映画名作選№146 「エド・ウッド」 | 名人塾2

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📹 映画名作選№146 「エド・ウッド」


1.チャップリンの独裁者('40)3.ガタカ('97)5.ブレード・ランナー/ファイナル・カット('87,'02)6.ブルース・ブラザース('80)9.Vフォー・ヴェンデッタ('05)10.ボンベイ('95)11.アマデウス('84)12.アバター('09)15.トイ・ストーリー3('10)16.ニューシネマ・パラダイス完全版('89)20.ミュンヘン('05)21.クロッシング('08)27.ジーザス・クライスト・スーパー・スター('73)29.2001年宇宙の旅('68)30.ゴッドファーザー('72)






146.エド・ウッド』('94)124分 米



カルト・ムービー『死霊の盆踊り』、女装賛歌の『グレタとグレンダ』、ゾンビが地球を征服する『プラン9・フロム・アウタースペース』などで“史上最低の映画監督”と呼ばれたエド・ウッドの熱い生き様を、ティム・バートン&ジョニー・デップの黄金タッグが見せる。作品からは、ウッド監督の映画への狂おしいまでの愛がひしひしと伝わってくるし、そんなウッド監督に対するティム・バートンの爆裂LOVEもビリビリ伝わってきた。ぜひ、すべての映画ファンに観てもらいたい。映画がヒットしなくても、アカデミー賞とは縁がなくても、こんなにも映画を愛していた監督がいたことを知って欲しい。

ティム・バートンの作品が公開される度に世界中の映画関係者からどよめきが起きる。「ハリウッドいちの変人に大金を渡したらこんなものを作ってきやがった」と。その呆れ果てた声の裏側にあるものは、“ビッグ・チャイルド”バートンへの温かい眼差しだ。現在ハリウッドの雇われ監督の中で、自分の趣味の為だけの企画書をあげ、それがことごとく通過し、しかも好きなだけ金を使って良いといわれるのは彼ぐらいだ。普通はもっと予算を削れだの、撮影期間を短くしろだの、一般ウケする内容にしろだの多くの注文を受けるのに、バートンに関しては出資者たちは皆見て見ぬふりをしている。世界の映画人はみんなバートンが大好きになのた。
※「狂信的な映画ファン(ティム・バートンのこと)が思い切って作ったこの個人趣味作品を、あの営利主義のハリウッドがよくも作ったことと、ハリウッドいまだ死せずと安心した」(淀川長治)
※アカデミー賞 (1995)助演男優賞、メイクアップ賞。僕がホラー俳優ベラ・ルゴシの墓に行ったのは、この映画で彼の役者魂を知ったから。