視覚優位(Visual)、聴覚優位(Auditory)の特徴を前回、前々回でみてきました。
今回は体感覚優位(Kinesthetic)です。
体感覚優位の方は、内的世界でしっかり味わうことに重点をおいています。
その為、「刺激→反応」の速度は若干遅くなります。
話し方や動きもそれに合わせて、ゆっくりになります。
呼吸も腹部に近い部分でゆったりとした呼吸をしています。
声のトーンも低くなることがあります。
内的世界で「感じる」ことを優先する為、視線は下向きになる傾向があります。
視覚優位の人と体感覚優位の人とのコミュニケーションにおいては、そのギャップが顕著に出やすいです。
視覚優位の人がポンポン情報を投げかけても、体感覚優位の人は、その情報を一つ一つ、体で感じようとします。
その結果、視覚優位の人は、相手のコトをじれったく感じます。
一方、体感覚優位の人は、相手がせっかちに感じてします。
こんなところでも、コミュニケーションの不具合が出てきますね。
体感覚優位の人の叙述語は、体が感じる言葉を多く使います。
(例)
感じる 触れる 温度 冷たい 歩く つかむ 押す
把握する 手に負える ひねる 柔らかい なでる
しっかりとした 型にはめる 熱い プレッシャー
湿った 荷を負わせる くすぐる マッサージ
乾いた 絞る つるつるした ショック ソフト
手をのばす スムーズ 流れる ぞくぞくする
抱く 落ち着け