私たちの日々の体験は、無意識領域の格納庫にしまわれていきます。
その格納庫には、体験そのままが存在しています。
そして、それは非言語の領域でもあります。
それを、意識の領域に上げる為に、言葉を使います。
非言語の領域のことを、言語の領域にあげる。
そこで、「省略(削除)」、「歪曲」、「一般化」がおきることをお伝えしてきました。
その影響によって自他におけるコミュニケーションで不具合が起きてしまっています。
そこでメタモデルを使ったアプローチで、その不具合を回避していきます。
今日は、メタモデルの「歪曲」についてです。
「歪曲」は、人それぞれのフィルターによって起きます。
「思い込み」と言ってもいいでしょう。
事実を、思い込みによって変えてしまうことが原因になります。
メタモデルの「歪曲」の基本パターンの一つに「等価の複合観念」というものがあります。
例えば、
「肩を落として、何か心配事でもあるのか」
「そんなに気が弱くて、営業が勤まるのか」
肩を落とす=心配事
気が弱い=営業できない
このように、本来は異なる二つの事柄を、イコールで結んで一つの意味にしてしまいます。
X=Yと言う表現で表すことです。
「等価の複合観念」をメタモデルで崩すとなると「どうしてXがYを意味するの?」という質問が有効です。
このような質問をすることにより、「X=Y」を切り離すことができます。