言葉では「大丈夫」と言いながら、うつむいて、声も弱弱しい。
明らかに大丈夫じゃないですよね。
昔、流行った「響(ひびき)」のギャグ。

「どうも、スイマセン!!」
ご存知の方であれば、わかると思いますが、言葉では謝っていますが、顔がメチャメチャ怒っているというギャグです。
これなんかは、観察するまでもなく、言語と非言語のメッセージが違っています。
NLPでは、相手の詳細な非言語のメッセージを読み取ることを「キャリブレーション」と言います。
一般的には、NLPでは「観察力」などと訳されています。
しかし、本来のcalibrationの意味は、機器類の調整や測定と言う意味を持つようです。
「観察力」というと、主観的な世界から相手を観てる傾向があります。
それによって得られる情報は、自分自身のフィルターがかかったものであり、本来のキャリブレーションからは、かけ離れたものになります。
キャリブレーションは、客観的な測定による相手のデータ収集です。
もちろん数値やポイントで表すことは難しいですが、ニュアンスとしては、それに近いものと捉えて下さい。
実際のキャリブレーションは、自分自身の視覚や聴覚を使っておこないます。
体感覚を使ってのキャリブレーションは主観的なところが多いので、ちょっと使えないですよね。
視覚、聴覚を使って、姿勢や動きの変化、呼吸の変化、表情や声のトーン、テンポの変化などをキャリブレーションします。
人は内的世界で起こっていることを無意識的に何らかの形で表出させます。
それをキャリブレーションしていくわけですね。
こうして相手の内的世界に描かれている地図を理解することによって、ラポール構築に役立ちます。