つづきです。
トイレに自分で行ければ、
柵の外にいる時間ものばせる。
少し目を離しても安心していられる。
ミロの頑張りで、家族全員がwinwinになるのだ。
ただし、柵の外に長く出す事で色々と変化があった。
悪い事から言えば、まずはこれだ。
俺が買ってやった家に飽き足らず、
今度は我が家を破壊し始めた。
<買った家>
まあ、人妻はヒステリックになっているが
ある程度覚悟はしていた。
そして、吠える回数が増えた。
一旦柵の中に戻すと、出せ出せと吠える。
まあこれはしょうがない。
それだけでなく、隣家に来た、宅配業者
の音にすら反応し、吠えるようになった。
また、TVも吠える音があるようだ。
いい事の方だが、以前より家族との
絆が強くなった気がする。
いままでゴルゴ並みに、寝ている姿を
見せなかったのだが、突然電池が
切れたように寝るようになった。
なんだかセクシーだな。
何の前触れもなく寝る。
恐らく推測だが・・・
安心感が出てきたのだろう。
また、元々、番犬向きの忠誠心が強い犬種
なので、家族に危機が来たと知らせる為、
吠えが増えたのではないだろうか。
そう考えると、吠えていてもかわいく感じる。
俺 「お前と出会えて本当に嬉しいよ。
お前の事は俺が守ってやるからな。」
俺は小声でミロにそっと話しかけた。
人妻「すけさん拡散!懲らしめてやりなさい。」
突然人妻が叫んだ。
まだ時代劇が終わっていないらしい。
人妻「すけさん拡散!って、なにをバラまくのかしら?」
俺 (助さん格さんだろ。黄門さまを守ってる人だよ)
人妻「きっと日々鍛えて、黄門さまを守ってるのね。
日々、家の家計も守れない人が簡単に、
俺が守ってやる。なんて言わないわよね~」
俺 (ぐっ・・・聞いてやがった)
人妻「そんなもの目に入らぬわ!あ、もしかして
目薬なのあれ?」
俺 (・・・・・)
ミロは薄目を開けて、関わらない様にみている。
本当にお利口な犬だ。お前なら目に入れても痛くない。
有難う御座いました。
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