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コヨーテからのたより
「あなたは、主にどの感覚を使って、この現実世界を認識していますか?」
いきなり、こんな質問をされても「エッ」っという感じですね。
私たちは、五感を使ってこの世界を認識しています。
五感とは、視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、触覚(Kinesthetic)、嗅覚(Olfactory)、味覚(Gustatory)ですね。
NLPでは、これらの頭文字をとって「VAKOG」と表記します。
そして嗅覚と味覚は触覚に含めて、「VAK」とシンプルに表記します。
視覚(見る)・聴覚(聴く)・体感覚(感じる)=VAK
このVAKの使い方には、人それぞれ得意とする優位感覚があります。
視覚優位型、聴覚優位型、体感覚優位型の三つの型があります。
そこで、もう一度質問です。
「あなたは、主にどの感覚を使って、この現実世界を認識していますか?」
もちろん、普段は無意識的に得意とする感覚を使っているわけです。
よって、よほど意識的に分析した方でないと、すぐさま質問に答えることはできませんね。
では、もう一つ質問します。
「ラーメン」という言葉から、あなたは初めに何を連想しますか?
これは、あなたの内的世界で何が起きているかを探っていただく質問です。
例えば、「ラーメン」という言葉から次のように連想したとします。
太郎君は、ラーメン屋の看板や店内の様子、器などを思い浮かべた。
花子さんは、メニューに載っている、しょうゆ、とんこつ、しお、などの文字を読んでる、または店内のざわめいた音が聞こえてくる。
五郎君は、ラーメンの味が口の中に広がる、ラーメンを食べる時の熱さを感じる。
もう、なんとなくおわかりですね。
太郎君は視覚優位型、花子さんは聴覚優位型、五郎君は体感覚優位型です。
太郎君は視覚を使って、看板や店内の様子などをイメージしています。画像として表していますね。
花子さんは聴覚を使って、頭の中でメニューを読み、その声を聴いています。
五郎君は体感覚のうち、味覚を使って味を感じたり、触覚を使って熱さを感じたりしています。
ただし、優位感覚はタイプ分けではなく、得意とする感覚の傾向をみるものです。
そして、同じ人でも場面や状況、相手によっては優位感覚も変わることがあります。
相手の優位感覚を知ることによって、コミュニケーションがとりやすくなります。
相手の優位感覚に合わせて(ペーシング)、使う言葉を選ぶことによってラポール構築にも役立ちますね。