英紙“小沢首相”に警戒感「誤った人物」「破壊的」
小沢一郎前民主党幹事長の同党代表選出馬について、30日付英紙フィナンシャル・タイムズ社説は「誤った人物」との見出しを掲げ、「破壊的」で「災いをもたらしそう」な小沢氏は同党代表、ひいては「首相になるべきではない」と警戒感を示した。
社説は、1年間で3人目の首相である菅直人氏が、就任3カ月でその座が脅かされる状況を「日本政治には茶番劇がある」と表現。小沢氏は「国際的注目より、陰から(政治を)操るのに慣れている」と紹介した。
また、日中友好を進めつつ一党独裁を侮辱するなど「外交姿勢が混乱しているが、小沢氏がそれ以上に首相に不適格なのは内政上の経歴」と強調。1990年代に連立政権を弱体化させ、自民党復権に道を開いており、同じことをしかねないとの見方を示した。
小沢氏を党代表、首相に選ぶなら「民主党は日本に新たな政治をもたらすとの公約に背くことになる」などと結んだ。 (共同)

「臨戦態勢」「権力集中懸念」…民主内駆け引き
8月31日 読売新聞
民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)で、菅首相と小沢一郎前幹事長が激突するかどうかを巡り、同党内では活発な駆け引きが行われている。
小沢グループは31日午前、東京都内のホテルに幹部が集結し、対応を協議した。同グループの奥村展三党総務委員長は「我々は臨戦態勢で準備をする。小沢氏がどう判断するか見守るだけだ」と語った。
31日午前の閣議後の記者会見では、対決回避の動きを歓迎する声の一方、菅、小沢、鳩山前首相の3氏による「トロイカ体制」復活を懸念する声も出た。
荒井国家戦略相は「こういう経済状況で、政治空白を招かないようにするのは政府の責任者として当然だし、与党関係者も同じ考えだと思う」と述べた。
玄葉公務員改革相も「泥仕合の様相を呈してきた。堂々の論戦なら政治空白もやむを得ないが、泥仕合は日本の損失につながりかねない。様々な模索がなされているのは望ましい」と語った。
一方、北沢防衛相は「(トロイカに)権力が集中し、党の執行や内閣の政策遂行に力が動くようだと、正常ではない」と指摘した。原口総務相も「談合、密室で決まっている印象を与えてはいけない」と語った。
仙谷官房長官は代表選が無投票となった場合について「無投票も、選挙は選挙だ」と述べ、問題はないとの考えを示した。
民主代表選がスタート:識者はこうみる
[東京 1日 ロイター]
菅直人首相と民主党の小沢一郎前幹事長は1日、同党の代表選挙出馬にあたり、それぞれ政見を発表した。市場関係者のコメントは以下の通り。
●小沢氏政見は歳出枠拡大で政府信認損なう
<モルガンスタンレーMUFG証券 チーフエコノミスト兼債券戦略部長 佐藤健裕氏>
小沢一郎前幹事長の政見は目先の景気に対しては刺激的ではあるものの、歳出枠を拡大することが明らかであり、この点を最も憂慮する。6月に閣議決定した11年度から3年間は70.9兆円を上限に設定した政府の約束をわずか3カ月で反故にするもの。これでは市場の信認を損ない、結果として金利上昇を招き、財政にはね返っていくことになりかねない。
為替介入についても言及しているが、効果があればとっくにやっているだろう。1日の為替取引が巨額なうえ、米国景気への先行き不安が高まっている折に、介入実施をうたっても効果はないのは目に見えている。
日銀の金融政策への圧力という点では、政見で言及していないのでよくわからないが、菅直人首相と小沢氏のどちらがなっても、厳しいことに変わりはないとみている。民主党中心にデフレ脱却議連という無視できない一大勢力がいるためだ。
中長期的に日本経済の行方を考えれば、菅氏の財政健全化に力点を置いた政策の方が受け入れやすい。小沢氏のように古い自民党的な財政政策の打ち方は、過去の経験からみて経済の効率性を損なうもの。有権者も、今やいたずらな財政拡張を求めてはいないだろう。
●小沢氏の政策は「絵に描いた餅」、国民は足が地についた政策求めている
<伊藤忠商事 主任研究員 丸山義正氏>
