安倍首相に辞任の意向を伝えた後、報道陣の質問に答える久間防衛相=3日午後1時13分、首相官邸
久間章生防衛相は3日午後、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相に米国の原爆投下について「しょうがない」と発言した問題の責任を取り、防衛相を辞任する考えを伝え、首相も了承した。久間氏は、自らの発言が29日投開票の参院選に与える悪影響を考慮し、これ以上、閣僚にとどまることは安倍政権と与党に迷惑をかけると判断したものとみられる。
久間氏は、首相との会談後、記者団に「私の方から首相に申し上げた。長崎県のみなさんに迷惑をかけている。最初に私が言ったことと違うが、理解されていない。けじめをつけなければいけない。私が辞任するということだ。首相は『残念だが受け止める』と了承してくれた」と述べた。
久間氏の辞任表明を受けて、首相はただちに後任人事に着手する。安倍内閣の閣僚辞任は昨年9月の政権発足後、同年12月の佐田玄一郎行政改革担当相以来2人目。今年5月には、松岡利勝農水相が自殺している。
これに先立ち、公明党の浜四津敏子代表代行が同日午前、国会内で記者団に対し「私個人としては、柳沢伯夫厚労相の(女性は産む機械)発言も問題はあったが、これは質的に重大な発言だ。ご自身で身の処し方を賢明に判断していただきたい」と述べ、自ら辞任すべきだとの認識を示すなど、与党内からも辞任論が噴出していた。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は3日午後の記者会見で、久間氏の辞任について「辞任は当然だが、問題閣僚を多数抱えている安倍内閣の任命責任は極めて重く残る」と述べた。また、自民党の片山虎之助参院幹事長は、「発言自体が軽率だったと思う。現職閣僚の意見は重い。しかも防衛相で、長崎県出身だし。そうしたことを全部おもんぱかって、責任をとったのではないか。本人の判断なので尊重すべきだと思う」と語った。
発言が参院選に与える影響については「参院選への影響はある。一生懸命戦っている人からいろいろな意見がでたのだろう」と述べた。
久間氏の発言をめぐっては、閣僚らからも「2度までも原爆の被害を受けた唯一の民族として、どんなことがあっても容認する発言は許されない」(冬柴鉄三国土交通相)、「適切な発言であったとは思わない」(渡辺喜美行政改革担当相)「広島では、そういう発言は問題だと体中にたたき込まれてきた」(溝手顕正国家公安委員長)、といった批判の声が相次いでいた。
さらに長崎市の田上富久市長も3日午前、防衛省で久間章生防衛相と会談し、「今回の発言は被爆者の皆さんの心を非常に傷付けた。被爆者の心情を理解し、核廃絶に真摯(しんし)に取り組んでいただきたい」と抗議した。
(産軽新聞)
新宿駅西口で、久間防衛相の辞任の号外をもらいました。辞任はしょうがないじゃない、当然ですね。しかし、長崎の方達、怒っていましたね。これも、当然と思いますね。
