GOMA(ゴマでも、胡麻じゃなくて、
Gallery of Modern Art 現代美術館)
に行って、
開催中の
The 10th Asia Pacific Triennial of Contemporary Art
(第10回アジア・パシフィック・現代美術トリエンナーレ)を
見てきました。
自分ひとりならおそらく行かないでしょうが、
60代の女性の集まりで行ったのです。
私が行くなら、
近くのクイーンズランド美術館のほうです。
そっちには大部分ふつうの絵画やら彫刻があります。
GOMAに展示中の現代美術は、絵以外に、工芸品や、映像作品などいろいろ。
すごく時間かかっただろうなあと思う手作業の成果もあって、
ようやる!と継続の苦手な私は感心しました。
しかし、錆びたバスタブの端っこを切り取った作品とか、
私には理解不能。
あのピカソもはじめはそういう反応をされていた?
ただ、勉強になったこともありました。
ふたつ。
どちらも映像を使った作品です。
ひとつは、鹿革について。
今は、宮島とか、
日本の鹿は増えすぎて困っている話を聞きますが、
江戸時代には貴重で、輸入してたんですって。
大名のよろいかぶとに使われているんだそうで。
気づきませんでした。
台湾の鹿が減りすぎて、カンボジアから輸入してたとか、
東インド会社が関わってたとか。
今、検索したら、東京書籍の参考書が出てきたので、
そういう話を高校あたりで教わったかもしれませんが、覚えてません。
思い出しました。
私の行った高校の世界史の先生は、
中国の歴史しか教えなかった気がします。それも近代以前の。(笑)
この作品でもうひとつおもしろかったのは、
今、現在、兜とか作っている日本の工房を映していたこと。
あれって、お土産用とか、装飾用?
あるんですね、日本のどこかに。
この映像作品を作ったのは、日本の人ではありませんでした。
もうひとつは、藤井光という人の作品。
日本の植民地であった時代の台湾製の
「国民道場」というドキュメンタリーを使っていました。
そういう記録映画を、
台湾では博物館に残してくれているようです。
そういう昔の記録を消してしまいがちな、
一見平和な日本なので、
過去を振り返れる
いいものを見せてもらった気がしました。
日本の統治は50年続いたそうで、
私の父母の年代の台湾の人が日本語を話すのも
不思議ではありません。
アートを見に行って、
歴史に関する知識をゲットしてきた私でした。