視覚優位、聴覚優位、体感覚優位の三つの優先する感覚について考察しました。
今回はもう一つ。
それは「言語」に関しての感覚です。
これは通常は聴覚に属していると言っていいでしょう。
(聴覚と枠外にしているところもあるようです。私は、聴覚の一部と今は捉えています。)
言語の感覚を「聴覚デジタル」(Auditory digital)と言います。
聴覚をアナログとデジタルの二つに分けてます。
アナログは、連続的に変化する状態です。
デジタルは、連続的に変化しない状態です。
テレビの音量をボリューム機能を使って、上げたり下げたりする状態はアナログです。
テレビの音量を消音機能を使って、一度に消してしまう状態がデジタルです。
ちょっと、わかりにくいですかねぇ。
聴覚のうち、アナログは「音」、デジタルは「言語」とザックリとらえてもいいかもです。
頭の中で言語を読み上げているということから、内部対話優位とも言われます。
内部対話優位の特徴としては、論理的、独り言が多い、理屈っぽい、感情や感覚的なものを排除している等があります。
聴覚デジタルを優位感覚に持つ人は、とかく変わり者とも思われるところがあります。
ただ、私はこう思います。
内的会話が多いということは、非常に自分と向き合うこともできると。。。
と、言う私も、自己分析すると、聴覚デジタルも持ち合わせているようで、特殊な感覚というより、親近感がわきます。
数回にわたって優位感覚を考察してきました。
人は現実世界を認識する為に、五感を使います。
そして、利き手のように得意、不得意とする感覚があります。
脳はシンプルを好む為、得意とする感覚を優先するように働きます。
そこで、優位感覚が生まれてくるということです。
あくまでも優先して使っていると言うだけであって、一つの感覚だけを使っているようなことはありません。
そして、コンテキストや場所、相手によっても、優位感覚の傾向は変わることもあります。
必要なことは、その瞬間瞬間、相手の内的世界では何が起きているのかを更新し続けることです。
その為には、相手に対する記憶に頼ることなく、相手の今現在の瞬間瞬間を観察する必要があります。
このような観察力をNLPでは「キャリブレーション」と言います。
キャリブレーションは、日本語での観察とは多少、ニュアンスが変わってきます。
このあたりについては、次回以降、考察を続けるとしたしましょう。