菅直人首相の政策はそのまま予算に反映することもあり、目新しいものはない。一方、小沢一郎前幹事長だが、衆議院選挙時のマニフェストを実現するとしているが、財源が賄えるか否かが問題。これまでも事業仕分けなどでも出てこなかったものが、小沢氏になって急に出てくるのか疑わしい。小沢氏の政策は「絵に描いた餅」で、民主党を政権の座につけたのには小沢氏の力があったろうが、菅首相の方が国民の人気があるのも頷かれる。国民は足が地についた政策を求めている。
●小沢氏のほうがリスクリターンが高い、財政問題が重し
<UBS証券 シニア・エコノミスト 会田卓司氏>
民主党代表選が景気に与える影響を考えると、菅氏でも小沢氏でも2010年度の成長率への目立った影響はないだろう。一方で2011年度は、菅氏ならば現状の経済見通し程度、小沢氏ならば、総選挙のマニフェスト通りに予算の組み替えに取り組むことなどで、よりポジティブな影響を及ぼすとみられる。
マーケットへの影響は、小沢氏の場合は財政拡大を背景に長期金利は上昇、米国の意向があっても為替介入には強い意志を示すと推測される。
菅氏の場合は財政規律の重視に伴い、長期金利は低位安定、為替介入には米国の了承が必要として引き続き消極的ではないか。
日銀の金融政策には、小沢氏・菅氏のどちらとも強い圧力をかけるのではないか。
将来的に、二人の政策の違いがもたらす日本経済への影響としては、小沢氏のほうがリスクリターンが高いとみられる。内需主導での景気拡大の可能性が高まり、高成長であれば最も良いシナリオとなるが、一方で対策によっても成長が高まらない場合は、財政赤字の問題だけが重くのしかかってくる。
菅氏の場合は、高い成長率は期待しづらいが、財政ファイナンスを安定化させるなかで、ローリスク・ローリターンが予想される。
●無駄の排除と成長戦略、実行できるかを注目
<三井住友アセットマネジメント チーフエコノミスト 宅森昭吉氏>
民主党代表選において選出されるのが、菅直人首相でも小沢一郎前幹事長でも同じ党に属しているだけに、極端な対立軸は見当たらない。あえて言うならば、どちらもしっかりとした成長戦略を具体的に推し進めることができるかが成功の鍵になる。
小沢氏は総選挙マニフェストを誠実に実行することに全力を挙げるスタンスだが、鳩山政権でできなかったことを実行できるか、無駄を省き予算の全面組み替えが実行できるかが注目される。菅氏が唱える雇用を起点とした国づくりには、限られた雇用のパイだけではなく、成長力のある分野の育成などが不可欠となる。
小沢氏が運営を担う場合、仮に財政赤字拡大と需要減退という状況になると、菅氏が担った場合よりも、経済・財政状況が悪化する可能性もある。
金融政策については、菅氏のほうが、金利生活者などに配慮し、ある程度の金利があったほうが良いとみている印象がある。一方で、小沢氏のほうが、日銀への利下げ圧力を高めるのではないかというイメージがある。
●景気への短期的なプラス効果は小沢氏が上
<農林中金総合研究所・主任研究員 南武志氏>
菅首相の政見はこれまでの継続。消費税の問題などに踏み込み、財政健全化が優先されやすいとみられる。それに対して、小沢前幹事長は、マニフェストの着実な実行や、円高阻止いう面で、菅首相よりも金融政策に対する要請が強いとの印象だ。中期的にどうなるかは別問題にして、短期的にみれば小沢氏の方が景気に対するプラス効果は上という気がする。
小沢氏が代表になった場合、財政悪化懸念が強まり、長期金利が上方に修正される面は強いとみられる。円高を阻止し、円安方向に持っていこうという姿勢もそれを支えそうだ。
公務員制度の抜本改革など、小沢氏の行政や政治の改革について期待感はあると思うが、そこは各大臣の手腕にかかわる。民主党内でどちらの陣営をとってもそこまで剛腕な人はいないとみられ、小沢氏が首相になっても結局は飲み込まれる格好になるか、言うことを聞かれないかという構図は続いてしまうのではないか。
海外の人達に、こんなに書かれるんじゃねー
しかし、よーく見ているネーー・・
日本のリーダーが、これじゃねーー!!??
