MIDIシーケンサーDomino(ドミノ)を使ったDTMの始め方とDominoの使い方

MIDIシーケンサーDomino(ドミノ)を使ったDTMの始め方とDominoの使い方

MIDIシーケンサーDomino(ドミノ)を使ったDTMの始め方とDominoの使い方について説明していきます。

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Dominoの使い方を完全に覚えるには、トラックセレクトペインやエディットツールバーなど色々な操作を覚える必要がありますが、ただMIDIデータを打ち込んで音を鳴らすだけであれば、覚えるべきことはピアノロールでのノートの打ち込みと、イベントグラフペインでのピッチベンドとベロシティーの調節です。

ピアノロールと言うのは、Dominoの画面右側にあるマス目の箇所の事で、ここは五線譜の役割の画面になっています。
ピアノロールでマウスをダブルクリックすると、音符の役割を果たすノートが打ち込まれます。

このノートがある箇所で音が鳴るようになっていて、ノートが打ち込まれているマス目の縦の位置で音が鳴る高さが決まります。
また、ノートの端っこをドラッグするノートの長さを伸縮する事が出来て、ノートの長さによって音が鳴る長さが決まります。

音程の変化と音の強さと弱さの調節

ピアノロール画面の下にあるグラフのような表示領域は、イベントグラフペインといって、ピッチベンドとベロシティーを調節するための箇所です。
ピッチベンドというのは、英語ではPitch Bendとなり、音程の変化を付けるためのMIDIデータです。
ベロシティというのは、英語ではVelocityとなり、音の強さと弱さを調節するためのMIDIデータです。

イベントグラフペインの右上にあるボタンのアイコンをクリックすると、グラフの表示が変化して、Velocityというボタンをクリックすれば、棒線グラフになり、その棒線グラフの高さを調節する事で各ノートごとの音の強さと弱さを調節出来ます。

イベントグラフペインの右上にあるボタンでPitchBendをクリックすれば、グラフが折れ線グラフになって、その折れ線グラフの線を調節すれば、各ノートごとの音程を変化させる事が出来ます。

現在のDTMでは、音を出力するMIDI音源にプラグインを使用するのが主流なので、ほとんど使用する事が無いMIDIデータの内容にプログラムチェンジというデータがあります。
ただ、プログラムチェンジというMIDIデータを使えば、MSGS(Microsoft GS Wavetable SW Synth)の色々な楽器の音色鳴らす事が出来るようになります。

元々、MIDI音源と呼ばれるものは、音源内に複数の楽器の音色をPCM音源として保存している物が主流で、その楽器の音色に番号を付けて、MIDIデータを送信する際にもその番号を付けてMIDI音源にデータを送り、そのMIDIデータを受信したMIDI音源がその番号に沿った楽器の音色を鳴らす仕組みでした。

プログラムチェンジというのは、その番号を扱うMIDIデータの1つで、MSGS(Microsoft GS Wavetable SW Synth)の中には、0~127までの楽器の音色が保存されいて、プログラムチェンジの番号によって、鳴らす音を変更する事が可能となります。

イベントリストペインの「PC」という箇所をクリック

楽器の音色を変更するための番号で、プログラムチェンジという名称から、どことなくプログラムを書くように難しいMIDIデータなのかと思ってしまいますが、Dominoの場合、プログラムチェンジの番号を変更するのはとても簡単で、イベントリストペインの「PC」と記載されている箇所をクリックします。

そうすると、楽器の音色を変更するための画面が表示されます。
その画面の下の方にある楽器名が表示されている箇所で、変更した楽器名をクリックしていけば、その楽器の音が出力されて試聴が出来ます。
変更したい楽器の音色だった場合、画面右下の「OK」ボタンをクリックすれば、その楽器のプログラムチェンジの番号に変わります。
イベントリストペインの「PC」(プログラムチェンジの意味)の箇所の番号も先ほどの番号から変更されていると思います。

Dominoのダウンロードとインストールが終わったので、実際に打ち込みを始めてみて、MIDIシーケンサーの使い方を覚えていこうと思い、ピアノロールにノートを入力してみたけれど音が出ない、という状態になった人も多いのではないかと思います。

Dominoは、MIDIシーケンサーとしての機能のみのソフトですので、Dominoだけで音を出すという事はできません。
Dominoの画面で入力したMIDIデータによる音を出力するには、Dominoから発信されるMIDIデータを受け取って音を出すMIDI音源を設定する必要があります。

MIDI音源と言うのは、MIDIデータを受け取って、そのMIDIデータの演奏情報どおりに音を出力する音源の事で、DTMで使われるプラグインなどもMIDI音源の一種です。

MIDI-OUTの設定

Dominoから発信されるMIDIデータを、何のMIDI音源に送るかの設定は環境設定から行います。
Dominoの環境設定は、ファイルメニューの中にある「環境設定」をクリックする事で行えます。

環境設定画面が表れたら、画面左側には設定する項目の名称が陳列されていて、右側にはその項目の設定内容に関する事が表示されます。 左側の箇所に「MIDI-OUT」という項目があるのでクリックします。

そうすると、DominoからのMIDIデータを送信する際に使うポートと、そのポートから送られるMIDIデータの送信先のMIDI音源を設定する「MIDI OUT デバイス」、そのMIDI音源に対して音色などの設定を行うプログラムチェンジといったMIDIデータの設定項目を定義する「音源定義ファイル」の設定を行う事が出来るので、それらの3項目の設定を行いましょう。

よく分からなければ、この設定にしよう

「MIDI-OUT」の3つの設定項目である「ポート」・「MIDI OUT デバイス」・「音源定義ファイル」がよく分からないのであれば、とりあえず、以下のように設定して頂ければ問題ないと思います。

  • Port = A
  • MIDI OUT デバイス = MSGS (Microsoft GS Wavetable SW Synth)
  • 音源定義ファイル = GM Level 1

この設定にしておけば、とりあえず、「MSGS」(Microsoft GS Wavetable SW Synth)にDominoからのMIDIデータを送って音が鳴らせるようになります。
※ 「MSGS」(Microsoft GS Wavetable SW Synth)というのは、WindowsパソコンにデフォルトでインストールされているMIDI音源です。