建築確認前に着工 福島・須賀川のショッピングモール
建築確認が下りる前に着工し、福島県から是正指導を受けた施設=須賀川市
福島県須賀川市に建設中の複合型大型ショッピングモール「メガステージ須賀川」の一部施設で、事業主のデベロッパー(白河市)が着工の前提となる建築確認が下りる前に工事を始め、福島県から是正指導を受けていたことが10日、分かった。耐震強度偽装事件をきっかけに改正された建築基準法で、建築確認審査が厳格化されたことが背景にある。審査が長引いてオープンに間に合わないとの焦りが、「フライング着工」へと走らせた。
関係者によると、10月11日に福島県県中建設事務所(郡山市)が行った違反建築パトロールで発覚。事業主はその場で工事停止を命じられ、建築確認を受けた同23日に再開した。一部は解体したという。
事業主はほかの施設とともに12月のオープンを目指し、民間検査機関への建築確認申請を準備していたが、1部施設で住民側との調整が長引き、改正法施行(6月20日)前の申請に間に合わなかった。
改正前は最短21日間だった大型物件の建築確認審査期間が、改正後は最短70日間に大幅に延びた。事業主は「法改正で審査に時間がかかり、オープンに間に合わない」と判断。7月下旬ごろ工事を始めたという。
ほとんどの施設は12月にオープンする予定だが、一部施設は来年3月ごろまでずれ込む見通し。事業主は「関係者に迷惑をかけ、申し訳ない」と話している。
フライング着工について、建築関係者は「あり得ない」と口をそろえるが、法改正には厳しい見方が多い。
郡山市の建築設計事務所によると、これまで300ページほどで済んだ物件の構造計算書が900ページに膨れ上がった。県などは事前審査で負担を軽減するよう呼び掛けるが、作成する方も審査する方も大変なのが実態だという。
同事務所の社長は「着工がどんどん遅れ、資材や人材の確保で予測できない事態が起こる。特に鋼材などはわずか1カ月の間に高騰してしまい、対応は厳しい。工事中止に追い込まれた業者もいる」と指摘している。
2007年11月11日日曜日 ・東北「河北新報」
確認申請の認可の遅れは、全国的に問題になっています。
原油高騰のあおりから、建設資材は高騰です。
まさに、ダブルパンチ!!! ピンチですね。
