ミニキャブ サーモスタット交換 | 修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

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はじめまして!兵庫県たつの市揖西町で車の修理屋をしているキヨシです!日々のいろんなことを書き連ねたいと思いますので、どうかお付き合いくださいね!

毎度です!田舎の修理屋のキヨシです!
今年初仕事のブログ、改めて今年もよろしくお願いしますのキヨシです。
今回は車検でご入庫のミニキャブトラック。
車検ご入庫有難うございました!

サーモスタットを交換しております。
車齢10年を越した軽自動車にちょこちょこある症状ですが、
水温計が上がらない。
もしくは停車していると水温計は上がるのだが、走ると針が下がってしまい、今の時期にはヒーターの風も冷たくなってしまう。感じのときはここが要注意です。


修理屋の兄ちゃんのブログ/武内自動車整備工場-ミニキャブサーモ

オーバーヒート、はよく聞く用語ですが、この場合はオーバークールといいます。
水冷エンジンは大体85度前後で動くように各部の金属の隙間が決定されており、その温度管理をするのがサーモスタットです。
これが常々開いたままか閉じ不良な状態が症状でいうと上の感じで用語としてはオーバークールな使用条件となります。
オーバークールな使用条件でのトラブルとは…


実はエンジンに特にこれといった症状は感じません(オヨヨ)
ヒーターの効きが鈍いぐらいのものです。
しかしながら温度が上がらないため各部の隙間が大きいままだという事で、教科書の言葉を借りますと、ブローバイガス(燃料の混じった未燃焼ガス)がクランクケース側にたくさん抜けてしまい、エンジンオイルと混ざってオイルを薄めてしまうダイリューション(オイルの燃料希釈)という現象が起き、エンジンオイルの著しい劣化を招きますので長く調子よく乗るには早急ではないにしろ修理が必要です。

というのが、オーバークールの説明ですが、本当に怖いのはこの状態を放っておいた来年の夏。

サーモスタットの要は動きが悪いわけなので、暑いときにも動きが悪く、サーモスタットの開き不良のトラブルが隠れている危険性がある。

サーモスタットが開く事で、ラジエターに水が回りエンジンを冷やすのはどの車も同じで、開かないといけないときにきちんと開かないと即オーバーヒート、運が悪ければエンジン焼き付きのトラブルが手をこまねいて待っています。
焼きつくと修理が大変、修理代も大変です。

なので、気づいたときに変えましょう。
ただ、最近の車は水温計が廃止されて、赤と青の表示ランプのみの車が増えています。
いいのか悪いのかわかりませんが、針の水温系よりオーナーや整備士がトラブルに気づきにくくなったのは紛れも無い事実。
10年以上経った車にはアフターパーツの水温系を装着お勧めしようかと思うくらいのキヨシです。
ところで大森メーターってとうの昔になくなっていたんですね…
80年代なメーターパネルが好きだったのに。
バキューム計と水温計とタコメーター今でももっています。動くかは不明です。