとんどのほうがはるかにカッコええワイ!」と思います。だてにみんなへろへろになるまでやってません。
ウィキペディア写真投稿できるのでしょうか?


通常は6日に建立して14日に燃やすのかな?当村では13日に建立14日夜に点火の予定でしたが14日が雨の予定ですので、13日に建立当日の点火となりました。

朝から皆で山に入って竹を切り出す事ほぼ午前中、大本の骨組みになる8本の竹を選別し、8本を結ぶ要の結び目が解けぬように、村の無病息災と五穀豊穣を祈り、みなで手を合わせます。
そして妥当なところに立ててまず2階の床を作ったらお昼!

お昼からは2階にひたすら竹や木を詰め込みます。
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2階に登った方はご苦労様でした!
4方から笹竹が差し込まれそれをしいてしいて上まで一杯にしていきます。

自分はそれを横目に子ども会の方々と小さいとんどを作っております。
子供が小学校を卒業して子ども会から離れたら、またそちらに行かせて頂きます。

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今年はその雄雄しい姿が1時間しか見れませんでした。
今日立てて、今日燃やすくせに、一切の妥協と手抜きの無いとんど。
というか、例年よりでかいような気もします。こういうところが好きです。
「今日燃やすのに手抜きでええやん」と小さく口には出すくせに、誰もサボりません。
こういうところが好きな、キヨシです。


時間は5時過ぎ、雨を嫌って点火時間が前倒しになりました。

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まずは子ども会の小さなとんどを燃やします。
これは4方に引っ張ったりしていない、建てただけのとんどですがこけたりせずにとてもきれいに燃えました。子供グッジョブ!(?)

次は本題の大きい方です。
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今日きりたてで乾く時間も無かったせいか、なかなか火が登りません。

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もうもうと煙が立ち込めてとんどがすべて煙に隠れてしまいました。
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ぱっと景色が晴れると、火が少しづつ、上へ上へと登っていきます。
まっすぐ、中から燃えないと、途中でこけちゃうので後が大変です。
ころあいを見て、番線を切ったりなにやりするのですが、今回は無風なのも幸いして用事が少なかったので助かりました。


このあとは基本まったり進行で、村の消防団はじめ、若い人は燃え残りが出にくいようかき回したり、各家の餅焼き網に炭を配ったり、でも基本はお酒を呼ばれて、お餅をやいて食べて、まったりします。
当家はお鏡を切って(本当は割るほうがいいはず。)焼きます。
家の味付けは砂糖醤油か焼肉のたれに浸したお餅を焼き海苔でまいて、ウマウマです。
熱くなった口にお向かいのおばあちゃんがくれた冷たいたくあんがひやりと粗熱を取ってくれてさらにウマウマです。
各ご家庭にスコップで炭を持っていくと、又御餅やするめやお酒やいただけて又ウマウマです。

最後に嫁がサツマイモを濡れ新聞とアルミホイルで巻いて焼いた焼き芋を食べて、これが又醤油やなにやらで濃いくなった口にさっぱりとあまくてこれまたウマウマです。
やはり食ってばっかりのキヨシです。痩せる訳がございません。

そうして村の人皆仲良く火に当たって体を温めて、一日経ちっぱなしで痛かった腰もすっかり温もって軽くなりました。
そして宴もたけなわ、気づけば半分以上の方はご帰宅されてから、われわれ村の消防団と仲のよいOBの方で、明日に燃え残りが出ないよう、しっかりと火をかき混ぜます。
基本は火がほぼ鎮火し、飛び火の恐れがなくなるまで番に着きます。

かき混ぜかき混ぜ、燃え残りが無いようにしながらほぼ日が落ち着いたところで、現在残っている人間で仕上げのカップめん。

今度は早く火が消えるように散らしちゃいます。
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炭の山を早く消えるようにある程度散らしちゃいます。
まるでなんか別の神事のようです。
そーいやさ、そーいやさっヽ(`Д´)ノ



今回のベストショットかな?
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当村は日没後の点火が恒例でしたが、点火時間を前倒しにしたおかげでまだ日のあるうちからその燃え上がる姿を始めてみました。写真にも写す事が出来ました。
白い煙がまっすぐ空に向かって昇っていきます。
みんなの祈りが天に届くような、いっそ本当に届きそうな感じです。
今年からは兄が毛筆を習いますので、来年からは書初めを一緒に燃やして字がきれいになりますようにと字の神様にお願いします。
おみくじや破魔弓やゴミ箱に捨てられないものも、この火で後腐れなく燃やしていただくのです。

千と千尋の神隠しにもお客様役で皆様出演してらっしゃいましたが、日本は基本八百万(やおよろず)の神様がいらっしゃいまして、皆様それぞれにお祭りの日があって、お祭りの仕方があって、作法があってみんな違うわけで、だからこそ、いろんなところのおみくじや、お守りや、その他霊験あらたかなの、うかつに処分できないもの、いらなくなったら本当はもらったところに返しに行かねばならないもの、そこらへんを、この火がまるでフリーパスのように空に返してくれるのです。(と、思うのです。)それだけで、この行事も存在の意味が大きいと思います。

大変ですが、来年もこの火が田んぼに灯りますように!